狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

逆転不採択の現場、「数の力」背景に押し切る

2011-09-15 10:40:12 | 八重山教科書採択問題

■八重山日報 9月12日(月)

逆転不採択の現場①
 「数の力」背景に押し切る 
  県教委も援護射撃  2教育長、必死に抵抗 

 育鵬社の中学校公民教科書を逆転不採択とした8日の全教育委員13人による「採択協議」。6時間近くに及ぶやり取りから、「育鵬社不採択」に向け、事実上協議を主導した県教育委員会と、数の力を背景に押し切ろうとする教育委員8人、必死に抵抗した玉津博克石垣市教育長ら教育委員5人の攻防が見えてくる。逆転不採択の現場を再現する。

 

 玉津教育長「県教育庁義務教育課の指導自体が不当介入であり、違法であります」

 


 攻防は3市町の全教育委員会で構成する「八重山地区教育委員協会」の臨時総会という形で始まった。しかし、それに先立ち、玉津教育長は、県教委の「不当介入」を文科省に訴えた要請書を報道陣に朗読、機先を制した。要請書は同日午前、送付したばかりだった。

 

開会直前、オブザーバー参加した県教委の狩俣智義務教育課長があいさつに立った。

 

 狩俣義務教育課長「県教委には公正適正な採択をしていただく立場で、交通整理をする法的な役目がある。教科書が3市町で一本化できていない。ここで統一をしてもらいたい」

 

 教科書無償措置法13条4項によって、3市町は「協議」し、同じ教科書を使用しなくてはならない。

 

正式な「協議」の場である採択地区協議会はすでに、育鵬社版の公民教科書を選定し、3市町教育委員会に答申している。市教委、与那国町は答申通り育鵬社版、竹富町は答申に従わず東京書籍版を採択した。

 

解決策は①教科書採択のルールにのっとり、竹富町を指導して答申に従わせる②新たな「協議」の場を設定して採択をやり直す、の2案。

 

狩俣課長の発言は、県教委が②を採用し、この場が教科書を一本化するための「協議」の場であることに「お墨付き」を与える意味があった。

 

仲本英立石垣市教育委員長「8月31日に採択協議会も終了し、これは大変なことだ、八重山の子どもたち、学校の管理運営はどうなるのかと思った。八重山高校3年生が八重山毎日新聞に出した投稿で『子どもは親の背中を見て育つ。情報公開、説明責任を果たす真の民主主義の姿を見せてほしい』という記事を書いたことに感動し、勇気をもらった」

 


冒頭のあいさつから、育鵬社版教科書の不採択を訴える高校生の新聞投稿を引き合いに出す仲本委員長。

 

仲本氏は臨時総会の招集権者。臨時総会の招集が、育鵬社版教科書を採択した石垣市、与那国町教育委員会の決定を覆す狙いだったことを、濃厚にうかがわせる発言だった。

 

崎原用能与那国町教育長「この場を教科書無償措置法13条4項の協議として位置づける根拠は何か。採択協議会とは別に協議会を設置するのか」

 

 仲本委員長「そういう方向性が見えたらいいと話をしただけだ」

 崎原教育長「県の資料によると、3教育委員会が認めたときにしか協議できないことになっている。勝手に、この会合で多数決できるものではない」

 

県教委は前日の7日に作成した文書で、教科書採択をやり直すための「協議」は、3市町教委の了解が必要だと明記していた。玉津教育長も発言を求めた。

 

玉津石垣市教育長「教科書無償措置法13条4項に定める協議は、採択地区協議会で、しっかり議論して結論を出している。残念なことに竹富町教委が、自分たちで教科書の選択までやって、東京書籍を採択したことは由々しき事態だ」

 

慶田盛教育長「石垣市教育長の話は許されない。非常識な話はするな。採択権は教育委員会にある」

 

竹富町教委が協議会の答申に従う理由はないと、声を荒げて反論する慶田盛氏。玉津教育長はなお食い下がる。

 

玉津教育長「採択権者(竹富町教委)が、答申と違う採択をするから問題になっている」

 慶田盛教育長「答申には法的拘束力はない」

 

ここで県教委の狩俣義務教育課長が、慶田盛氏を「援護射撃」する。

 

狩俣課長「地区採択協議会は3教育委員会の諮問機関。(答申には)拘束力はない」

慶田盛教育長「分かりましたか」

 

苦笑して引き下がる玉津教育長。仲本委員長は会を進行した。

 

仲本教育長「教育委員13人がそろっている。この場を採択の一本化に向けた協議の場にしていきたい」

 

 慶田盛教育長「教育委員協会は閉めて、教科書を一本化する協議会に切り替えたほうがいい」

 

ここで狩俣課長が「指導助言」に立った。

 

狩俣課長「異なった採択をした場合は協議を行う。この場を、協議を行う場にしていただきたいというのが県教育委員会の指導助言だ」

 


 仲本委員長「臨時総会は閉じます。閉会のあいさつをお願いします」

 

 入慶田本朝政与那国町教育長が閉会のあいさつをして、臨時総会は終了した。

 

 仲本委員長「(引き続き)この場を教科書一本化に向けての協議の場とします」

 

一方的に宣言する仲本委員長。すでに終了した3市町の公民教科書採択が白紙化され、全教育委員13人による新たな「採択協議」が始まろうとしていた。

 

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