狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

女心と沖縄戦の「定説」

2009-07-11 08:06:22 | ★集団自決

 

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沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
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■女心と沖縄戦の「定説」■

沖縄戦の「通説」とか「定説」と言われるものほどいかがわしいものはない。

座間味島の集団自決は「隊長命令によるも」という「定説」は、集団自決の生き残り宮城初江氏によってもたらされた。

初江氏は、その後それが「援護金」のために強制されたウソの証言であったことを娘晴美氏に書残した。

娘晴美氏が母の遺言である『母の遺したもの』(2000年12月)を出版することにより「定説」は逆転し、「隊長命令はなかった」が新たな「定説」となった。

沖縄戦研究者の吉浜忍沖国大助教授(当時)も琉球新報に『母の遺した』の書評書いて「〔書評〕『母の遺したもの 沖縄・座間味島「集団自決」の新しい証言』宮城晴美著」 「定説」とは違う真相語る (隊長命令はなかった)吉浜忍(2000年12月24日・琉球新報)として研究者の立場から「定説」を補強した。 

更にこの「定説」に沖縄タイムスがお墨付きを与えることになる。

『母の遺したもの』が沖縄タイムス出版文化賞を受賞するという栄誉と共に学術的にも社会的にも「隊長命令はなかった」が確固たる「定説」となった。

 〔沖縄タイムス 12月12日〕
第22回沖縄タイムス出版文化賞受賞作品が決まる

2001年12月12日・沖縄タイムス・朝刊
 正賞:『アンヤタサー』山里将人著
、『母の遺したもの 沖縄・座間味島「集団自決」の新しい証言』宮城晴美著

座間味島の集団自決の「定説」がタイムス、新報によって認知された瞬間だが、この「定説」は2005年の「集団自決訴訟」によって再び揺らぎ「隊長命令はあった」と元の「定説」に逆戻りする。

それに従って研究者達の「定説」も次々と姿を変えてくる。

例えば沖縄タイムスの「書評」で『母の遺したもの』は「『定説』とは違う真相を語るー隊長命令はなかった」と書いた吉浜氏の変節ぶりはこの通り。

沖縄タイムス2008年年11月18日

 ひと 

[魚眼レンズ]吉浜忍さん
沖縄戦の事実しっかりと
 「集団自決」訴訟の控訴審で原告の訴えを退ける判決が出たことについて「一審判決を踏襲したもの。おそらく原告勝訴にはならないと考えていた」と話す沖縄国際大学教授の吉浜忍さん。「当然の判決」と強調する。

 「カリキュラム上の問題で突っ込んで話はできなかった」と断りながら、自ら講義でも学生に対して同判決について触れ、説明したという。

 「沖縄戦の歴史的な事実関係をしっかり丹念に教えることが大事。学生は逆にスローガン的、感情的なものではなく、事実を踏まえた沖縄戦を学びたいという気持ちが強い」と指摘。

 「今後もこれまでの沖縄戦の証言を継続的に教えていきたい」と気を引き締めている。

 

沖縄では、新聞が作る「定説」には、たとえ研究者といえども逆らえないということが、吉浜氏の変節ぶりから垣間見えて興味深い。

吉浜氏は「書評」のことはすっかりお忘れになったようで、沖縄タイムス紙上で再度変化した「定説」を激しく主張されている。

2007年3月31日『沖縄タイムス』から。朝刊27面を転載。

沖縄戦 ゆがむ実相

 高校教科書に掲載された沖縄戦の「集団自決」の実態が国によって隠された。文部科学省は、今回の教科書検定で「軍命の有無は断定的ではない」との見解を示し、過去の検定で認めてきた「集団自決」に対する日本軍の関与を否定。関与を記述した部分の修正を教科書会社に求めた。同省が変更理由に挙げたのは「集団自決」をめぐる訴訟での日本軍の元戦隊長の軍命否定証言と近年の「学説状況の変化」。文科省の姿勢に、県内の関係者からは「沖縄戦の実相の歪曲」「殉国美談に仕立て上げている」と批判が出ている。
 沖縄戦研究者の吉浜忍沖国大助教は「検定意見で日本軍の『集団自決』への関与がぼかされたが、軍隊が誘導したのが実態だ」と沖縄戦の実相を指摘する。その上で「国によって沖縄戦が書き換えられた。これまでの研究や調査を逆転させようという政治的意図を感じる」。(略)

                    ◇

現在沖縄タイムスと琉球新報が捏造した「定説」に真っ向から異論を唱えている星雅彦氏と上原正稔氏が両紙の逆鱗に触れた形になり、事実上沖縄論壇から干された状態にある。

これを考えれば、沖縄の識者たちが、次々と沖縄二紙が変えていく「定説」に追随していくのもむべなるかなで、同情の念も禁じえない。

♪風の中の 

羽のように 

いつも変わる

女心・・・♪  (「女心の歌」より)

