第33回帝王賞が30日、大井競馬場で行われた。
1番人気は、1 サクセスブロッケンで3.0倍、2番人気は、3 ヴァーミリアンで3.8倍、3番人気は、10 スマートファルコンで4.5倍、4番人気は、14 カネヒキリで5.8倍、5番人気は、4 フリオーソで6.3倍。10倍以下の単勝人気は以上5頭。
サクセスブロッケンと2 スペラーレのダッシュがよく、先頭と2番手。これにフリオーソ、スマートファルコンが続く展開。以下、ヴァーミリアン、カネヒキリなど。15 アドマイヤスバル、5 ボンネビルレコードが中団。その後ろあたりの集団に7 セレン。
3~4角付近では、逃げるサクセスにぴったりとフリオーソがつけるが、スマート、ヴァーミリアンが外目から追い上げるに出る構え。カネヒキリは馬ごみを通って直線へ。
直線に入り、フリオーソがサクセスを交わして先頭に立つ。その後もリードを広げ、焦点は2着争い。最内からボンネビル、その外にカネヒキリが激しい2番手争いを演じたが、フリオーソが2馬身半の差をつけ、2年ぶりに当レースを制した。2着は頭差でカネ。ボンネビルが3着。以下、4着アドマイヤ、5着セレン。
<短評>
・フリオーソ・・・サクセスブロッケン、スペラーレが果敢に行ったことや、スマートが幾分掛かり気味となったことで、かえってハナを切らなくとも、楽な展開に持ち込むことができた。サクセスの「番手」から抜け出したときに既に勝負あり。強い競馬を見せ、強力中央勢を一蹴した。
・カネヒキリ・・・1年2ヶ月ぶりの競馬ながらも、馬体重はプラス10kg程度と、ほぼ仕上げてきた。久々に加え、脚に爆弾を抱えているため、終始馬ごみを通るという、ムリをしない競馬に徹したが、直線では見事な粘り腰。底力という点では、まだまだダート界ナンバーワンなのかも。
・ボンネビルレコード・・・この馬も、ムリせず直線勝負に持ち込んだが、最後は鋭い脚を見せた。まだまだ見限れない。
・アドマイヤスバル、セレン・・・上位3頭とは決め手に差があった。
・スマートファルコン(6着)・・・スタート争いで幾分後手に回ったのが災いしたかも。結果、道中掛かり気味の状態になり、直線で全く伸び切れなかった。Jpn1とJpn2との差も痛感か。
・サクセスブロッケン(8着)・・・スタートダッシュが良かったため、自らハナを切るという競馬となったが、4角で一杯。結果として、不本意な内容に終わった。
・ヴァーミリアン(9着)・・・4角で一杯だった。
(追記)
大師匠の回顧
サッカーワールドカップ、日本は29日に終戦を迎えたが、次へ向かうためにはまだまだ課題が多そう。
まず、予選グループ2戦目のオランダ戦。格上相手なだけに、勝てる可能性は低い。が、引き分けに持ち込める可能性は勝つことよりも高いはず。よって、引き分け以上を狙うのがスジ。
ところが日本は、前半こそ、ほぼその通りの展開に持ち込み、オランダのオフェンス陣を慌てさせたが、後半の序盤、オランダの果敢な波状攻撃の前についに力尽き、前半8分に先制されてしまった。以後、オランダは守勢に回りながらカウンターを狙うという形を取ったため、日本の攻撃機会が増えたが、決定力に欠ける日本は、しばし訪れる得点チャンスをモノに出来ず敗退。
これが、強豪国とそうでない国との差なのかな、と思った。ま、オランダ相手によく健闘した!なんて、マスコミの多くが書いていたが、とんでもない話であり、負ければ、勝ち点は絶対に増えないわけだから、最低でも勝ち点1を取ることが先決だ。これはブラジルであろうが、スペインであろうが同じこと。
ま、デンマーク戦はたまたまうまくいって快勝できたが、もしも、オランダの次の相手がカメルーンだったとしたらどうなっていただろう?確かにカメルーンは初戦の日本戦はチーム状態が最悪だった影響で、攻守がちぐはぐだったが、デンマーク及びオランダ戦は、負けはしたが、エトーを中心とした攻撃陣は随所に鋭さが見られた。ひょっとすると、最後に対戦していれば負けていたかもしれない。がしかし、その場合であってもオランダに引き分けてさえいれば、カメルーンとて、日本の守備陣を警戒するあまり、畳み掛けるような攻撃はできまい。
