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天皇賞(春)2017回顧 キタサンブラック・「日本レコード大賞(大勝)」だ!

2017-05-03 23:03:30 | 大レース回顧集
画像ソースはスポニチアネックス



関連記事:4/30 京都・第155回 天皇賞(春)(GI)


キタサンブラックは凱旋門賞へ向かう公算大。

課題は、キタサンは瞬発力が乏しい点。凱旋門賞はこれがないと勝てない。

また、凱旋門賞は前半は例外なくスローな流れになる。今回の天皇賞のような流れにはなりにくい。

先手を取っても「使い捨てされる」だけのレースになりかねないことが懸念されるが、それでも凱旋門賞へと向かう?


【天皇賞・春】ブラック連覇!10月の凱旋門賞挑戦へ大きく前進

ブラック、圧巻の日本レコード大賞だ!!古馬最高峰の「第155回天皇賞・春」が4月30日、京都競馬場で行われた。2番手を進んだ1番人気キタサンブラックが、06年ディープインパクトの記録を0秒9更新する3分12秒5の日本レコードで史上4頭目の天皇賞・春連覇、そしてG1・5勝目を飾った。鞍上の武豊は、JRA同一G1史上最多の8勝目。オーナーの北島三郎(80)は「フランス語を勉強しようかな」と語り、世界最高峰の凱旋門賞(10月1日、仏シャンティイ)の挑戦に、大きく前進した。 【レース結果】

 人馬一体で全てを出し切った3分12秒5の盾獲りドラマは最高の結末を迎えた。快晴の京都のスタンドを埋め尽くす7万7000大観衆の声援を受けてキタサンブラックが先頭で最後の直線を迎える。ラスト1F、武豊がパートナーを鼓舞すると余力を振り絞り、ひたむきにゴールを目指す。後方で食らいつくシュヴァルグラン、サトノダイヤモンドと馬体を併せるシーンは最後までなく、史上4頭目(91&92年メジロマックイーン、00&01年テイエムオペラオー、13&14年フェノーメノ)の連覇を成し遂げた。

 表彰式では武豊、オーナーの北島三郎、そして清水久師がガッチリと握手。大観衆も紅白歌合戦の“大トリ”のごとく、一体となって拍手を送った。北島は何度もスタンドのファンに両手を振って声援に応え、何度も両手を合わせて拝むような姿で感謝の気持ちを表した。そして、喜びをかみしめて会見場へ。

 「名ジョッキーの武さんが乗ってくれるのなら…。夏までの状態を見て、いい状態だったら(フランスへ)行ってみたい。今日からフランス語を勉強しようかと思います」。冗舌に、しかしその顔は本気だった。世界最高峰の凱旋門賞へ、大きく力強くゴーサインが出たのだ。

 「大勢の方の応援のおかげで2年連続の勝利。感謝しています。涙が出ました。レコード(タイム)出ましたね。レコードを出すのが私の仕事なんですが…」と愛馬の快走を本業の「歌手」とかけて笑いまで誘った。

 昨年9月に手術した頸椎(けいつい)症性脊髄症は「簡単に治ってくるものではありませんが、だんだん良くなってきてます」と足取りはかなりしっかりしてきた様子。「今日の勝利でまた、何とかね」と帰りの車までご機嫌だった。

 数々の名馬が先頭で駆け抜けた伝統の一戦の歴史を塗り替えた。日本レコードの3分12秒5。清水久師も感無量だった。

 「一体どこまで強くなるのか。僕自身も分からないんです」。凱旋門賞に登録するかは、天皇賞の結果次第だった。最高の結末でオーナーのお墨付きをもらった。指揮官は「オーナーもそうおっしゃっているし、週明けに登録する方向です」と明言。さらに「まずは宝塚記念(6月25日、阪神)ですね」と眼前の大目標で、さらなる進撃を誓った。人智を超え、神の領域に突入しようとしているブラックの競走生活。世界のホースマンに荘厳な「まつり」を発信する瞬間が、刻一刻と迫っている。

 ◆キタサンブラック 父ブラックタイド 母シュガーハート(母の父サクラバクシンオー)牡5歳 栗東・清水久厩舎所属 馬主・大野商事 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績16戦10勝 総獲得賞金13億4413万9000円。



