正さん日記

世の中思いにつれて

鳩山首相、普天間問題で腹案あり=党首討論

2010-03-31 10:38:45 | 政治
 今日15時から約45分間、鳩山由紀夫政権になって2回目の党首討論が2月17日以来1カ月半ぶりに行われた。
 前回の党首討論で、党内の一部から、攻め口が甘かったと批判された自民党の谷垣禎一総裁が、今回は最初から厳しい口調で鳩山首相に質疑を挑んだが、やはり、人柄は隠しきれず、比較的穏当な形で終始した感じだ。
 2番目に立った公明党の山口那津男代表が、それならば俺がとばかり、谷垣氏以上に強い調子で、鳩山首相の誠意の欠如をなじったが、これも人柄で、10分間の短さもあって、鳩山氏にあっさり体を交わされた。
 
 谷垣総裁は、先ず、鳩山政権になっての不祥事を並び立て、極め付きとして中井洽国家公安委員長のSP抜きの行動は無責任だと質したが、鳩山首相は、それぞれが責任を果たすことによって、期待に応えていきたいと答え、自身の金が子分に回ったという新聞記事は捏造であるとはねのけた。
 谷垣総裁は、普天間飛行場の移転問題については、迷走を極め、沖縄県人の期待感をもてあそんでいると追及したが、鳩山首相は、13年も掛って合意した辺野古沿岸への移転も、ほとんど手つかずの状態になっていると、逆にこれまでの政権を批判、今は公表できないが、自身には腹案があり、責任をもって5月中には決着すると断言した。
 これに対し谷垣氏が、若し、5月中に決着ができなかった場合には、総理として責任を取るかと質したが、鳩山首相は、始めからできないことを前提に、相手との交渉はできないと突っぱねた。また2014年までの移転も成し遂げると明言した。
 
 山口代表は、鳩山政権は政治資金問題や、予算の個所付けなど、政権発足時の国民の期待を裏切っていると非難したが、鳩山首相は、平成22年度予算が通り、子ども手当、高校授業料の無償化など具体的な政策が実行されれば、必ず国民の支持を取り戻せると述べ、さらに山口氏が、郵政改革は、以前の民主党政策とブレていると追及したが、鳩山氏は、これまでの反省を踏まえた上での改革であり、民営を圧迫するものではないと答えた。
 
 今回の、党首討論は、前回のように、政治資金問題だけに時間をかけなかったことは前進だった。また、鳩山首相が、普天間飛行場移転問題で、自信たっぷりの答弁を行っていたが、現実の、政権内の紆余曲折の検討状況といかにもかい離しているような感じは拭い切れない。
 しかし、鳩山氏は、はっきり腹案があると言い切っており、それが、現状、表に出ているいくつかの案との整合性があるのかは不明だ。この辺が宇宙人総理鳩山氏の面目躍如というところだろうか。「関連:2月17日

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なぜ、今頃犯人が出てくるのか=冷凍ギョーザ中毒事件

2010-03-30 14:31:34 | 世界
 2008年1月段階で発生した冷凍ギョーザ中毒事件は、2年も経過したところで中国公安省が、餃子の製造元「天洋食品」の元臨時従業員が、待遇の恨みにより注射器でメタミドホスを注入したものだと公表した。
 中国は、先に中国国内でも「天洋食品」製造の餃子による食中毒が発生したと発表、その時点で、事件発生当初、中国側が、日本でもメタミドホス注入の可能性があると主張していたことが、完全に中国側の問題と決定づけられていた。今から考えると、この発表が今回の犯人検挙公表の布石だったことが明らかだ。
 
 中国側が2年も経って、犯人特定を公表したのは、1つは、ほとぼりが冷めてきたこと、秋に中国首脳が来日することを見越して、今、公表したものと思われる。
 その意味では、事件が発覚した2年前に、既に犯人を特定していた可能性がある。即座に犯人逮捕に踏み切ると、中国側での事件性を認めることになるので、犯人を泳がせていたことも考えられる。
 
