映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

捜査官X

2012年11月12日 | 映画(さ行)
人は変わることができるのか



            * * * * * * * * *

久しぶりに見る中国作品ですが、実は金城武のファンなので・・・。

山奥ののどかな村。
紙職人のリウ・ジンシー(ドニー・イェン)が、指名手配中の凶悪犯二人と遭遇。
全く武術の心得もないリウは、
けれども運良く犯人を倒し、死なせてしまったのでした。
人柄も温厚で、しかも犯人を倒したリウは村人に英雄視されます。
そこへ現れたのが、捜査官のシュウ(金城武)。
麦わら帽に丸メガネ。
ちょっととぼけた雰囲気のあるシュウ。
いい味ですねえ。
シュウは、この平凡そうな男がなぜ2人の凶悪犯を倒すことができたのか、疑問に思います。
そこには、正当防衛以上の何かがありそうだと・・・。
彼は事件現場の検証から、そこで繰り広げられた真の出来事を想像します。


お尋ね者の凶悪犯の死なので、
そこで何があったとしても、そっとしておけばいいのに
・・・と思わなくもありません。
けれども、シュウには以前人を信じたことが仇になって、
殺人事件を引き起こしてしまったという苦い体験があったのでした。
法を守ることが正義。
まあ、警官であればそれが正しい行動なのでありましょう。
でも、なんとかリウの尻尾をつかもうと、
いろいろなことを仕掛けるシュウの行動が
オトボケ味もあって実に楽しい。
まあ、こんなふうに始めの方はわりとのどかに話が進行しますが、
終盤は凄まじい武闘アクションの炸裂です。
おのれの真の力をひたすら隠し、ごく平凡な生活の中に埋没しながら、
自己の幸せを見出そうとしている男。
よくあるシチュエーションですが、好きですねえ。
けれども、己の使命を果たさなければならない時がきっと来る。


リウの隠された過去とは。
人は変わることができるのか。


物語の行方もスリリングです。
とても面白く拝見しました。


捜査官X [DVD]
ドニー・イェン,金城武,タン・ウェイ,ジミー・ウォング,クララ・ウェイ
Happinet(SB)(D)


「捜査官X」
2011年/香港・中国/115分
監督:ピーター・チャン
脚本:オーブリー・ラム
出演:ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ、ジミー・ウォング、クララ・ウェイ


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