ペーパーカンパニーで資金洗浄繰り返したか会社役員ら12人逮捕 NHK 2024年5月21日 19時12分
いわゆるペーパーカンパニーを設立し、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金を別の口座に移してマネーロンダリング=資金洗浄を行ったとして、41歳の会社役員ら12人が逮捕されました。容疑者らが設立したとみられる複数の法人の口座には少なくとも600億円の入金が確認されたということで、警察は犯罪グループなどから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは神奈川県川崎市の会社役員、藤井亮平容疑者(41)ら合わせて12人です。
警察によりますと、去年6月までの2年近くの間に、実体のない会社、いわゆるペーパーカンパニーを設立したうえで、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金、合わせて550万円余りを別の口座に移して資金洗浄を行ったとして、組織犯罪処罰法違反などの疑いが持たれています。
容疑者らは知人に依頼したりSNSで募集したりして、これまでに他人名義でおよそ500の法人を設立し、合わせて4000以上の口座を管理していたとみられるということです。
警察によりますと、これらの口座にはこれまでに少なくとも600億円の入金が確認されていて、この中には特殊詐欺や投資詐欺の被害金、それにオンラインカジノの収益などが含まれている疑いがあるということです。
警察はペーパーカンパニーを悪用し、犯罪グループなどから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあるとみて調べるとともに、ほかにも30人以上が関わっているとみて捜査しています。
逮捕された12人の認否については明らかにしていません。
「リバトングループ」名乗り 犯罪グループの資金洗浄か
容疑者らは「リバトングループ」を名乗り、さまざまな犯罪グループから依頼を受けてマネーロンダリング=資金洗浄を繰り返していた疑いがあるということです。
警察によりますと、「リバトングループ」は、9つの法人からなり、それぞれのメンバーが知人に依頼したり、SNS上で「副業として簡単に稼げる」と投稿したりして、いわゆるペーパーカンパニーの「設立者」となる人物を集めていたとみられています。
依頼に応じた人物たちは指示を受けて、法務局でうその登記を行ったうえで、実体のある法人を装って金融機関で口座を開設し、一部は報酬を受け取っていたということです。
そして、これらの他人名義の口座を容疑者らのグループが管理していたとみられています。
法人の業務内容や口座の使用目的などを聞かれた際の、対応マニュアルも作成していたということです。
一方、「リバトングループ」では、さまざまな犯罪グループなどからの依頼を受けて報酬と引き換えに資金洗浄を行っていたとみられています。
その際に悪用していたのが、管理していたペーパーカンパニーの口座だということです。
口座の一部は、特殊詐欺や投資詐欺などの現金の振り込み先に指定されていて、入金があると原資が分からない金と混ぜたうえで、別の口座に送金していた疑いがあるということです。
また、違法なオンラインカジノの収益とみられる金が振り込まれていた口座もありました。
警察は、グループが資金洗浄などの目的で、合わせて4000以上の口座を管理していたとみて実態の解明を進めています。
いわゆるペーパーカンパニーを設立し、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金を別の口座に移してマネーロンダリング=資金洗浄を行ったとして、41歳の会社役員ら12人が逮捕されました。容疑者らが設立したとみられる複数の法人の口座には少なくとも600億円の入金が確認されたということで、警察は犯罪グループなどから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあるとみて調べています。
逮捕されたのは神奈川県川崎市の会社役員、藤井亮平容疑者(41)ら合わせて12人です。
警察によりますと、去年6月までの2年近くの間に、実体のない会社、いわゆるペーパーカンパニーを設立したうえで、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金、合わせて550万円余りを別の口座に移して資金洗浄を行ったとして、組織犯罪処罰法違反などの疑いが持たれています。
容疑者らは知人に依頼したりSNSで募集したりして、これまでに他人名義でおよそ500の法人を設立し、合わせて4000以上の口座を管理していたとみられるということです。
警察によりますと、これらの口座にはこれまでに少なくとも600億円の入金が確認されていて、この中には特殊詐欺や投資詐欺の被害金、それにオンラインカジノの収益などが含まれている疑いがあるということです。
警察はペーパーカンパニーを悪用し、犯罪グループなどから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあるとみて調べるとともに、ほかにも30人以上が関わっているとみて捜査しています。
逮捕された12人の認否については明らかにしていません。
「リバトングループ」名乗り 犯罪グループの資金洗浄か
容疑者らは「リバトングループ」を名乗り、さまざまな犯罪グループから依頼を受けてマネーロンダリング=資金洗浄を繰り返していた疑いがあるということです。
警察によりますと、「リバトングループ」は、9つの法人からなり、それぞれのメンバーが知人に依頼したり、SNS上で「副業として簡単に稼げる」と投稿したりして、いわゆるペーパーカンパニーの「設立者」となる人物を集めていたとみられています。
依頼に応じた人物たちは指示を受けて、法務局でうその登記を行ったうえで、実体のある法人を装って金融機関で口座を開設し、一部は報酬を受け取っていたということです。
そして、これらの他人名義の口座を容疑者らのグループが管理していたとみられています。
法人の業務内容や口座の使用目的などを聞かれた際の、対応マニュアルも作成していたということです。
一方、「リバトングループ」では、さまざまな犯罪グループなどからの依頼を受けて報酬と引き換えに資金洗浄を行っていたとみられています。
その際に悪用していたのが、管理していたペーパーカンパニーの口座だということです。
口座の一部は、特殊詐欺や投資詐欺などの現金の振り込み先に指定されていて、入金があると原資が分からない金と混ぜたうえで、別の口座に送金していた疑いがあるということです。
また、違法なオンラインカジノの収益とみられる金が振り込まれていた口座もありました。
警察は、グループが資金洗浄などの目的で、合わせて4000以上の口座を管理していたとみて実態の解明を進めています。