さらに、デンマーク戦があまりにもうまく行き過ぎたため、決勝トーナメントにかかるモチベーションがそんなに高くなかった。これは、2002年のトルコ戦も同様だった。このトルコ戦では、解説者が、
「おかしいな、日本はトルコに苦戦するようなチーム力では決してないはずなんですが・・・」
と首をかしげるシーンが再三見られ、結局敗戦。
ひょっとすると、パラグアイは当時のトルコよりもチーム力は上だったのかもしれないが、「本来ならば」、日本と対戦するのはイタリアになるはずだったわけで、となると、パラグアイは、ネームバリューから考えると、イタリアよりも与しやすいはず。ところが結果は、PK負けだったものの、日本はボールを圧倒的に支配され、いつ1点取られてもおかしくない状況だった。ということは、 何とか0点で切り抜けた、ということでしかなかった。
また、得点力不足はいまだ解消されていないが、今回はMFの本田がFWに回らねばならなくなり、FW選手そのものが不在の状態で戦わねばならなかったことを考えると相当に深刻だ。
確かに、予選では結果往来の形を作れたが、パラグアイ戦ではその弱点が少なからず露呈した。松井や本田が苦し紛れのような形のミドルシュートを放つシーンが見られたが、もしストライカーがいれば、ゴールエリアへと必ず切り込み、そこから決定的なシーンを作ってゴールへと結びつけたはずだ。
強豪国の場合は、最低一人でも必ず点を取れるストライカーが存在し、ひいてはその選手を中心に他の選手は動いていく。日本の場合、釜本が引退してからずっと、真のストライカーが存在しないような気がするが、それでは「勝てない」。
確かに、2000年代前後は、中田英寿らのタレント性ある中盤選手の巧妙なパス回しにより、アジアでは予選を楽々とクリアできるチーム力へと育ったが、世界上位チームとは健闘が精一杯。そして今大会前までは、それすらなくなりつつあったのが日本だった。
やはり、「点を取って勝つ」ということに目覚めないとダメだな。
ガンバが強豪チームへと変貌できたのは、西野朗監督が、自身が身上としていた、守備一辺倒の考えを払拭し、「3点取られたら4点取り返す」といった攻撃的サッカーへと考え方を変えたからである。したがって、シーズンが長いJリーグでは取りこぼしが多いんだが、カップ戦では抜群の強さを誇る。何せ、Jリーグ開始当初のガンバのサッカーって、見てて本当につまらなかったからねぇ・・・
それが今や、あのマンチェスターUに対しても3点取れるチームに変貌した。さらにいえば、アジアチャンピオンになれるなんて、Jリーグ開始時には思いもしなかった。日本代表も、考え方一つ変えるだけで、ガンバのようなチームになれるはずだ。
岡田武史監督が退任する意向のようだ。
記者会見で、
「おそらく、もうやることはないだろう」
と発言したことによる。
一方、日本代表監督は外国人監督でないと務まらないという流れを、今大会でベスト16に進出したことで払拭したかも。
となると、次期監督は西野朗さんかな?
日本、0-0(PK 3-5)でパラグアイに敗れた。
うーん、長友と遠藤が累積2枚で次の試合に出れない、ということになった時点で、いや~な予感がした。
0-0でPK戦に入ったが、ルーズボールはほとんどパラグアイに取られていたし、セットプレーからヘッドもよく打たれていた。いつ1点取られてもおかしくない展開だったので、よく0点に抑えたというべきか。
PK戦では、3人目に蹴った駒野のシュートが左隅にそれて失敗。一方、パラグアイは5人全員が決めた。
でも、PK戦って、負けたけど、負けたような気がしないところが余計に「悔しい」ところか・・・