公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

あの人は今

2009-03-20 22:50:40 | 競輪

と言われかねない状況だった、長野五輪銅メダリストが小倉A級戦で優勝。

植松仁

思えば、オーバー24枠として設けられた特別選抜枠を利用して競輪界入りした最初の選手だった。

長野五輪終了後、プロ契約選手として受け入れられなかったことで、三協精機と半ば喧嘩別れしたと伝えられている清水宏保が、スケートに見切りをつけ、競輪転向を希望しながらも、年齢制限の壁に阻まれたことが判明したことで、急遽、五輪等の国際大会で好成績を挙げた選手については、29歳未満の年齢までOK、としたことで、所属先の倒産により、ショートトラック選手としての活動が困難になった植松が、断腸の思いで競輪界に飛び込んだ、というわけだが・・・

植松が新人の頃、丁度、西宮で行われる最後の正月開催に参加しており、最終日に見に行ったことがある。そのときは確か優勝したんじゃなかったかな。しかしながら、体格的な不利は否めず、S級に上がってからは頭打ちの状態。ついには2年前、長期休養を余儀なくされ、復帰したのは確か昨年の11月頃。

20日の決勝は、6を目標にレースを進めたところ、ジャンで4-8に叩かれてしまい、本来ならば絶体絶命の展開だったところ、バックから捲った3にうまく乗ったのが植松。ゴール前、3を交わして優勝した。

現在はA2にまで落ちたけど、もともとこんなところにいるわけがない選手。

しかも、種目は違うけど、同じスケートの武田豊樹がついにダービー王となったし、また、自身が3位だった長野五輪のショートトラック500mの金メダリスト・西谷岳文もまた、今は競輪選手。2人の「後輩」(武田は年齢からいえば植松よりも上)にはまだまだ負けられないという気持ちがあれば、34歳だけど、もう一頑張りできるはずだが。

そういえば3年前、熱海で全競労の集会に講師として呼ばれ、朝、自宅に帰る準備をしていたところ、確かとくダネに出ていたのが植松。なぜ出ていたのかといえば、トリノ五輪の解説者としてであり、これを見て、部屋が同室だった、公営競技界の「重鎮」とともに、

「こんなところに出ないで、もっと練習しろ!」

「武田は偉いよな!見習えよ!」

と言っていたことを思い出す・・・


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4年7ヶ月ぶり

2009-03-20 22:23:13 | 競馬

2年ぶりに行われた黒船賞を勝ったトーセンブライトだが、重賞勝ちは2004年のサラブレッドチャレンジカップ(金沢。G3)以来だとか。そして、サラブレッドチャレンジカップの最後の勝ち馬もまた、トーセンブライト。また、そのレースでも5馬身差の圧勝劇を演じている。

その後、重賞勝ち馬であるにもかかわらず、翌年の夏競馬より、1000万円下条件馬に降格。再度オープン馬となったのはさらにその1年後の2006年6月というから、かなりの苦労馬といえる。

この間、中央ダートのオープン特別で3勝を挙げており、勝てなかったレースもソコソコに着順をまとめているケースが少なくなかった。そういった積み重ねが今回の勝利に繋がったのだろう。

それにしても、直線に入ってからの伸びは強烈だったな。フェラーリピサも伸びてはいるんだが、まるで歯が立たないといった印象が強い。8歳馬だけど、これを契機にまだまだやれそう。


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タニノムーティエの主戦、亡くなる

2009-03-20 17:15:12 | 競馬

20日、安田伊佐夫調教師が亡くなった。

http://jra.jp/news/200903/032002.html

安田調教師といえば騎手時代、部類の勝負根性で、「AT対決」と言われた、1970年の春のクラシックレース(皐月賞、日本ダービー)を制したタニノムーティエの主戦ジョッキーとして名高い。

調教師としては、息子の康彦を鞍上に据え、なかなか勝てなかったテイエムオペラオーを破った、2001年の宝塚記念をはじめ、重賞5勝をマークしたメイショウドトウが代表的な管理馬であるが、私が記憶に残っているのは、調教師として初めて重賞勝ちを収めたライフタテヤマ。ダートでは圧勝続きながらも、当時は統一グレード重賞競走がなかったため、ダート重賞としてはG3で2勝を挙げたのみという、まさに「幻の名馬」である。確か、ハイセイコーが親父だったはず。

謹んでご冥福をお祈りいたします。


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ギャンブル路線誕生

2009-03-20 10:45:58 | 公営競技論

本日20日、阪神なんば線が開通。

http://www.hanshin.co.jp/nambasen/

阪神・三宮から近鉄・奈良までの直通運転が可能に。

それにしても、この路線はギャンブル路線でもあるな。

・センタープール前(尼崎競艇場)

・大阪難波(ウインズ難波)

・近鉄日本橋(ウインズ道頓堀、サテライト大阪)

・大和西大寺(奈良競輪場)

これに、

・甲子園(甲子園競輪場)

があったらなぁ・・・

その代わり、

・ドーム前(大阪ドーム競輪場<仮称>)

とすれば、一層面白くなる?


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日本トラック、16年連続メダル獲得ゼロ決定か?