 ただ、犯人とされる、元「天洋食品」の臨時従業員呂月庭容疑者が事件に使った注射器やメタミドホスを入手したのは、「2007年7、8月」で、同年10月1日、初めて冷凍庫でメタミドホスを注入した後、10月下旬と12月下旬にも同じように注入したとしている。ところが、08年2月に、福島県内の店舗で同じ有機リン系殺虫剤ジクロルボスが検出された天洋食品製のギョーザは、前年の07年6月に製造されており、一連の薬物混入を、呂容疑者の「単独犯」とする中国公安省の見解では説明がつかない。また、中国側は、さらに2本の注射器について「工場内の通路脇の下水道内に捨てられていた。今月21日に発見した」と発表したが、「事件から2年もたって、いきなり下水道で見つかった」との説明も不自然なところがある。
 
 警察庁幹部は、中国公安省の発表そのものが、同庁には開催することさえ事前に連絡がないと述べ、同庁では近く中国に幹部を派遣する予定で、「早く現地入りして捜査状況について直接、話を聞く必要がある」としている。
 このところのテレビで、呂容疑者の故郷や、父親らが登場するが、彼らは口々に、呂容疑者は、大それた事件を起こす人間ではないとかばっている。犯罪が確定すると、その刑は死刑もあり得るとのことだ。まさかそんなことはなかろうが、呂容疑者が、日中に残っている重大事件を収めるための人身御供にされているのでなければ良いと思う。「関連2008年2月28日
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白鵬全勝で13回目の優勝、把瑠都奮闘し大関昇進へ

2010-03-29 06:30:23 | スポーツ
 大相撲春場所は横綱白鵬が13回目の優勝を全勝優勝で飾り、1人横綱の責任を果たした。白鵬の15日間はほとんど危ない相撲がなく、準優勝の関脇把瑠都を含め、大関以下の力士との差をまざまざ見せつけた。
 この分では、来場所大関に昇進する把瑠都が、昇進を機にさらに実力を上げない限り、暫くは白鵬時代が続きそうだ。
 
 把瑠都は、大関昇進を意識し、連日緊張した雰囲気で相撲を取っていたが、白鵬に敗れただけで14勝1敗と、力に巧さを加えた相撲で大関昇進をものにした。敢闘賞に加え技能賞も獲得したが、正に今後大関から陥落しない限り、最初で最後の技能賞になる筈だ。他の大関を見ても、現状では、白鵬を少しでも脅かすのは把瑠都しかいない。また、横綱を目指すためには、原則的には連続優勝が条件なので、その壁になる白鵬はどうしても倒さなければならない。
 
 6場所中、白鵬が何場所かは落とす場所があるとすれば、その隙を狙うのが把瑠都以外では、やはり大関の日馬富士と琴欧洲だろう。共に、今場所10勝5敗の成績で終わった。この内、日馬富士には大関に昇進したころの粘りが消えているし、軽量のためもありスタミナに難がある。また、琴欧洲は、15日間、調子が長続きしないのか、気を抜くのか勝負に安定感が欠けている。また、下位力士に何人か苦手がいることも災いしている。両大関がこれらの欠陥を克服しないとチャンスをものにすることはできない。
 
 一方、大関魁皇が8勝7敗と勝ち越し、幕内通算816勝とさらに記録を伸ばした。また幕内在位が100場所となり、来場所は連続在位が100場所となる。いずれも大記録である。カド番大関琴喜光は、中日まで3敗を喫し、黄信号が灯ったが、何とか持ち直して9勝6敗とカド番を脱出した。しかし、琴喜光には、3人の外国人大関を上回るだけの要素は見いだせない。
 
 また、今場所も、和製力士は影が薄かった。関脇豊ノ島は負け越して来場所また平幕へ、小結稀勢の里は上位に勝てず9勝6敗は、まだ一歩抜けだせない。小結安美錦が8勝7敗で勝ち越したのは良かったが、豪栄道は6日目から休場した。ただ幕内中位の豊真将が9勝6敗、栃煌山が11勝4敗で来場所は幕内上位で取ことになるが、ここで踏ん張って一皮むけるかが課題だ。 
 
