立憲民主党代表選挙は、11月19日に告示、29日党員・協力党員 地方自治体議員投票締め切り、30日臨時党大会で国会議員の投票により新代表が決められる。
それまで、オンライン公開討論会、女性議員ネットワーク意見交換会、街頭演説会、候補者討論会、公開討論会(日本記者クラブ主催)を経て、北海道、福岡、横浜などで街頭演説会を行ってきた。
選挙は、ポイント獲得数で決することになっていて、国会議員 280ポイント (衆参140人:1人2ポイント)、公認候補予定者 6ポイント (6人:1人1ポイント)、党員・協力党員 143ポイント (100,267人:ドント方式分配)、地方自治体議員 143ポイント (1,265人:ドント方式分配)、合計 572ポイントとなっている。
ポイントが過半数に満たない場合は、上位2人による国会議員、国政立候補予定者47県支部代表の投票で決選投票が行われる。
代表選挙の候補者は逢坂誠二元政調会長、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の4人。
4人とも、憲法論議や経済政策などの主張に明確な違いはなく、枝野幸男前代表の路線から大きく変わる方向性は見出せない。
野党共闘については、4人とも表現は別にして継続の意思を示しているが、政権を奪取した際の共産党との閣外協力については、4人とも見直す姿勢を示している。
原発ゼロについては、大きな意見の相違はないが、国民民主党出身の泉氏は、他の3人とは微妙に立場が異なるようだ。
立憲民主党は、2017年の総選挙でオール保守の色彩が濃厚な中で、唯一、護憲、リベラルの党の必要性を求める有権者に応えて、希望の党から外された当選議員を結集し枝野氏を代表に結党された。
当初は、15%程度の支持率を得ていたが、安倍晋三1強政権を崩せず、支持率も10%を切る状況が続き、先の選挙で100人を割る敗北を喫して、枝野代表が辞任した。
若者も保守化する傾向の中で、平和を旗印にするリベラルな立憲民主党の立て直しと、政権交代が可能な信頼される政党に導くことができる代表を選べるか。
来年7月には参議院選挙が行われるが、これに勝利するためにも、国民に信頼される強いリーダシップにあふれた代表を選ばなければならない。
果たして、4人の中で誰がその任に相応しいか、選挙の結果が注目される。