9月13日から両国国技館で行われている大相撲秋場所は、意外な転換になり面白い場所になっている。
初日から、白鵬と鶴竜の両横綱が休場、朝乃山と貴景勝の両大関に場所を引っ張る役割が課せられた。
しかし、東大関の朝乃山が遠藤、隆の勝、照ノ富士に敗れ3連敗するという波乱のスタートを切った。
西大関の貴景勝は、3日目北勝富士、8日目栃ノ心に敗れて2敗、それでも終始トップを走ってきた。
その貴景勝を脅かしたのが、先場所幕尻14枚目で復活優勝し、今場所前頭筆頭にカンバックしてきた元大関の照ノ富士、9日目まで2敗と連日力感ある相撲を取り続け、既に三役とは取り終えたため、2場所連続優勝もあり得ると予想された。
しかし、照ノ富士は、9日目に隆の勝に敗れ3敗と一歩退いた。照ノ富士と並んで大関陣を脅かしているのが関脇正代、11日目も元大関高安を下して2敗をキープ、トップを堅持した。
上位陣ばかりだけではないと、2敗でトップに加わっているのが前頭の下位陣の2力士、11日を終わって若隆景、翔猿の若手2力士が2敗でがんばっている。
11日目を終え、9勝2敗が貴景勝、正代、前頭若隆景、翔猿の4人、これに4日目から2つの不戦勝を含め連勝している朝乃山と照ノ富士、11日目2敗対決で翔猿に敗れた阿武咲が8勝3敗で追う形になった。
今日12日目は、2敗同士の若隆景と翔猿が対決、どちらかが2敗で踏みとどまり、負けても3敗はまだ優勝の可能性を残す。
上位では、照ノ富士と阿武咲の3敗対決、負けた方は優勝戦線から脱落する。
焦点は、貴景勝が大関昇進後初の優勝成るか。正代が初優勝の上、いきなり大関昇進をものにするか。朝乃山の逆転優勝があるのか。平幕下位の若隆景、新入幕の翔猿が優勝をさらうか。になっている。
また、両大関、正代の前には、11日まで7勝4敗の関脇御嶽海がたちはだかる構図になっていて、3力士の直接対決と、御嶽海の意地に優勝の行方が掛かっている。「関連:8月3日」