【天皇賞・春】ハイラップに耐えた!ブラック驚異の心肺機能


【天皇賞・春】“盾男”だ!武豊 史上初の同一G1・8勝を記録

さすがキタサンブラック!さすが武豊!!絵になる人馬が「第155回天皇賞・春」の舞台を独占した。対サトノダイヤモンドで有馬記念のリターンマッチの趣もあった一戦はキタサンブラック(牡5=清水久)が早め抜け出し、雪辱に成功。同馬のG1はこれで5勝目を数え、天皇賞・春は連覇。鞍上武豊は同一G1史上最多の8勝目(秋は5勝)。最強タッグの足跡は、次走の宝塚記念(6月25日、阪神)、秋の凱旋門賞(10月1日、仏シャンティイ)へと続いていく。 【レース結果】

 キタサンブラックがスーパーレコード3分12秒5でゴールを駆け抜けた瞬間、武豊の史上初JRA同一G1・8勝目が記録された。

 勝ち時計は11年前に武豊を背にディープインパクトが刻んだ3分13秒4の日本レコードをコンマ9秒も更新。武豊がパートナーを称える。

 「タフなレースで、さすがに最後はいっぱいいっぱいになったけど、何とか頑張ってくれました。ゴールしてから改めて強い馬だなと…。ディープインパクトの時計はしばらく破られないと思っていたけど大幅に更新しましたから。こういう馬に巡り合えて幸せ」

 完璧な立ち回りでレースを支配した。ヤマカツライデンがハナを切って最初の1000メートルを58秒3で通過。その速い流れで深追いはせず、なおかつ後続を引きつけ過ぎることなく2番手からチャンスをうかがう。2周目3コーナーすぎの坂の下りからポジションを上げ、4コーナー手前で先頭へ。思い描いた通りのシナリオで勝利を引き寄せた。

 「展開はある程度、予測していました。遅いペースにはしたくなかったんです。昨年より強くなっているし、もう少し速い時計で走らせたいなと思っていました。昨年の今頃より、はるかに強くなっています。素晴らしい状態で不安に思うことは全くなかったです」

 史上初のJRA同一G1・8勝目は記録にも記憶にも残る勝利になった。共同会見ではインタビュアーの「平成の盾男ですね」という振りに「昭和では勝っていないですから」と絶妙な切り返し。場の空気を和ませ「数々の名馬に乗せていただいて感謝しかないです」と笑みを浮かべた。

 順調なら次走は予定通り宝塚記念へ。オーナー、陣営はその先に凱旋門賞を見据えている。「いろいろな選択肢があって、その中にフランスも入っているんだと思います」。海を渡る前に春の国内G1・3連勝へ。最強コンビがサマーグランプリでも堂々、主役を張る。



【天皇賞・春】8勝目“盾男”の武豊、秋天では5勝

【天皇賞・春】ヤナガワ牧場W歓喜!!ブラック全弟生まれた

【天皇賞・春】“一騎打ち”崩した!シュヴァル納得の2着



サトノダイヤモンドは宝塚記念を回避し、そのまま欧州遠征の準備をしたほうがいいかも。

キングジョージに出走できるならば、そこに照準を合わせたほうがいいけど、橋口(弘次郎)さん以外の調教師は、キングジョージには関心がないからなぁ・・・

仮に宝塚記念に出走するならば、キタサンブラックには絶対に勝たねばならない。続けて負けるようならば、凱旋門賞は諦めたほうがいい。


【天皇賞・春】ダイヤ3着…2強対決完敗にルメールがっくり

両雄並び立たず。キタサンブラックと人気を分け合ったサトノダイヤモンドは3着。中団追走から4角大外を進出したが、直線で追って追っても、先に抜け出したブラックとの差は詰まらない。結局、マークしたシュヴァルグランすら捉え切れなかった。

 ルメールは諦め顔で「仕方ない。もし内枠だったら2着はあったが、今日はキタサンが強過ぎた」と肩を落とした。池江師は落胆というより、むしろすがすがしい表情でレースを振り返った。「今日は無理。勝った馬が3つも4つも5つも上」。完敗を認めた上で、「ディープより(勝ち時計が)速いんだよ。キタサンは平成の大横綱」と勝者に最大の賛辞を贈った。

 今後について池江師は「馬も相当疲れていると思う。オーナーと相談だが、宝塚記念を使うか、スキップしてフランスに行くか。いずれにせよ馬の様子を見ながら」と語るにとどめた。



【天皇賞・春】戦い終えて

天皇賞・春の売り上げは222億935万3000円で対前年比106・6%とアップ。京都競馬場の入場人員は7万7786人で同98・4%とこちらはダウン。











2017年04月30日 JRA土日のおさらい/かきつばた記念は5月3日☆

そして『天皇賞』は、◎「キタサンブラック」▲「シュヴァルグラン」○「サトノダイヤモンド」の決着ですが、勝負馬券はセコくも、3連複でした。本線でも6倍では威張れません。

