そんな一報が流れたとたん、
それまで、さあ! 今年こそ、受賞だ!と騒ぎまくっていた日本のマスコミと、村上春樹の愛読者が、コロッと手のヒラ返して、このいかにも日本人らしき人物に、目の色、視線、変えた。
この節操の無さ!
だから、村上自身が、ますます、本来の性格以上に、人間嫌いになっていくんだよなあ・・・・・・。
で、このイシグロ・カズオ。
日本語表記では、確かに「石黒一雄」だし、両親ともに日本人ではあるし、彼は長崎県で産まれてはいる。
んでも、5歳の時に、父親の仕事の都合でイギリスにわたり、62歳の今に至るも、日本で暮らしたこと、まったく無し。
なもんで、6年前に「来日」した際も、自らの原作が映画化されたことで、世界的キャンペーンの一環で、宣伝のためにちょいと来ただけ。
その際のインタビューを、先ほど聴いたのだが、もう、当たり前のことながら、流ちょうな英語。ペラペラの英語。
5歳まで長崎弁を話していたことなんか、遠~い昔のこと。
まったく、話せなくなっている。
日本文も書けず、日本語訳文に、日本人の翻訳者の手により、改めて書き直されて、日本で出版されている。
そんなもんなんだなあ・・・・・。
世界的ベストセラー作家などと、今回のニュースで報じられているが、実は日本では売れていないばかりか、まったくと言って良いほど、知られていない。
いくつかの、日本の出版社から、先の日本語訳が出されているものの、刷り部数が少なく、在庫も無いに等しい。
そのため、大型書店では、さっそく特設コーナーを作りはしたものの、肝心の本が配送されず、積まれていない。
石黒一雄さん、32年前にイギリス人に帰化。国籍も、イギリスに。妻も、イギリス人。
彼が想う日本のイメージは、イギリスで鑑賞した、小津安二郎・監督の手による映画のなかの、数々の、古き良き日本人の心と像と、すでに消え去った風景。
そのイメージで、日本を書き表し、文字化していた。
その彼が、自ら脚本を書き、それが映画化され、なんと日本人俳優が堂々出演している作品がある。
安易な、テレビドラマではない。
そう、英語ペラペラの真田広之が出ているのだ。むろん、映画は、字幕付きだが。
過日、記事化したが、世界の「ケン・ワタナベ」と大違い。
この真田広之こそ、日一日と「世界の」と吹聴しても、ウソではない存在になりつつある。
・・・・・・にしても、ノーベル賞候補の日本での報道のデタラメといい、当たった試しが一度も無いのに、物理学賞をはじめ、毎年毎年、恥ずかしげも無く予想しまくってさあ・・・・・・。
で、コロッと一転、村上春樹の、「む」も言わなくなる・・・・・。
もっとも、イギリス国内でも、カズオ・イシグロは、まったく受賞を予想されるメンバーに入って無かった。
当人でさえ、「あなたが、受賞しましたので」という電話連絡を受けた際、悪い冗談だろう、ウソでしょう?と、返事をしたと言うのだから・・・・。
にしても、村上春樹。いい加減にしろよなあ、もう・・・と、今年も感じたんだろうなあ・・・・・。ぐっすり、お休みくださいな
やがて予定される「受賞式」。
その後に、振り込まれる賞金。
日本円に直して、1億4800万円・・・・・・ゆっくり、その後の人生、暮らせそうだなあ。。。。。。。