狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

やぶ蛇、自爆、自殺点? 左翼作家のよしりん批判

2007-11-05 07:38:09 | ★集団自決

 
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11月3日の琉球新報・文化欄で作家の目取真俊氏が、小林よしのり氏の「ゴーマニズム宣言」を批判している。

目取真氏が批判しているのは雑誌「SAPIO」11月14日号掲載の「集団自決の真相を教えよう」だが、

不覚にも新報記事を読むまで小林氏の雑誌「SAPIO」掲載漫画のことは知らなかった。

目取真氏が引用し、批判しているのは次の部分である。

<そもそも「軍命」があったからこそ親が子を殺したとかとか、家族が殺しあったなどという話は、死者に対する冒涜である。 そんな「軍命」が非道と思うなら、親は子を抱いて逃げれば逃げればいいではないか! 自ら子供殺すよりは、「軍命」に背いて軍に殺される方がましではないか!>

<明日にも敵が上陸するという状況下では、島の住民に集団ヒステリーを起こさせるに十分な緊張が漲っていた。 しかも本土より沖縄の方が、村の共同体の紐帯は(ちゅうたい)ははるかに強い。 そのように強い共同体の中には「同調圧力」が極限まで高まる。 誰かがここで「全員ここで自決すべきだ!」と叫べば、反対しにくい空気が生まれる。 躊躇する住民がいれば、扇動するものは「これは軍命だ!」と嘘をついてでも後押しする>

<ひょっとして沖縄出身の兵隊が「敵に惨殺されるよりは、いっそこれで」と手りゅう弾を渡したかも知れない。 だがこれは、あくまで「善意から出た」関与である>

うーん、引用部分は批判している目取真氏には気の毒だが全て説得力がある。 

目取真氏が矛盾点として批判しようと引用した部分が逆に説得力があるのは皮肉なものだ。

目取真氏の批判は、

「米軍に残酷なかたちで殺されるよりは自分の手で殺した方がいい。 そう思った親がいたとしても、問題はどうしてそのような心理状態に追いつめれらていったかである。・・・・」 ・・・・と作家らしく心理面で反論しようとするがどうも説得力がない。

自決に追い込まれた「心理状況」なら、目取真氏が引用した小林氏の次の文のほうがよっぽど理解できる。

「明日にも敵が上陸するという状況下では、島の住民に集団ヒステリーを起こさせるに十分な緊張が漲っていた。・・・」

目取真氏は批判するつもりで引用した小林氏の文章で自爆してしまったのではないか。

自分が批判はした小林よしのり氏の引用文で逆によしりんファンを大量に作ったのではないのか。

ちなみに本屋に行ってみたら「SAPIO」好評で売り切れとの事。

目取真氏は宣伝もつもりじゃなかったと思うのだが。

これってやぶ蛇? それとも自殺点? 自爆テロか。

このままでは目取真氏に気の毒なので、新報記事(8段の囲み記事)の見出しを書いておこう。

<事実ねじ曲げる小林氏>

「軍命」否定に家族愛利用

ん? 「家族愛のため」と法廷で証言したのは金城重明氏ではなかったのか。

目取真氏は小林氏を批判してこうも言っている。

「現在の沖縄を『全体主義の島』呼ばわり、9・29県民大会の意義を否定するのに必死になっている」

県知事を初め各議会、そして教育界の総責任者の県教育長までもが県下の校長を前にして、

政治集会への生徒・教職員の動員を訓示し、当日の全テレビ局は中継で電波ジャックされた様子、そして二つしかない地元紙の狂乱ぶりを見たら

「全体主義の島」のそしりも当たらずとも遠からずだと思うのだが。

これもやはりやぶ蛇。

                    ◇

やぶ蛇といえばもう一つ。

これまで「鉄の暴風」の主張に異論を唱える証言者は黙して語らなかったが、

今回の「11万人集会」に触発され、真相を探る動きが良識派県民の中に見え始めた。

今まで沖縄タイムスにとって「不都合な真実」を証言した記録を整備し資料として残そうという地味な運動も地元で起きているという。

これも一種のやぶ蛇になるのだろうか、「鉄の暴風」で教育された世代が覚醒し始めたのだ。

これまで「集団自決」の証言といえば左翼メディアや左翼学者にとって「都合の良い証言者」のみがメディアに登場してきた。

今まで日の当たらなかったこれらの埋もれた「不都合な証言」がネットで公開される日も近い。

「集団自決」を語るとき手りゅう弾を配ったとされる「防衛隊員」の性格が常に論議の的である。

又「兵事主任」という言葉も故意に軍隊を代表するかのように扱われてきたが、これも防衛隊員の兼任であり、通常は村役場の助役等がこれに任じた。

ちなみに島の女子青年団員の中にも「兵事係り」を任ずるものがいたが、勿論これは正規の軍隊ではない。

「防衛隊員」は現地召集のため家族と常に接触しており住民として家族と起居を共にしながら、あるときは防衛隊員として最小限の武器は携帯していた。

その最小限の武器が論争の争点になる手りゅう弾である。

以下は小林よしのり氏の発言を裏付ける証言です。

証言者はその防衛隊員です。

昭和49年(1974)出版 沖縄県史 第10巻各論編 9沖縄戦記録渡嘉敷島で起こったこと                           …778P

渡嘉敷村阿波連

元第3戦隊第1中隊付防衛隊 大城 良平

 (略)

住民と兵隊との板ばさみ

我々が軍の法に従って行動すると、自分の故郷ですから、つらいこともありました。住民をいじめなければならない立場は、人間として矛盾があります。住民は戦争はしませんから、作戦に関係ないと思っておりました。こちらには住民にやっていけない事が少なくありません。捕虜になられると、こちらの陣地や兵力が敵側にばれてしまう。軍隊にとっては、大変迷惑な話です。