 

沖縄の学者さんたち、

お気の毒。(涙)

 

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コメント (8)    この記事についてブログを書く
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8 コメント

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Unknown (ni0615)
2009-07-11 09:15:54
狼魔人さん
おはようございます

「女」攻撃をすれば相手がヒステリックに反応するとでも思ったのですか? 「タケシのテレビxxxx」の見過ぎですよ(満点笑)。

>「ジェンダー」は単に女・男の「不平等な力関係」だけでなく、軍隊と民間人、あるいは地元指導者と一般住民という階級的差異、家父長制下の家族構成などといった階層秩序と相互に連動することで、抑圧構造を強化していくことがわかっている。言いたいことは、「集団自決」はまさにこうした構図の中で繰り広げられたということである。(宮城晴美)

「女」と「集団自決」の因果関係をきちんと論じていただかないと、狼魔人さんの態度自身が、宮城さんの分析対象そのものになってしまいますよ。
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Unknown (縁側)
2009-07-11 13:14:26
狼魔人さま こんにちは

ni0615さま

>「女」と「集団自決」の因果関係をきちんと論じていただかないと、

:論じる術がありません、この世には。男だけの村だったら、生き残りはいなかったかもね。男女いて良かったよ。(-。-)y-゜゜゜
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Unknown (ねここねこ)
2009-07-11 13:44:34
狼さん、こんにちはー。


吉浜先生、沖国の先生になっていたんですね。
しかし、健忘症ぶりにはガッカリです。
返信する
Unknown (涼太)
2009-07-11 19:36:04
狼魔人様

昔の歌に「恋にも色々ありまして、~ 同じ恋でも金持って恋では、恋じゃない。」と言うのがありました。
同様に、嘘にも色々あります。真っ赤な嘘、白々しい嘘、善意の嘘。
赤松さん、玉井村長、照屋さんの嘘は善意の嘘だと思います。沖縄の反日左翼の嘘は真っ赤な嘘です。そんな真っ赤な嘘が通用すると思っていること自体が、沖縄の反日左翼の考え方の甘さ、幼稚さを感じます。本土復帰以降、日本本土の世論はある程度沖縄の嘘を、寛容に受け止めました。結果復帰後、沖縄振興開発に10兆円以上の資金を投入してきました。日本本土も沖縄の真っ赤な嘘を受け止める程の余裕は無くなって来ました。沖縄に対する要求も今後は厳しくなると思います。偽11万集会や少女暴行でっち上げ事件に対する、日本本土の反応を見れば明らかです。金が沖縄の甘えを助長させるなら、国もそろそろ政策転換する時期に、来ているのではないでしょうか。
返信する
Unknown (涼太)
2009-07-11 19:57:09
狼魔人様

記事とは関係ありませんが、近辺に住むウチナーフリムン達から、何時、何時に何処、何処でエイサーがあると連絡が入り始めました。
前にも書きましたが、ここ関東でもエイサーは盛んで、沢山の愛好会があります。
沖縄の全島エイサー大会の足元にも及びませんが、今年も、都合のつく範囲で、多くのエイサーを見学に行こうと思っています。
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Unknown (ケロ)
2009-07-11 21:11:40
小林よしのりさんが紹介していたので、初めて訪問しました。
頑張って下さい!!

政治問題は馬鹿には分かりにくいです。
もっと勉強します。
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Unknown (ヒポポタマス)
2009-07-11 22:05:43
こうして沖縄のちゃんとした学者がいなくなっていくのですね・・・

自分の都合のいい論説だけを取り上げて都合の悪い論説は排除するというのは沖縄タイムス・琉球新報の最も嫌いな全体主義・軍国主義の考え方のはずだが・・・?

自分たちがしていることの矛盾に気づけよ。沖縄タイムス、琉球新報!と言いたいですね。

返信する
Unknown (狼魔人)
2009-07-12 10:52:01
縁側さん

絵文字は使ったことはありませんが、

(-。-)y-゜゜゜

これは、面白いですね。


ねここねこさん

>健忘症ぶりにはガッカリです。

沖縄で生きていくためにはや止むを得ないでしょうね。



涼太さん

>日本本土も沖縄の真っ赤な嘘を受け止める程の余裕は無くなって来ました。

今度は「沖縄は日本に文化を奪われた哀れな先住民族」を売りものに金を強請り取るつもりなのでしょう。


ケロさん

佐藤優はよしりんの挑戦をこのまま逃げ切るつもりなのでしょうかね。


夏になると沖縄どころか、日本各地でエイサー真っ盛りなのに何が「文化を奪われた」ねんでしょうかね。(笑)



ヒポポタマス

>こうして沖縄のちゃんとした学者がいなくなっていくのですね・・・

学者だけでなく、教員、公務員など全てを汚染しているのが沖縄タイムスと琉球新報です。

沖縄では「活字のあるところに左翼あり」だと言われています。
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