福島原発事故は日本統治システムの腐敗構造を曝露 第7回
2)「安全神話」の失墜 (1)
1999年9月関西電力高浜原発で使用するイギリスBNFL社製MOX燃料の寸法データ改ざんが発覚した。東電は福島で使うMOX燃料はベルギー製で安心であるといったので、佐藤知事は国が安全であると宣言した時点で使用するだろうと答えた。それから半月後の9月30日茨城県東海村のJCO核燃料加工施設で日本で最初の臨海事故が発生した。さらに1999年12月再び高浜原発用MOX燃料のデータ改ざんがある事が明らかになった。燃料ペレットの検査データに不正が見つけられた。9月の時点で寸法データ改ざん問題で通産省と関電がイギリスに行き調査の結果安全だという見解を言明したが、すぐその後別の捏造が発覚するようでは、国の見解も信用できないことになった。東電は福島県に12月から開始するはずだったプルサーマルを延期すると連絡してきた。東電は新潟県刈羽原発のプルサーマルも1年間延期と表明した。翌2000年1月7日東電の南社長は福島県を訪問し正式にプルサーマル延期を表明した。 プルサーマル延期から1年たった2001年1月5日、新潟県刈羽村議会でプルサーマルの是非を問う住民投票条例案が否決された。これを好機と見た国はプルサーマル実施に向けた動きを再開させた。先ず1月8日NHKニュースで「東京電力は福島県と新潟県でプルサーマルを実施する予定です。国は2010年までに全国16-18箇所の原発で実施したいとしている」というリーク記事を流した。
(つづく)
2)「安全神話」の失墜 (1)
1999年9月関西電力高浜原発で使用するイギリスBNFL社製MOX燃料の寸法データ改ざんが発覚した。東電は福島で使うMOX燃料はベルギー製で安心であるといったので、佐藤知事は国が安全であると宣言した時点で使用するだろうと答えた。それから半月後の9月30日茨城県東海村のJCO核燃料加工施設で日本で最初の臨海事故が発生した。さらに1999年12月再び高浜原発用MOX燃料のデータ改ざんがある事が明らかになった。燃料ペレットの検査データに不正が見つけられた。9月の時点で寸法データ改ざん問題で通産省と関電がイギリスに行き調査の結果安全だという見解を言明したが、すぐその後別の捏造が発覚するようでは、国の見解も信用できないことになった。東電は福島県に12月から開始するはずだったプルサーマルを延期すると連絡してきた。東電は新潟県刈羽原発のプルサーマルも1年間延期と表明した。翌2000年1月7日東電の南社長は福島県を訪問し正式にプルサーマル延期を表明した。 プルサーマル延期から1年たった2001年1月5日、新潟県刈羽村議会でプルサーマルの是非を問う住民投票条例案が否決された。これを好機と見た国はプルサーマル実施に向けた動きを再開させた。先ず1月8日NHKニュースで「東京電力は福島県と新潟県でプルサーマルを実施する予定です。国は2010年までに全国16-18箇所の原発で実施したいとしている」というリーク記事を流した。
(つづく)