「あれのどこが失格なんでしょう!」
コンドル日記TOOL4より
親父は原司の先行を利用、2角捲りの長塚智広をバックから3コーナーに掛けてブロック、イエローラインを越えてのものに長塚は接触こそしなかったが避け切れず踏めなくなり大失速。藤野は1着ゴールも赤旗審議、これが長くて途中で「重ねて審議してます」のアナウンスも、どうにかして助けんとの努力でも結果はルール上失格の判定、それに怒った藤野は納得せず佐々木昭彦支部長に指導員も入れて、審判とかなりあったとか。
長塚の方も「あれだけのブロックは初めての体験、ペダルと車輪がグングン迫って来るは藤野さんがドリフトし乍ら当りに来たので、前に踏む事は出来ず避けるしかなかった。もしあれが許されるなら、そんな審判の元では走れないので帰ります」と言ってたもの。周りの選手は大半が藤野に同情的でしたが、「これが全国に放映されてなかったらセーフだったんでしょうね」は審判の裁定が統一されてないからか。
私見ですが、あのくらいの行為はプロとして当然、昔の競輪なら赤旗も挙がらなかっただろうし、先々週の広島FⅠ初日に先行した池崎太郎が4コーナーからの内線切り(秒数)で失格したのは論外、危ないから避けて内へ入り、前を抜く意思は無い選手を失格にする必要があるのか。一杯で粘っていたら後から来る(中割り)と衝突して大事故に大怪我がこれまで何度あった事か。
こんなお嬢様レースをファンは望んでません。エキサイトしたレースで若いファンをの考えがあるのなら、ルール・制度を全てKPK前に戻すべき、そう思いませんか。こゝで何回訴えても動きはゼロ、もっと現状を精査すべし、机上の空論はもう沢山。
これは29日に行われた武雄11レースのことだな。
さて、武雄競輪のオフィシャルでは動画配信はないが、熊本競輪で場外発売される場合は「サイクルレースガイド」にて動画配信がある。くだんのレースの模様がアップされているから、それを見てみよう。
http://www.cyclemovie.net/publichtml/SITEFILE/kakodoga/TAKEO/TA1/11r.wmv
藤野父は自分のプレーのリプレイを見て審判に文句を言いに行ったのか?
リプレイを見る限り、藤野は斜め後ろに牽制、つまりただ長塚の進行を妨害しにいったとしか見えない。こんなプレーだったら、どこの競輪場へ行っても「アウト」。
そうではなくて、逃げる原を番手捲りする「つもり」で斜め「前」へ向かって牽制を行っていれば、ひょっとするとセーフになるかもしれない。斜め後ろって、競輪はラグビーじゃないんだぜ。
そして、長塚の言うとおり。むしろ長塚はよく下がったというべき。「向かっていったら」、それこそ大量落車になるのがオチ。さらに、ヘタをすると、藤野のプレーは悪質極まりかねないもの。なのに、
「あれのどこが失格なんでしょう!」
とは笑止千万。
それと藤野に同情的だっていった選手が大半?もう一回リプレイを見てみろ!
さらに、上述にある、 16日に行われた広島10レースの池崎太郎の件についても見てみよう。
mms://prgvod01.digi-c.com/hiroshima/070316_070318/07031610.wmv
第15条、つまり内圏線内に自ら入って4秒以上継続して踏み切ったってやつだな。これもルールどおりだろ。
それと池崎は危ないから入ったんじゃなくて、力がもうないから退避したんだぜ。こんな場合は当然、免責事項とはなりえません。
走る側も報道する側も『格闘技』という言葉をそのまま文字通り受け止めているようでは、『大量落車』が減る事は期待出来そうにありませんね。
俺も舟券を買い始めた頃、今村豊のクリーンなレースに歯痒い思いをさせられたもんですが
木村厚子や坂谷真史の事故をリアルタイムで見せつけられた日にゃ、考えざるを得ないですよ。
競輪では自分は大所帯の練習グループがある地元の人間だから、事故で選手生活をフイにした選手を何人も見ている。
ヨコの捌きで何かと批判に晒されている岡部が所属するグループには、そういった先輩選手が何人も居る。
コンドルさん、競輪キャリアが長いなら、似たケースを見てきてないのかな?と俺は思うんだけどね。
熊本って昔から選手数多いし、強豪選手も沢山いたしね。
ある意味、競輪は「格闘技」ではあるんですが、おっしゃるとおり、相手をぶっ倒す競技ではありません。ゴール線をいかに早く到達するかで優劣を決める競技。
たまたま機会あって、今行われている世界選のケイリン決勝を見ましたが、こちらのほうがよっぽど格闘技。逃げあり、捲りあり、最後に追い込みあり、といった形でのレース展開が繰り広げられた様は、見ていてハラハラしました。
自らが持つ、力と力がぶつかり合うからこそ「格闘技」といえるわけで、落車がその代償だなんていうのは愚の骨頂だと思います。
poさん
