映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

高台家の人々

2017年05月08日 | 映画(か行)
かる~い、ロマンチックコメディ。時にはこういうのもいいものです。



* * * * * * * * * *

地味~で目立たないOL木絵(綾瀬はるか)は、妄想好き。
人に言葉で思いを伝えることが苦手で、
つい自分の心の中で色々とあらぬことを妄想してしまいます。
そんなところへ、高台光正(斎藤工)が転勤してきます。
彼は名家・高台家の長男。
イケメンの超エリート。

他の女子たちは色めき立つのですが、
木絵は自分には全く縁のない“高台ナントカさん”というくらいの認識しかありません。
さてところが、光正には重大な秘密があります。
それは人の心が読めてしまうこと。
イギリス人の彼の祖母がそういう能力を持っていて、
彼女の血を引く高台家の3人の子どもたちも皆同じ力を持っているのです。
高台は、人の言葉と心のギャップにいつも嫌な思いをしていて、
自分の力を忌まわしく思っているのです。
ところが妙にユニークでおかしな妄想の声が彼の頭に飛び込んでくる。
その妄想の持ち主こそが木絵で、
いつしか高台は彼女のことばかり気になり、交際するようになります。
ですがまもなく、彼の能力について、
木絵に真実を語らなければなくなってしまう。
心の中の何もかもが読まれているということに
急に恐怖を感じた木絵は・・・



以心伝心とは言うけれども、これはやはりつらいですよね。
お互い様ならまだしも、あくまでも一方通行ですし。
浮気は絶対できません。
「あなたのことはそれほど」などと思うこともできない。
心を閉ざした彼女の頭の中は、いつも「青い空、風に吹かれる麦畑」という環境ビデオ映像。
いや、そればかり思い浮かべるのも結構難しそうですが。
同じ能力を持つ高台の妹(水原希子)、弟(間宮祥太朗)も
その能力故に、恋については余計な苦労をしているようです。





それから、彼らの母(大地真央)が光正と木絵の結婚には猛反対。
ごくごく一般庶民の木絵は高台家にはふさわしくないというのです。
大地真央さん、きれいなだけに怖いわ~。
「とと姉ちゃん」のお祖母様の時も怖かったし・・・。
夫に心を読まれてしまうことにもまして、
私ならこんな家の長男に嫁ぐというのが、絶対に無理!
と思えてしまいます。
が、それにしても、こんな木絵の心情を思い計り、
あくまでも彼女を守ろうとする光正・・・
は~♡ カッコイイわあ・・・

ま、他愛なく楽しませていただきました。
久々にシャーロット・ケイト・フォックスさんを見られたのもよかった。



高台家の人々 DVDスタンダード・エディション
綾瀬はるか,斎藤工,水原希子,間宮祥太朗,坂口健太郎
ポニーキャニオン


「高台家の人々」
2016年/日本/116分
監督:上方政人
原作:森本梢子
出演:綾瀬はるか、斎藤工、水原希子、間宮祥太朗、坂口健太郎、大地真央、シャーロット・ケイト・フォックス

妄想度★★★★☆
胸キュン度★★★★☆
満足度★★★☆☆


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