ロシアが黒海でウクライナの船舶による小麦など穀物の輸出を妨害しているため、アフリカなどの貧困層が飢えに苦しんでいる。
プーチン大統領は、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相との電話会談で、欧米による経済制裁を解除すれば妨害を止めると語ったとのことだ。
それだけ、欧米の経済制裁が効いている証拠でもあるが、それならばウクライナ侵攻を止めるべきだし、貧困国を飢えさせていると言うさらなる犯罪行為を直ちに止めるべきだ。
いろいろな事情により、欧州諸国の中でもロシアからのLNGや原油を買わざるを得ない国もあるが、それでも侵攻前と比べロシアの食料や化石燃料などの輸出は格段に減少している。
また、輸入についても大幅に減少していることは明白で、ロシア経済は相当疲弊してきたことは間違いなかろう。
ロシアと親交のある中国やインドなどとの取引は、侵攻前より増加しているかも知れないが、恐らく、それで欧米の制裁分を補うことは不可能だろう。
凡そ、ロシアは、宇宙開発にみられるように軍需産業は抜きんでているが、生活に関わる自動車、電器などいわゆる平和産業は新興国並みと言われている。
その点で、金融、食料などを含めた生活に関わる経済制裁は、侵攻後100日になる中で、かなり国民生活にじわじわ響いてきたと思われる。「関連:5月30日」