映画と本の『たんぽぽ館』

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ゴッホ 最期の手紙

2018年01月13日 | 映画(か行)
絢爛豪華、油絵アニメーション



* * * * * * * * * *

全編ゴッホタッチの油絵風アニメーションと言う異色作です。
所々に実際のゴッホの絵が挿入され、それがアニメーションとなるので、
なんとも絢爛豪華な場面が続きます。
ちょっと疲れるけど・・・。



フランス、オーヴェールの畑の中で自殺したと言われている
ゴッホの死の真相に迫ります。



郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、
父の友人で自殺したゴッホが弟テオに充てた手紙を託されます。
アルマンがテオに手紙を渡すためにパリを訪ねてみると、
なんとテオもゴッホの死の半年後に亡くなったという・・・。
アルマンはやむなく、ゴッホがオーヴェールで世話になったという医師を訪ねてみましたが・・・



アルマンが探偵役で、ゴッホの死の真相を探る・・・
中ではゴッホの銃槍の医師による所見まで出てきて、
ミステリ風味たっぷり。
ゴッホと関係のあった様々な人々の話を聞きながら、
ゴッホのその人間像が浮かび上がります。
さて彼は本当に自殺だったのか否や・・・?



ゴッホが800点あまり描いた絵画のうち、
ゴッホが生きているうちに売れたのは、たったの一枚。
そんな彼を自分の生活までもを犠牲にして支え続けたという弟テオ。
死後にこんなにも高い評価を受けるというのも皮肉というかなんというか・・・。
しかし、芸術は当人が亡くなっても残り続けるというのも凄いことですねえ・・・。



そのゴッホに敬意を表して、作られた本作。
俳優が演じた実写の映像をもとに6万5千枚の油絵が描かれ、
アニメーション化されたといいます。
その熱意と情熱にも拍手!!



<ディノスシネマズにて>
2017年/イギリス・ポーランド/96分
監督:ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウエルチマン
出演:ダグラス・ブース、ジェローム・フリン、ヘレン・マックロリー、クリス・オダウド、シアーシャ・ローナン

芸術度★★★★★
満足度★★★.5




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