狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

大田昌秀元県知事の警告!「オール沖縄の欺瞞」

2014-10-24 07:53:54 | 県知事選

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昨日は「翁長市政を糺す那覇市住民訴訟報告会に参加した。

同じ日の午前、福岡高裁那覇支部で次の高裁判決が下った。

 「翁長市政を糺す那覇市住民訴訟」の代理人の1人である徳永弁護士は上記「花押訴訟」で勝訴を勝ち取った原告側弁護士である。

この裁判は裁判史上「画期的判決」といえるもので、徳永弁護士の勝訴は判例として法学部の民法の講義などに引用されるくらい重要な意義を持つ。

そこで昨日は報告会の後、徳永弁護士、原告のIさん、そしてIさんを支援してきた上原正稔さんと筆者の4人で勝訴祝賀会を那覇市の某所で行った。

そんなわけで、昨夜は一杯機嫌で遅い帰宅だったので、報告会の詳細は次回に報告させていただきます。

              ☆

■ブーメランの琉球新報記事

 沖縄2紙が極端に偏向していることはよく知られた事実だが、「芸能・文化」面では時々チェック漏れが有るのか、時折「社の方針」に逆らうような記事を書くことがある。

下記の記事は琉球新報の「書評」だが、タイトルの「オール沖縄vsヤマト」を見れば「オール沖縄」の翁長氏を支援する「社の方針」に合致する本だと思われた。

ところが読んでみると、びっくり仰天。

これがブーメランとなって「オール沖縄」の翁長氏を直撃しているのだから、読者にとっては「爆笑大劇場」である。

 

芸能・文化

『オール沖縄vs.ヤマト 政治指導者10人の証言』山田文比古著

琉球新報 2014年8月17日 


『オール沖縄vs.ヤマト 政治指導者10人の証言』山田文比古著 青灯社・1400円+税

「主体性の覚醒」無視に警告
 本書は、基地問題が争点になると予想される知事選挙(11月16日投開票)に関して極めてタイムリーである。著者は、沖縄県知事公室出向の経験を持つ元外交官であり、いわば沖縄通と言ってもいい。本書は、今年2月に保守系と革新系の政治家、それぞれ5人ずつへの聞き取りを通じて、沖縄県民の多様な考え方を紹介することを目的としている。だが、多様な意見の背後に、立場の違いを超えて沖縄県民を通しての共通項があるという。
 著者は沖縄の問題意識が単なる基地問題とは質的に異なる、新たな意味での沖縄問題を提起しているという。その原因は、日本政府の沖縄問題に関する危機感が裏目に出ていることによる。安倍政権は、沖縄問題を日米関係の根幹を損ねる、現代の安保闘争と捉える「強迫観念」から、何としても沖縄の動きを抑え込もうとしている。
 例えば、昨年11月の記者会見で石破茂自民党幹事長が、同党沖縄県選出国会議員5人を後ろに従えて、普天間基地の移転先に辺野古を含むあらゆる可能性を排除しないことで一致したと述べた。それは、多くの県民にかつての「琉球処分」を想起させ、大きな反響を呼び起こした。このような行動によって沖縄県民と、無理解ないし無関心な本土の人々との心の溝は一層深まっている。
 「オール沖縄」の主張は、イデオロギーの対立を乗り越えて、沖縄県民としてのアイデンティティーで心を一つにして、一体となって基地問題に対応していこうということである。沖縄に新しく起こっているこのような「主体性の覚醒」に対する認識は、本土にはほとんど存在しないことを著者は懸念する。米軍普天間飛行場の辺野古への移設に見られるように、強引に安全保障を優先することは、結局、日米安保体制の崩壊につながりかねない。
 本書は、沖縄県民の新たな動きを無視する日本政府と国民に対する重要な警告である。本土の人々にも、ぜひ読んでもらいたい。
 (宮里政玄・沖縄対外問題研究会顧問)
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 やまだ・ふみひこ 1954年福岡県生まれ。東京外国語大学教授。京都大学法学部卒。80年、外務省入省。97年、沖縄県知事公室出向。沖縄県サミット推進事務局長、外務省欧州局西欧第一課長、フランス公使などを歴任。2012年、外務省退官。

 
                      ☆
17日に行われた知事選候補者による公開討論会のクロス討論での出来事。
 
仲井真氏は質問相手を翁長氏に指名して、こう切り出した。
 
「普天間基地はどうするのですか。 (世界一危険な基地を)そのまま放って置くのですか。 自然に解決するとでもいうのですか」
 
痛い所を突かれた翁長氏は例によって無関係な話をクドクド並べ立て、最後に「普天間に事故は起きない」と述べ、その理由として「事故が起きたら日米安保が崩壊するから」と答弁した。
 
仲井真氏はすかさず次の質問で「事故が起きるのを待っているみたいだ」と突っ込みを入れ、満場の拍手を得た。
 
上記記事でもこんなくだりがある。
 
「米軍普天間飛行場の辺野古への移設に見られるように、強引に安全保障を優先することは、結局、日米安保体制の崩壊につながりかねない」
 
翁長氏はこの部分を読んで「日米安保崩壊論」を述べたと思われる。
 
だが、翁長氏は「日米安保崩壊論」の前提となる「普天間での重大事故」を期待してのではないか、と仲井真氏に指摘されグーの音もでなかったことは周知の通りである。
 
 
 ■大田昌秀元県知事の警告、「オール沖縄の欺瞞性」
 
今回の知事選で「根っからの保守」を自称する翁長氏を共産党・社民党・社大党などの確信団体が支援している「いかがわしさ」に対し、沖縄確信のドンといわれる大田昌秀元県知事は、革新独自の候補者を立てるべきと主張していた。
 
革新独自の候補者を立てるべきという大田氏の主張から判断して、大田氏は「純粋革新派」の代表的人物といえる。
 
本書「オール沖縄vsヤマト」の中でも大田氏は次のような警告を発している。
 
私はオール沖縄といわれるものをしんようしていない。 今の保守陣営が、オール沖縄というテーマを掲げて、革新陣営に入り込んでくるのは、選挙対策だ。 11月の知事選に立候補したいような連中がそいうことをやっている。 選挙に勝てないという恐れがあるから、すりよってきたのだ。(166頁)>
 
 保守の側が革新に潜り込んできている。 ではこの保守が本当にそう思っているかといえば、私は全然それを信用しない。 私が知事であったときに、基地反対に一番抵抗していたのが今頃になってオール沖縄などと唱えている連中だ。 そうした過去の経歴や主張を見ると、信用できない。 いつ変わるかわからない。(167頁)>
 
この「オール沖縄vsヤマト」が出版された時点では翁長氏はまだ知事選への出馬表明をしていない。
 
したがって太田氏が批判する「オール沖縄などと唱えている連中」とは翁長氏1人ではなく、翁長氏を支持し自民党を除名された那覇市議の面々を含む。
 
いま改めて大田氏の主張を吟味すると、一番信用できるのは、「オール沖縄」を離脱し、「埋め立て撤回」を公約に掲げると明言している喜納昌吉ただ1人という結論になる。

 

さあ、「オール沖縄」を妄信するオール沖縄教徒の皆様の信心が、どこまで続くか、

見ものである。

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