 今場所は、朝青龍が引退後初めての場所で、その影響が注目されたが、白鵬の強さと、把瑠都の大関取りの奮闘でほとんど影響を感じなかった。また平日でも幾日か満員御礼の札が出るなど、不況の大阪で、大相撲人気が衰えることはなかった。「関連:3月12日

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亀田興毅、ポンサクレックに完敗、初黒星

2010-03-28 05:59:47 | スポーツ
 昨晩、東京・有明コロシアムでボクシングのWBC世界フライ級王座統一戦、正規チャンピオンの亀田興毅(亀田)VS暫定王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)が行われ、0-2の判定でポンサクレックが勝ち、2007年7月以来の王座を奪回した。亀田興はプロ初黒星を喫し、昨年11月、内藤大助(宮田)から奪った王座の初防衛に失敗した。 

 亀田は序盤から細かいパンチを的確に当てては距離を取るポンサクレックの老かいな戦いぶりに手こずり、5回には偶然のバッティングによって右目じりから流血、その後血は止まり、中盤からは、ようやくプレッシャーをかける場面もあったが、最後までポンサクレックをとらえきれず、見せ場がないまま、12回終了のゴングを聞いた。ジャッジは1人が引き分けをつけたものの、残る2人がポンサクレックを支持し、亀田に23戦目にしてプロ初の敗戦となった。
 
 亀田興は、連勝を続けてきたものの、とかく弱い相手を選んでいたとされ、ビックマウスだけが目立ち、真の実力に疑問符がついていたが、内藤大助を破って本領が認められ、今回、フライ級の最強実力者ポンサクレックに勝てば、さらにその実力に太鼓判が押されるところだったが、昨晩の試合を見るとまだまだ世界の上位レベルに届いていないことが暴露された。試合中、時折グラブを小刻に動かして、相手を挑発する態度はやはり感じが良くない。
 
 亀田兄弟については、最近態度を改めることもあり、かなり見直されてはいるが、まだヒールの印象がぬぐい切れず、反発するボクシングファンは多い。昨晩の試合も、負けて残念に思ったファンと、お灸をすえられて溜飲を下げたファンも少なくなかったのではなかろうか。
 しかし、まだ23歳の亀田興が、最強相手に一敗地にまみれ、鼻っ柱を打ち砕かれたが、これからいっそう精進すれば、チャンピオン奪還の可能性は十分あり、その時は、真にファンに愛される強豪ボクサーに生まれ変わっていると思う。「写真:10回、ポンサクレックのパンチに顔をしかめる亀田(右)読売」「関連:2月8日

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プロ野球セリーグも開幕

2010-03-27 06:00:55 | スポーツ
 昨日26日、プロ野球セントラルリーグがパリーグに6日遅れて開幕した。巨人対ヤクルトは、原監督が開幕投手とスタメンに抜てきした投打のヒーローが活躍し、4-1で巨人が勝ってV4へ好発進した。1点を追う4回、8番に入っていた高橋由伸が549日ぶりに右前へ同点適時打、5回に7番阿部の2点打で勝ち越した。エースの内海は04年の上原(オリオールズ)以来、球団3人目となる開幕2ケタ奪三振で、8回を1失点勝利。開幕に間に合わせたクルーンも復活のセーブを挙げた。
 
 広島対中日は、広島が1回表、東出、天谷の安打などで1死二三塁とし、栗原の適時打で先制、4回にも、前田健が適時打を放ちリードを広げ3-1で広島が初戦に勝ち、広島の先発・前田健は8回を1失点に抑え、初の開幕投手を勝利で飾った。中日は3失策と守備が乱れ、流れをつくれなかった。
 
 阪神対ヤクルトは、阪神が3点を追う4回表、桜井の本塁打などで一挙5点を奪い逆転、7回には城島がこの日4打点目となる2点適時二塁打を放ちリードを広げ7-3で阪神が勝った。先発・安藤は5回3失点で抑え、開幕戦3年連続勝利。敗れた横浜は、先発・ランドルフが5失点と誤算だった。
 
