今朝6時30分、北朝鮮が弾道ミサイルを発射、沖縄上空を通過する恐れがあるとして沖縄県内では全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴り響いた。
しかし、7時過ぎに、ミサイルが通過する気配が無いとして、Jアラートは解除された。
その後午前9時過ぎ、朝鮮中央通信が、今朝の飛翔体発射について「午前6時27分に平安北道の西海衛星発射場で予定していた軍事偵察衛星「マンリギョン1」を新型衛星運搬ロケット「千里馬1」に搭載し発射した」と報じた。
そのうえで、「1段目の分離後、2段目のエンジンの始動で異常が起こり推進力を失って韓国青島西200キロ先きの黄海に墜落した」と明らかにした。
北朝鮮が、ミサイル発射の失敗を早々発表することは珍しいことだ。ただ、次の発射について近日中に行うことも付け加えた。
今回のミサイル発射については、北朝鮮は事前に5月31日午前0時から6月11日午前0時までに発射すると日本政府に通告があった。
ただ、発射についてはミサイルとは言わず、偵察衛星を打ち上げるとした。これに対し日本政府は迎撃ミサイルで撃退する意向を示していた。
しかし政府は、今回もJアラートを発信したが、北朝鮮が発射した後の追跡については全く不完全なものになった。
岸田文雄内閣は、Jアラート発進後、国家安全保障会議(NSC)を開いたが、その後、北朝鮮によるミサイル発射失敗の報道があってやっと実情が判明したのでは実効性のある会議にならなかったのではなかろうか。「関連:2月20日」