確かにそうですね。地味に「水上の格闘技」という形では売りにしてますが、10年前と比較すると(丁度この時期に「競艇」の二文字を業界挙げて売りにするようになった)、競艇は格闘技という三文字を大々的にはPRしなくなりました。
競輪は業界では格闘技を売りにしたことはなかったと思いますが、どうやら「有識者」の競輪ファンが、
「競りこそ競輪の醍醐味である」
といった考えを持ち込み、またそれが「格闘技である」というように錯覚し、ひいてはそのまま今になっても踏襲されているように思います。
またそのような考えをいまだ持つ選手も少なくなく、何か、現行のルールと選手の考え方が「乖離」しているように思いますね。
この乖離がなくならない限り、T社長のように、
「ルール、制度を昔に戻せ!」
といった議論はなくならないと思いますが、逆にそのような考えである以上、競輪は世の流れに沿っていけないな、という気がします。
となると、本当に競輪の行く末を案じるばかり・・・
当時、特別競輪のテレビ解説に必ず出ていたのが『競輪上人』の異名をとった寺内大吉氏。この人は競輪評論の他、ボクシングやキックボクシングの評論家としても有名だった人です。
ひょっとしたら、この人あたりが『競輪は格闘技』という考えを広めたのかも知れませんね。
あくまで私の勝手な推測ですが・・・。
ま、テレビ中継では「格闘技云々」の話はしてなかったようには思いますが、彼はキックボクシング中継の解説者でもありましたから、何らかの影響は確かに受けたのかもしれません。
ところで私が思うに、プロスポーツの野呂さんがひょっとしたら、「格闘技競輪」を流布した一番の「功労者」だったかもしれません。
また、競輪とケイリンは全く別物。ケイリンの世界一を決める戦いがあるんだったら、競輪でも世界一を決する大会を作れ!と言ったのが彼。
いまだ「競輪とケイリンは全く別物」という考え方が根強いわけですが、それも彼の影響だと思われます。
http://www.sankei-shobo.co.jp/shop/book/rin_pro.html
確か、「選手心理をヨミとる極意」という本で、
「将来の競輪はローラーゲームのようになる」
と「予言」したのが彼。
しかし、実際には・・・
いつも参考にさせて頂いております
早速ですが武雄の件です
初日のレースですが、そもそも論としてルールがあるのでルールに則らないといけないわけです
地元だからセーフと許されるのは本当はいけない事ですが、人間が判定するのであれば微妙な線でのセーフはまぁ、しょうがないかな?となる時もありますが(サッカーでは良くありますね)、イエローラインを超えてのブロックは許されたものではありません
藤野さんに文句や恨みはありませんが、適正化が行われない以上走る選手はやってられません
昔のルールとか言いますが、今は今のルールなんです
そんな事言われたら、犯罪者が昔の法律じゃセーフです! という相当レベルの低いものですね
武雄のレースで一般にレース放映されているものは横から映されるので分かり難いですが、上から見た(審判V)は一目瞭然でした
長塚の前輪の前でペダルが回っているわけです
それを、イエローラインを超えてのブロックがセーフと言うのはどうなのでしょう
管理人運営者様のご配慮に感謝いたします
「第何条何項」
と謳っているのは競輪だけです。
それだけ競輪の判定は明快といえます。
特に、2003年の大晦日から実施されている現ルールはそれ以前のルールと比較してかなり明確化されており、それ以前だと客が、
「あれは失格だろ!」
といったものが半ば通っていたみたいなところがありました。
しかし今はそのようなことは通用しないので、現行ルールの意義というのは大きいのではないでしょうか。
パチンコを例に挙げると、魚群リーチが掛かった時くらいは台を叩いても良くしろ!
のような流れに近いモノがあると思う。
それ位、競輪ファンのルールに対する認識レベルは低いんではないか…。
コンドル氏はパチスロファンらしいが。。。
そんなパチ業界も、不正改造の連チャン台を認めろ!
の流れは絶滅に向かっているのにね。
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/news/2003khn/11/khn20031104.html
ところで、現行ルール実施の趣旨として、
『落車件数の増加傾向に歯止めがかからない現状』
という明記があり、こちらのサイトにある通り、04年、05年については落車発生率が下がっていることから、現行ルールの効果があったと思われます。
http://d.hatena.ne.jp/zevon/20070201/1170338304
一方、現行ルール以前のルールについては、横の動きの規制を緩和し、できるだけファンの意向にそったものにしましたが、冒頭のURLによれば、それは「失敗だった」と暗に認めています。
したがって、ファンの意向に沿ったルール作りというのは、今後も行われないんじゃないでしょうか。