 今シーズンのセリーグは、巨人の戦力が投打に頭抜けていて、他を寄せ付けない感じだ。巨人を追うのが中日、ヤクルト、阪神、広島の4チームと見られ、その中で中日がわずかに地力があると見られているが、城島が加わった阪神も昨季のようなことはないものと思われ、昨季3位の実績を上げたヤクルト、野村新監督で張り切る広島とこの4チームがクライマックス出場を狙った戦いを展開するものと見られる。
 投手コーチとして実績のある尾花新監督を迎えた横浜も、ロッテから清水、早川などを迎え、もともと打力は良いチームなので、最下位脱出は不可能ではない。「関連:3月20日

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鳩山内閣と民主党はガタガタしている時ではない

2010-03-26 10:42:25 | 政治
 鳩山由紀夫内閣の騒動と、小沢一郎幹事長と反小沢派閣僚の反目が顕在化している。鳩山首相は、最大の、普天間飛行場移転問題がますます収拾に厳しさを増している中で、頭を悩ませる問題が次から次と勃発している。
 
 中井洽国家公安委員長の女性問題は、職責が職責だけにおろそかにはできない問題だ。これだけ騒がれると、もはや辞任がらみになりそうだが、金の問題で、鳩山首相自身と小沢氏、小林千代美氏が辞任することができないので、中井氏に辞任を促すこともできないという、勝手が悪い状態になっている。

 そこへ、今度は亀井静香郵政・金融担当大臣の日本郵政会社改革発言が、閣内討議を抜きに公表され、仙谷由人国家戦略担当大臣、公務員制度改革担当大臣や枝野幸男行政刷新会議担当大臣らがクレームをつけたところ、鳩山首相も閣内で討議するよう示唆したため、亀井氏が後へ引けなくなっている。
 亀井氏の施策は、人間味のある良政が多いが、民主党の足元を見た強引なものが多いことも確かだ。民主党は、いたるところ傷だらけなので、もう面倒くさいから連立解消も止むを得ない、などと気の短い意見も出ないとは限らない。亀井氏も、せっかく念願の郵政政策の逆戻しができたのだから、ここは、一歩譲るべきところだ。特に、郵便貯金の預入限度額を2000万円にすることは悪のりではなかろうか。また、500億円の消費税減免も、財政の厳しい折なので、控えるべきである。
 
 小沢氏と反小沢派閣僚のさや当ては、小沢氏自身が言う通り、普天間問題や、参議院選を控え、民主党にとってゆるがせにできない問題が迫っている中で、内部で喧嘩をしている時ではない。どうも、生方幸夫副幹事長を一時解任した時のように、小沢氏側近の忖度が災いしたとのことだが、小沢氏自身も相変わらず気難しくて、大物政治家にしては度量が足りない。
 閣僚の批判に対して、「閣僚は、閣僚の仕事に専念すべきだ」と一言言い返したようだが、自身の金の問題で、民主党全体が苦労しているのだから、「すまない」と謝らなくても良いとして、批判にはぐっと堪える腹の太さを見せることも必要だ。彼に胆力が備われば、民主党が再び見直されることもそう難しくない筈だ。「関連:3月25日

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来年度予算は通ったが

2010-03-25 10:44:50 | 政治
 24日、鳩山由紀夫内閣初の平成22年度一般会計予算が可決、成立した。予算の規模は92兆2992億円で、国債発行額が初めて税収を上回る44兆3030億円と極めて厳しい内容だ。
 この中で、例えば、目玉の子ども手当を、初年度は約束の半額13,000円支給するとのことだが、平成23年度は満額出すことになると、果たしてその原資の手当ができるのかなど、不安材料が多い。
 
 鳩山内閣発足当初は、事業仕分けをやれば、10兆円程度の原資を捻出することができるかの期待を抱かしたが、せいぜい1兆円を捻ねり出すのが精いっぱいで、これから行う特別行政法人や公益法人の事業仕分けで、子ども手当や、高校授業料無償化などに使える原資の捻出ができるかというと、段々、期待がしぼんでいく感じだ。そうなると、マニフェストの公約を実現するためには、自然税収増がない限り、何らかの増税をしなければならず、タバコ税を上げるくらいでは到底賄いきれない。それができなければ、また国債増発になるが、国債残高をさらに増やすことは難しい。
 鳩山首相は、衆議院任期の4年間は、消費税引き上げは行わないと言っているので、結局は、マニフェストの約束事をちょっと棚の上に置かざるを得なくなることも考えられる。
 