2009-03-20 04:48:36 | スポーツ

Honk de Bonkを見ていたら、トラック世界選の予想記事が載っていた。

http://www.velodrome.org.uk/worlds09predictions.html

これによると、

スプリントは、

優勝:ケヴィン・シロー(フランス)

2位:ジェイソン・ケニー(イギリス)

3位:ミカエル・ブルガン(フランス)

ボジェが強いと思うけどなぁ。あと、パーキンスも面白い。意外と波乱要素満載という気がするが。

ケイリンは、

優勝:ジェイソン・ケニー(イギリス)

2位:ロス・エドガー(イギリス)

3位:アジズル・ハスニ・アワン(マレーシア)

これは妥当かも。もっとも、ケイリンは常に波乱要素満載。永井が銅メダルと予想したところがあったか?佐藤友和も、決勝に進出できれば、メダルの可能性・・・ないか。

チームスプリントは、

優勝:イギリス

2位:フランス

3位:ドイツ

ま、ホイが出ない以上、イギリスはスタッフのスーパーロケットスタート次第ということになるが、ボジェも相当に速いので、フランスの4連覇となるかも。

スクラッチは、

優勝:マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)

2位:ワン・カンポ(香港)

3位:フランコ・マルブリ(スイス)

えっ?カヴが出るの?

しかしながら、盛はメダル取れないかな?得意のアタッキングが決まれば、カヴは勝てない?

ということで、日本トラック、16年連続の世界選メダル獲得ゼロが決定しました!

って、まだ決まってないぞ。


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いよいよ、世界選手権か

2009-03-20 04:28:59 | スポーツ

今シーズンは、間にオリンピックが入ったこともあってか、世代交代も見られたトラックレースだが、25日から始まる世界選手権でフィナーレを迎える。日本からは以下の選手が出場予定。

・渡邉一成

・成田和也

・佐藤友和

・新田祐大

・盛一大

期待はやはり盛だな。W杯第5戦のスクラッチで優勝しているが、世界選のスクラッチでも、昨年は最終バック付近までトップに立っていたし、一昨年も落車さえしなければ、という期待感があった。常に果敢にアタックをかける姿勢は他国選手にとってみても脅威と映るのでは。もっとも、世界選となればそんなに甘くないからなぁ。

ケイリンにはおそらく佐藤友和が出るのだろうが、国際大会初参加の北京W杯でも臆せず戦っていたことを考えると、ひょっとすると、決勝まで行けるかもしれない。ただ、過度の期待はできまい。

渡邉、成田、新田の3人はチームスプリントに出場することになる。シドニーW杯では、強豪不在のアドバンテージがあったにせよ2位。アジア大会の金メダルトリオでもあり、コンビネーションについてはさほど心配していないが、その後の上積みがないといった点が気にかかる。

競輪選手がオリンピックに出場できるようになった1996年のアトランタ五輪以降、メダル獲得ができなかったのは2000年のシドニーだけ。ところが世界選手権では1993年の吉岡稔真以降、何と15年連続でメダル獲得なし。かつてはプロ・アマ通じて16年連続で、トラック世界選ではメダルを獲得したという輝かしい実績があるだけに、何とかここらあたりで、世界選におけるメダル獲得ゼロの流れを断ち切って欲しいな。

それと、世界選手権の重みは、ともすれば、オリンピックよりも「上」という認識があるということは、自転車選手にとってみれば誰もがわかっているはずだが・・・つまり、世界選は「勝つための大会」。オリンピックは「参加することに意義がある大会」?

さて、短距離に目を移すと、イギリスVSフランスの構図がくっきりと出そうだが、この間のコペンハーゲンのW杯を見る限りにおいて、サー・クリス・ホイに思わぬ弱点があったみたいだな。

その弱点を見事に暴いたのは褐色のフランス人、グレゴリー・ボジェ。そのW杯のスプリントのレースを見る限り、走り方が、中野浩一と較べてどっちが強いか?といわれた、東ドイツのルッツ・ヘスリッヒとよく似ている。つまり、瞬間的に相手を捕らえ、最後は流しながらゴールするという、サイボーグパワーというのか、そういったものがボジェに感じられた。

果たして、世界選ではどんなドラマが待っているんだろうか。

(追記)

サー・クリス・ホイ、イギリス代表メンバーから外れた。

http://blog.goo.ne.jp/kumataro2004/e/29e3470399bcbb3eb986609d18d920f7

ということは、今年の世界選は波乱の要素一杯。

日本勢にもチャンスあり?

コメント (2)
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「楽しかったです」

2009-03-20 04:11:47 | 競馬

なでしこ廃業から1週間が経った。大黒元師匠、

「おう!しばいたろか!」

と言いながら、1週間前の話を書き綴ってません。

http://plaza.rakuten.co.jp/daikokusya/diary/200903170000/

http://plaza.rakuten.co.jp/daikokusya/diary/200903180000/

「おう!しばいたろか!お前ら!なでしこの最後のときだけきやがって!!」

「普段から今日みたいに来い!」

という内容には「なっていません」。

ところで今思い出したのだが、なでしここと松田宣子さんに、9レース発売中時点で、

「振り返ってみてどう?」

と尋ねたところ、

「楽しかったです!」

という答えが返ってきた。この話は元師匠にも名鉄の車中でもしてなかったな。

やっぱり、本当は予想屋をやりたかったのかな?

しかしながら、元師匠の話を聞いたところによると、競馬ライターとかいった仕事には全く興味がなかったらしいし、名古屋競馬でも予想屋稼業ができるというのに、こちらにも全く興味がなかったというから、本当に、笠松競馬をただ救いたい、という一心で飛び込んだんだろうな。

おかげさま、というのか、松田さんが予想屋として活動していた4年間、笠松競馬は常に黒字をキープ。来年度も引き続き開催される。

しかしながら、松田さんはもういないわけで、「救世主」がいなくなった笠松競馬の今後は少々心配。

「あっはっは!何を言うとるんや!ワシがおる限り大丈夫や!あっはっは!」


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