「キタサンブラック」は、昨年とは違うタフな流れでも難なくレコード勝ち。さらに強くなった感じでした。

「シュヴァルグラン」も早目の進出。前走完敗の「サトノダイヤモンド」に先着できたのは両者の距離適性の差なのでしょう。

危険な人気馬と考えていた「シャケトラ」を消せればカッコ良かったのですが、やっぱり押さえには入れてました。出負けして、押して前に付けた際に掛かってしまい、なし崩しに消耗してしまった形に。

期待通りのいいレースだったと思います。

★名古屋けいば・かきつばた記念シリーズは、
5月2日の火曜日からです。



【天皇賞・春】キタサンブラックが春連覇!ディープ超えレコードV

「第155回天皇賞・春」(G1、芝3200メートル・晴・良)は30日、京都競馬場11Rで行われ、武豊騎乗の1番人気キタサンブラック(牡5=清水久厩舎、父ブラックタイド、母シュガーハート)が勝った。歴代4頭目となる春の盾連覇。2着に4番人気のシュヴァルグラン、3着に2番人気のサトノダイヤモンドが入った。

 06年にディープインパクトが記録した3分13秒4を上回る3分12秒5のレコードタイムを更新した。

 大外17番のヤマカツライデンが逃げ、正面スタンド前の前半1000メートルでは58秒3とハイペース。5馬身程度の差で2番手にキタサンブラックがつけ、中団でサトノダイヤモンドは足を溜めた。

 最終コーナー前でヤマカツライデンのペースが落ち、2番手のキタサンブラックがのみ込み、ラストの直線へ。キタサンブラックは鋭い末脚でそのままリードを守り、後続の追撃を許さず現役最多G1・5勝目を挙げた。「2強対決」サトノダイヤモンドは迫力ある末脚で追ったが、キタサンブラックを捉えることはできなかった。



11R 第155回 天皇賞(春)(GI) 4歳以上オープン 3,200 (芝・外) 定量 15:40 WIN5

本賞金:15000、6000、3800、2300、1500万円

▲ 1 1 シャケトラ 牡4 58 田辺裕信 角居勝彦
  1 2 ラブラドライト せ8 58 酒井学 斉藤崇史
〇 2 3 キタサンブラック 牡5 58 武豊 3分12秒5=レコード 清水久詞
  2 4 スピリッツミノル 牡5 58 幸英明 本田優
  3 5 ファタモルガーナ せ9 58 浜中俊 荒川義之
△ 3 6 シュヴァルグラン 牡5 58 福永祐一 友道康夫
★ 4 7 アルバート 牡6 58 川田将雅 堀宣行
  4 8 タマモベストプレイ 牡7 58 吉田隼人 南井克巳
  5 9 ディーマジェスティ 牡4 58 蛯名正義 二ノ宮敬
  5 10 アドマイヤデウス 牡6 58 岩田康誠 梅田智之
  6 11 プロレタリアト 牝6 56 杉原誠人 小島茂之
☆ 6 12 ゴールドアクター 牡6 58 横山典弘 中川公成
  7 13 トーセンバジル 牡5 58 四位洋文 藤原英昭
  7 14 ワンアンドオンリー 牡6 58 和田竜二 橋口慎介
◎ 8 15 サトノダイヤモンド 牡4 58 C.ルメール 池江泰寿
X 8 16 レインボーライン 牡4 58 M.デムーロ 浅見秀一
  8 17 ヤマカツライデン 牡5 58 松山弘平 池添兼雄


