ブログ 「ごまめの歯軋り」

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オーストラリアとオーストリアの語源に違いについて

2006年07月26日 | 写真館
前の記事で私はオーストラリアとオーストリアの語源の違いについて分からないので書きました。そしてオーストラリア大使館に問い合わせたところ関連サイト記事を紹介され、積年の疑問をやっと理解できました。
欧州のオーストリアはドイツ語圏でÖsterreich(エスターライヒ)「東の国」という意味です。
南太平洋のオーストラリアはラテン語でterra australis 「南の地」という意味です。
お恥ずかしいことですが、私は外国語には弱いので、日本語のカタカナ読みからのみ考えていたことになります。似たような国名ですが、語源は違いますが分かりやすい命名ですね。欧州の東の国がオーストリア、南半球の国がオーストラリアでした。
オーストラリア大使館の方には感謝します。紙面を借りてお礼を言います

北朝鮮ミサイル問題報道をおかしいと思いませんか?

2006年07月26日 | 時事問題
7月26日朝日.comより
「ミサイル発射はラブコール」 山崎拓氏、米朝対話促す
 訪米中の山崎拓・自民党前副総裁は25日、ワシントンの保守系シンクタンク・ヘリテージ財団で講演した。山崎氏は北朝鮮のミサイル発射への対応について「ミサイル発射は北朝鮮の(米国への)ラブコールだと寛大に受け止め、硬軟両様の対北朝鮮姿勢に転換すべきだ」と述べ、米側に米朝直接対話による柔軟な対応を求めた。
 講演で山崎氏は「あくまで北朝鮮の求める米国との直接対話を拒否し、経済制裁から軍事制裁へと進むのか」とブッシュ政権の対応に疑問を投げかけた。そのうえで「中国の対北朝鮮の影響力を過大評価すべきでない」とも指摘。6者協議の場を利用する形での米朝直接対話を促した。 一方、安倍官房長官らの「敵基地攻撃」発言については「北朝鮮のミサイル発射基地をたたくべしという勇ましい議論が日本国内で噴出している。政府要人がこの議論に参加することで、国民の喝采を得ている」と懸念を表明。「そういう方向に動くとしたら、政権交代を余儀なくされるだろう」と語った。
北朝鮮ミサイル問題報道をおかしいと思いませんか?
上の記事は、自民良識派の山崎氏の見解である。なるほどと感心する一面、最近の北朝鮮ミサイル問題報道の虚偽をつくづく考えさせられる。あの程度のミサイルは通常兵器であって別に新兵器でもなければまして新しい脅威でもない。数日後のパキスタンの長距離弾道ミサイル実験失敗に対してはアメリカも日本も何も触れないのはおかしいと思いませんか。 アメリカはなぜパキスタンとインドの核兵器所有と弾道ミサイルについては黙認しているのだろうか。それはパキスタンに対してはアフガニスタン侵攻基地との引き換えに黙認しているのは明白だ。ではなぜアフガニスタンを攻撃したのでしょうか。もちろん9.11テロは口実です。しかも仕組まれた真珠湾攻撃と同じようにCIA承知の上でも奇襲攻撃による戦争開始の口実です。日本人は真珠湾奇襲の真相も忘れているのだろうか。オサマビンラディン氏の家族にはアフガン攻撃の情報を与えて安全に逃亡させています。本当の目的はカスピ海沿岸の石油ガスパイプラインの権利の略奪にあります。証拠にアフガニスタン大統領としてアメリカから送り込まれたカルザイはユノカル社の幹部でした。ブッシュ大統領は石油エネルギー資本と軍需産業資本の代弁者であることは明確です。地球温暖化防止京都議定書からの離脱もその資本の意向でした。では次のイラク戦争の目的は勿論イラク石油の略奪にあります。ありもしない大量破壊兵器の疑いだけで、先の湾岸戦争敗北で外堀を埋められ制空権を奪われて丸腰同然のイラクを攻撃しました。そして悪魔のフセインを逮捕したのでした。もちろん大量破壊兵器なんてどこにもありません。アメリカはそんなことはどうでもいいと居直っています。盗人猛々しいとはこのことです。

北朝鮮を破壊しても奪うべき資源は何もありませんよ
 そういう文脈で今回の北朝鮮ミサイル報道を見ますと、滑稽にも米国の戦略が丸見えですそこがアフガンやイラクと違ってアメリカが金正日をいつまでも生かしている理由です。いまいちアメリカは真剣に攻めることは考えていません。ただ悪の枢軸国と言った手前人権外交的に非難しているだけです。北朝鮮の危機を猛烈に煽り立てる必要性は感じていないのです。それに便乗して危機を利用しようとしているのが日本の保守支配者です。小泉首相や安部官房長官らの意図は便乗組みです。北朝鮮は中国がかっての血の同盟関係からして経済制裁を意味のないものに出来ることは明白です。痛くもかゆくもない経済制裁に期待を寄せすぎる拉致被害者家族会の言動は却って政府の政策に乗せられているだけです。
最後に北朝鮮問題でいつも考えなければならないのが歴史問題です。日本は朝鮮を植民地化して併合しました。そして何十万という朝鮮人を強制労働のため「拉致」してトラックに乗せて炭鉱などへ送り込みました。そして多くの朝鮮人が死にました。朝鮮(韓国人も含む)の人から見ると、日本人拉致問題は自分らの過酷な運命からすると取るに足らないものに見えているでしょう。韓国政府の拉致問題への煮え切らない態度はまさにそれを示しています。無論日本人もソ連によるシベリア抑留という体験で多くの人命を失っています。これを猛烈にロシアに抗議しましたでしょうか。出来ていませんね。戦争で過酷な運命を強いられるのはいつも国民です。
 支配者とその手先「官僚」・メデイアの情報操作にたいして、私達はもっともっと疑って懸かるべきです。流されるウソと善悪のイメージに対していつも何故?を連発しましょう。すると少しづつ事実が関連性を持って見えてきます。そして世論誘導という戦争準備に対するリテラシーを養いましょう。泣きを見ないために。