 政権が交代し、鳩山政権は、今までの自公政権では絶対でき得なかったことをいろいろ行って、国民に政治への目を向けさせたことは確かだろう。しかし、政権交代を潔良しとしない反対勢力からの執拗な攻勢と、与党慣れしない内部の未熟さが徐々に露呈し、今の鳩山内閣は、大ピンチを迎えている。
 反対勢力からの攻勢は、言うまでもなく、鳩山首相と小沢一郎幹事長の金の問題と、加えて、小林千代美議員の選挙資金問題だ。この問題は、もちろん本人たちの不用意さに責任があるが、それ以上に検察の執拗な介入は、検察が政治を操作するかの感じを持つほどだ。
 鳩山内閣と民主党の未熟さも、自らの足を縛っている。普天間基地移設問題は、約束の5月を間近に控えて、その決着は、鳩山内閣の命運を決する状態になっている。
 小沢幹事長批判をした生方幸夫副幹事長を一時解任したが、世論の批判を受けて、撤回させた問題や、新たに中井洽国家公安委員長の女性問題、亀井静香郵政・金融担当大臣の郵政会社改革問題の閣内不協和音などが飛び出し、内閣、党内は火事場のような状態になっている。
 
 このままで行くと、現在30%台に下がった内閣支持率はさらに低下することになろう。民主党の支持率も低下の一途を辿っているが、野党自民党も、お家騒動も手伝って、支持率の回復はおぼつかない。
 鳩山政権は、国民のためには良い政治をやろうとしているのだが、他のじゃまも入ってどうも歯車が良い方に回転していない。ともあれ、何といっても地獄門の普天間を何としても乗り切らないと鳩山・民主政権の後はない。「関連:3月9日

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オバマ大統領、悲願の医療保険改革法案が可決成立へ

2010-03-22 17:11:53 | 世界
 遂にアメリカ・オバマ大統領が内政の最大の公約としていた医療保険改革法案が、下院で賛成219、反対212の賛成多数で可決した。上院は昨年12月に通過しており、3000万人以上が新たに保険に加入可能となり、先進国で唯一なかった「国民皆保険」制度が事実上導入され、米国の医療保険制度は歴史的な転換を遂げる。
 この改革にかかる費用は、今後10年間で約9400億ドル(約85兆円)と試算。民間保険の加入基準の緩和や保険加入のための政府の補助などによって、保険加入率を現在の83%から95%まで引き上げることが可能としている。ただ、法案審議の過程で、オバマ氏が当初掲げた新たな公的医療保険制度の創設は見送られた。
 
 現在、アメリカの公的医療保険は65歳以上の高齢者向け(メディケア)と低所得者向け(メディケイド)があるが、適用されるのは人口の約4分の1。6割以上は民間の保険に加入するが、全額をカバーされない例が多い。6年連続で増加中の無保険者は4699万人に達し、社会問題になっている。
 今度の医療保険改革法成立によっても、総ての国民が保険でカバーできないが、95%まで引き上げられるとのことなので、大幅な医療格差の解消に繋がる。
 ただ、この医療保険改革法案には、共和党支持者だけでなく、民主党支持者でも中産階級を中心に反対する国民が多く、オバマ大統領支持率低下の要因になっている。それを押し切って法案成立に持ち込んだが、これが支持率回復に繋がるかは不透明だ。
 
 オバマ大統領は、核廃絶宣言や、地球温暖化防止への意欲などでノーベル平和賞を授与したが、内政の最大課題の医療保険改革法案が片付き、イラクからの兵力完全撤退やアフガニスタン増派と、その後の撤退スケジュールを確実にこなしていけば、人気の陰りで心配される中間選挙への態勢強化を図ることができる。
 いずれにしても、歴代政府が100年掛けてもできなかった医療保険改革を成し遂げたことで、オバマ大統領は就任1年ちょっとで歴史に名を残す大統領になりそうだ。「関連:1月23日

