日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、満場一致で関脇・琴ノ若(佐渡ケ嶽)の大関昇進を正式決定した。
琴ノ若は、初場所で13勝を挙げ、昇進目安とされる「三役で直近3場所合計33勝」に到達した。
決定後、協会は使者を派遣し、千葉・松戸市の佐渡ケ嶽部屋で昇進伝達式を実施、新大関は「大関の名に恥じぬよう、感謝の気持ちを持って相撲道に精進して参ります」と決意を述べた。
日本出身の大関は、御嶽海以来2年ぶり、これで春場所は1横綱、4大関の布陣になる。
琴ノ若は母方の祖父が元横綱・琴桜の先代・佐渡ケ嶽親方で、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)と相撲一家に育った。
今後、当然横綱昇進を狙うが、大関になったことにより祖父のしこ名「琴桜」を襲名するようだ。
初場所の琴ノ若は、終始トップを切り、初優勝も眼前に迫っていたが、結局、今まで0勝5敗と一度も勝ったことのない横綱照ノ富士に本割、決勝戦とも勝てず逆転優勝を許した。
優勝が一度もない中で大関に昇進したが、来春場所は優勝を狙い短期で横綱挑戦を目指すことができるか。来場所が注目される。「関連:1月29日」