敵につれ去られていって、4、5日してから帰ってくる。こういう事は明らかにスパイ行為をやっていると断定します。私は土地のものですから、事情に詳しいので、上官は私を側おいて取調べをやる。罰するのは下の私です。私がやらなければ、又私自身も変な目でみられる。これが大変つらかったです。

渡嘉敷はあまりにも内部の問題が多すぎました。戦史の中では、いろいろな記事が出たり、中には間違ったものもあると思います。私は板ばさみのつらい立場から、その内部問題にふれてみます。

 

集団自決

集団自決は私の家内と子供も半殺しにあって、今家内の傷あとを見ると、よくも生きられたものだと、人間の生命力に感心しています。

家内の経験はむごいものです。手榴弾が発火しないので、お互い殺し合いが始まり、家内は確かに何人かを棒で殴ったし、自分もさんざんクワのようなもので頭といわず胴といわず殴られ、米軍に救われた時は自決の日から3日たっていたといいます。

あの日は米軍の攻撃も激しく、何が何やら全然わからなかったそうです。この辺の真実はどう文章で表現するかが問題です。遺族は運命だとあきらめています。

赤松隊長が自決を命令したという説がありますが、私はそうではないと思います。なにしろ、赤松は自分の部下さえ指揮できない状態に来ていたのです。

私は自分の家内が自決したということを聞いて、中隊長になぜ自決させたのかと迫ったことがありました。中隊長はそんなことは知らなかったと、いっていました。

ではなぜ自決したか。それは当時の教育がそこにあてはまったからだと思います。くだけて云えば、敵の捕虜になるより、いさぎよく死ぬべきといぅことです。自発的にやったんだと思います。

それに「はずみ」というものがあります。あの時、村の有志が「もう良い時分ではないか」といって、万才を三唱させていたといいますから、それが「はずみ」になったのではないでしょうか。みんな喜んで手榴弾の信管を抜いていたといいます。

その時、村の指導者の1人が住民を殺すからと、機関銃を借りに来たといいます。そんなことは出来ないと、赤松隊長は追いやったと、彼自身から聞きました。結局自決は住民みんなの自発的なものだということになります

自決の日から2日目、私は中隊長の命令で、東側の儀志保近くに住民がまだたくさん居るので、状況を見に行きました。本部の近くに居りました。

そこが第2玉砕場です。ここでも自決したのかどうかわかりませんが、自決場から逃げてここまで来ると、アメリカの迫撃砲が雨のように降って来て、死傷者が出たということでした。

生き残りには阿波連の人が多いようでした。その中に、弟と親がいましたが、家内と娘はどこにも見あたりませんでした。私は持参のタバコと水を置いて、戦争はどうであろうと仕方がないが、命はぜったいに粗末にするなと、励まして帰って来ました。

前にもちょっとふれましたが家内と娘は、自決場で手榴弾が発火しないので、したたかにクワのようなもので殴られ3日間仮死状態ののち、アメリカ軍に助けられたとのことです。娘は37歳、今那覇に嫁いでおります。

私の家内は自決を体験し、また人のするのも見ているので、真実を知っております。しかし真実の表現がむつかしいのです。集団自決と部隊とは何も関係ありません。軍隊は勝つために一生懸命でした。集団自決をとりあげて、部隊がどうのこうのと書く、それが後世に悪い影響として残ります。大城徳安氏の場合も軍は何も悪いことはありません

(略)

                      ◇

目取真しは小林氏がよっぽど憎いのか一昨年小林氏が『沖縄論』出版を記念して宜野湾市コンベンション・ホール(11万人集会が行われた広場に隣接)で講演会をしたとき同じ日の同じ時刻に目取真氏は反対の集会をぶっつけた。

が、結果は小林講演会は開演前から行列ができ、満員の2000人前後が集まった。

一方、「目取真集会」は70名前後だったが、何故か新聞報道は「目取真集会」を大きく報じていたことを覚えている。

幻の討論会 「小林よしのりvs糸数慶子(沖縄県知事候補)」

緊急!小林よしのり氏招き「沖縄論」緊急シンポ


 
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1 コメント

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Unknown (2ch)
2007-11-06 14:20:48
この小林よしのり、の
<そもそも「軍命」があったからこそ親が子を殺したとかとか、家族が殺しあったなどと
いう話は、死者に対する冒涜である。 そんな「軍命」が非道と思うなら、親は子を抱い
て逃げればいいではないか! 自ら子供殺すよりは、「軍命」に背いて軍に殺される方が
ましではないか!>

という漫画の中の主張は大変面白い、
一見まとも、しかも今の子どもの心理を捉えている。
軍命があったから自分の子どもを殺すなんてありえない、自分で勝手に思い詰めてやったのだ!
 そうだ!そうだ!と言いたいのだろう

しかし、これは完全な間違いである。当時軍命には逆らえない、戦闘開始前なら労働奉仕や食料
供出など嫌だとは言えない。
そして戦闘が開始されたら、それこそ実力行使、軍命に従わないなら、殺す!、になっており
実際そうして殺された例も数多い。

結局この時点で、軍命には逆らえない、かといって逃げる場所もない、アメリカは怖い、
・・・どうせ殺される、であれば自分の子は、自分の家族は自分で、殺す事が出来る精一杯のことだ。
それが当時の親の心理であり、家長の心理である。
何せ、死ぬという以外の選択肢はないのである!

小林よしのりが個人的な感想をいくら書いても自由だが、それが真実ではないのは
多くの体験者の証言と研究者の見解が明らかにしている。

2chの馬鹿は小林よしのりが好きだろうが、説得力のない物、はいくら売れてもないのである

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