1 2 3 キタサンブラック 牡5 58.0 武豊 3:12.5 レコード 35.3 536 -4 清水久詞 1
2 3 6 シュヴァルグラン 牡5 58.0 福永祐一 3:12.7 1 1/4 35.2 468 -6 友道康夫 4
3 8 15 サトノダイヤモンド 牡4 58.0 C.ルメール 3:12.7 クビ 35.0 506 0 池江泰寿 2
4 5 10 アドマイヤデウス 牡6 58.0 岩田康誠 3:12.8 クビ 35.2 490 +4 梅田智之 10
5 4 7 アルバート 牡6 58.0 川田将雅 3:13.3 3 35.3 480 +2 堀宣行 6
6 5 9 ディーマジェスティ 牡4 58.0 蛯名正義 3:13.5 1 1/2 35.6 486 -2 二ノ宮敬宇 8
7 6 12 ゴールドアクター 牡6 58.0 横山典弘 3:13.6 3/4 35.5 494 -4 中川公成 5
8 7 13 トーセンバジル 牡5 58.0 四位洋文 3:13.7 クビ 35.5 480 -2 藤原英昭 9
9 1 1 シャケトラ 牡4 58.0 田辺裕信 3:13.7 クビ 36.0 508 -2 角居勝彦 3
10 3 5 ファタモルガーナ せん9 58.0 浜中俊 3:13.8 1/2 35.8 494 +2 荒川義之 15
11 7 14 ワンアンドオンリー 牡6 58.0 和田竜二 3:14.1 2 36.6 496 0 橋口慎介 11
12 8 16 レインボーライン 牡4 58.0 M.デムーロ 3:14.3 1 1/4 35.7 442 -6 浅見秀一 7
13 4 8 タマモベストプレイ 牡7 58.0 吉田隼人 3:15.1 5 36.7 488 -2 南井克巳 14
14 2 4 スピリッツミノル 牡5 58.0 幸英明 3:15.2 1/2 36.6 498 0 本田優 16
15 8 17 ヤマカツライデン 牡5 58.0 松山弘平 3:15.7 3 38.7 532 +8 池添兼雄 12
16 6 11 プロレタリアト 牝6 56.0 杉原誠人 3:15.9 1 1/4 37.1 434 -4 小島茂之 17
17 1 2 ラブラドライト せん8 58.0 酒井学 3:16.2 1 1/2 37.7 492 +16 斉藤崇史 13

タイム
ハロンタイム 12.9 - 11.5 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.6 - 11.6 - 13.0 - 12.5 - 12.7 - 12.6 - 12.5 - 12.2 - 11.6 - 11.7 - 12.2
上り 4F 47.7 - 3F 35.5

コーナー通過順位
1コーナー 17=3(10,14)(1,6)(5,15)(8,7)-(2,13)(12,9)-4-11-16
2コーナー 17=3(10,14)-(1,6)15,5,7,8(2,13)(12,9)-4-11-16
3コーナー(2周目) 17=3,14(10,6)1(15,9)5,7(8,13,12)2,4,11,16
4コーナー(2周目) 3,17(10,6)(14,1,15)(5,7,9)12-(8,13)(16,2)4,11

払戻金

単勝 03 220円        
複勝 03 110円 06 160円 15 110円
枠連 2-3 1090円        
馬連 03-06 1040円        
ワイド 03-06 260円 03-15 140円 06-15 350円
馬単 03-06 1430円        
3連複 03-06-15 610円        
3連単 03-06-15 3780円



3 キタサンブラック・・・ヤマカツライデンのハイペースの逃げに惑わされず、また、ヤマカツを坂下で捕えてからは後続を寄せ付けず、3分12秒5のレコードタイムで快勝し、春の天皇賞連覇。3歳時の菊花賞も含めると、京都の芝・3000m以上の距離のGIレース3連覇を果たした。これはメジロマックイーンに並ぶ大記録であり、日本競馬史上屈指のステイヤーといってもいいだろう。

また、前走の大阪杯を制していたことも、今回の勝因に繋がったと思われる。阪神大賞典を使っていたら、多分、今回のようなハイペースに対応できなかったかも。どうしても、長距離を続けて走ることになると、ペース配分は慎重にならざるを得なくなるからね。

サトノダイヤモンドを制し、これで、古馬現役最強馬の称号も手中にした。このあとは再び阪神の宝塚記念となるだろうが、秋はどのようなプランとなるのか。凱旋門賞 → 有馬記念という可能性も出てきた。

6 シュヴァルグラン・・・終始、サトノダイヤモンドよりも前で競馬をし、最後まで流れをつかみ取って2着を確保した。上り勝負の競馬だと厳しいが、今回のような、終始ペースが落ちないレースであれば、十分対応できる、というところを示した。

15 サトノダイヤモンド・・・2周目の向正面でハミを噛む仕草をしていたが、鞍上はそれを抑えていた。もちろん、行かせていたら直線で止まっていただろうが、ペースが終始合わなかったように感じる。前半スローに流れがちの最近の長距離戦を頭に描いていたと思われる陣営にとっては誤算だったというしかない。次走は恐らく宝塚記念になるだろうが、仮にキタサンと対決することになれば、じかマークも辞さない、という覚悟が必要だろう。

10 アドマイヤデウス・・・終始前団に食らいつき、しぶとく入着を果たした。

7 アルバート・・・長距離が得意なところは示したが、天皇賞ともなれば、今回のように、普段の長距離戦のペースになるとは限らないという点については対応できなかった。

1 シャケトラ・・・距離が長かったかな。

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