新型コロナウイルス感染状況は、このところ全国で感染者は1日200人台で安定した状態が続いている。
東京、大阪など大都市でも2ケタ台で、心配された沖縄、北海道も自粛緩和でドット観光客が押し寄せた感じだが、今回は、幸い感染拡大は抑えられている。
この間、ワクチン接種も進み2回目を終えた人は70%を超え、欧米から2ヵ月ものインターバルを取り戻し接種状況で世界の上位になっている。
ところが、国民のワクチン接種が日本と同程度になっている欧州で再び感染が拡大している。
一部の国ではワクチン接種が低迷、世界保健機関は(WHO)はロシアを含む欧州地域で来年2月末までに新たに50万人が死亡すると警告している。
ドイツでは1日の感染者は3万7千人を超え昨年春の最多記録を2日連続で更新した。ワクチン接種は67%程度だが、感染は未接種者が締めているようだ。
ベルギーでも感染者が急増、1日入院患者は平均167人で昨年10月の水準に戻った。同国は74,4%のワクチン接種を終えたが欧州連合が本部を置く首都ブリュッセルに限れば55.2%に止まっている。
デンマークでも4日、過去24時間の感染者が今年最多を記録したほか、フランスやスペインも再び感染拡大に転じている。
ロシアでは、やはり1日数万人の感染者が出ており、国産ワクチン接種が30%台になっている状況から、さすがに接種に踏み切る国民が増えているようだ。
このように欧州の感染再拡大から、専門家は、いずれ感染が収まっている日本も第6波が到来する可能性は否定できないと警告している。
専門家間でも、劇的に鎮静化している日本の状況について解明できていないようだ。
緊急事態宣言、まん延防止重点措置が解除した後も、3蜜回避、マスク着用、消毒、検温などが常習化していることが、ウイルスのつけ込む余地を狭めているのかも知れない。「関連:10月22日」