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選抜高校野球が開幕

2010-03-21 11:51:13 | スポーツ
 球春第2段、今日から第82回選抜高校野球が開幕した。出場32校の内、最多出場は夏春連覇を狙う優勝候補の中京大中京(愛知)、次いで3年ぶりの広陵(広島)の22回、3年連続の天理(奈良)の20回が続く、初出場は、初めて沖縄から2校出る中の1つ嘉手納など6校となっている。
 下馬評に上がっているのは、中京大中京と大垣日大の東海勢と、東海大相模(神奈川)、日大三(東京)の関東勢の4校だが、実力は伯仲しているので、本当のところは、どこが勝ち上がってもおかしくない。
 静岡勢は、一校も出られなかったのは残念だ。これからしばらく、高校野球の熱戦から目が離せない。

今日のプロ野球
 さて、昨日開幕したプロ野球パリーグだが、今日、札幌ドームの試合、ソフトバンクが延長11回表、8番にいる松田が、日ハム抑えのエース武田久からセンターオーバーの第1号ホーマーで勝ち越し2-1で連勝した。
 また、京セラドームでは、オリックスがサヨナラで開幕連勝を飾った。オリックスは1点ビハインドで迎えた9回裏、後藤がソロを放ち同点に追いつく。さらにラロッカの二塁打と2つの四球で2死満塁とすると、最後は相手の暴投で勝利をものにした。敗れた楽天は3番手の福盛が打たれた。
 西武ドームでは、ロッテが4回表、大松が適時打を放ち1-1の同点とし、7回には大松のソロで勝ち越し、投げては、先発・渡辺俊が8回途中まで1失点に抑える快投2-1で勝利を握った。一方の西武は、先発・帆足が7回を2失点に抑える好投を見せたが、打線にあと1本が出なかった。
 昨季、最下位のオリックスが岡田新監督を迎え、順調なスタートを切ったが、野村監督退任後、前広島のブラウン監督を迎えた楽天は開幕2連敗、ロッテの西村新監督は、初勝利を上げた。「関連:3月20日

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プロ野球パリーグ開幕

2010-03-20 17:58:41 | スポーツ
 球春のトップを切り、プロ野球パシフィックリーグが開幕した。今日の試合、札幌ドームの日本ハム対ソフトバンクは5-3でソフトバンクが競り勝った。ソフトBは、日ハムエースのダルビッシュから前半で4点を奪い、6回に1点差に詰め寄られたものの、9回貴重な追加点を上げて逃げ切った。
 ソフトBの先発杉内は、投球数が多く6回で降板、7回から摂津、ファルケンボーグ、馬原と1回ずつ投げ逃げ切った。日ハムは、ダルビッシュが5点取られたことが誤算だった。

 また、京セラドームのオリックス対楽天は、オリックスが1-0で楽天を下した。3回に1点のリードをもらったオリックスの金子は、相手打線をわずか4安打に抑え、開幕戦を無四球完封勝利で飾った。対する岩隈も8回1失点と好投したが、一打に泣いた。
 
 西武ドームの西武対ロッテは、西武が1点ビハインドの7回裏、中島がソロを放つと、ブラウンにもソロが飛び出し逆転に成功、投げては先発のエース涌井が8回145球の力投で、1失点11奪三振と好投、一方ロッテの先発の左腕成瀬はソロ2本に泣いた。
 
 今シーズンのパリーグは、昨季以上に6球団の戦力が拮抗、どのチームにも優勝のチャンスがあるようだ。
 その中で、あえて言えば、やはり昨季優勝の日ハムの評判が良い。ダルビッシュ、武田勝、八木らの先発陣と、ムラのない打線が強みだ。スレッジが抜けた後を3年目の中田翔がどれだけ補えるか。ソフトバンクは、先発陣に不安があるが、摂津、ファルケンボーグ、馬原のブルペンは健在だ。打線も韓国から李ボル浩が加わり厚みができた。また、西武も涌井、岸、石井らの先発陣も良く、打線は片岡、栗山、中島、中村らの打線は強力、優勝候補の一角だ。監督が代わった楽天、ロッテ、オリックスも、戦力に引けは取らず、どの対戦も面白い展開が期待できる。

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