はたして、ストックホルムに、来るのだろうか?
そう危惧と、疑問を抱きつつ、この一週間に渡って、スウェ―デンのストックホルムで繰り広げられた「ノーベル賞 祭り」を、見つめていた。
注目していたのは、すでに離婚したとも、別居しているとも伝えられている、2年前に結婚した日本人妻。それと、連れ子の娘。
しかし、すでに記事化したように、授賞式にも妻は現れず。
天野浩(あまの・ひろし)名古屋大学大学院教授と、その妻・香壽美(かすみ)のコメントが、場面場面で、思わず吹き出してしまうほど、秀逸だったので、余計、その差が際立って見えた。
さらに、夫妻の2人のまだ学生の子供2人までも、コメントが微笑ましかった。
加えて、いざ、メイン・イベントの、メダル授賞式後、迎えの車に乗りこむ際のコメントが、またも悪い意味での「中村節」が、ポロッ!
彼言うところの「マスゴミ」から、お決まりの質問が、飛んだ。
---メダルの感触は、いかがですかあ?
直後、!?という表情の修二。そして、そっけなく、こう言い放った!
「別に。ただの金属です」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だ。
せっかく、60歳にして、世間的に「良い子」に変わって、今年の自身にとっての一文字を問われ、 「驚」と、「感謝」ですと答えていたのが、もう、ぶち壊し!
先の天野浩が、こう感慨を漏らしていた。
「中村さんは、以前に較べ、丸くなったと言うか」と、苦笑い。
また、別の日。
「アメリカでは、確かに日本に較べ給与など、金額面では幸せなのかもしれませんが、中村さんを見ていると、果たして、幸せなのかどうかなあ」とまで言って、大きく含み笑い。
まあ、それまでいつも、どの場においても、「独り身」でもあったし。
それが、ストックホルムを去る最終日。
修二の横に、着物姿の日本人女性が!
おおっ! ついに、折れて、来たか! 妻が! と、思ったら・・・・・・
どう見ても、あまりに若妻過ぎる。
そんな年若い女性と婚姻はしていなかった。着物姿の向かって左の日本人女性といい、これは、かつて離婚した際の、自分の娘2人であろうと思われる。
その背後には、すでに記事化した、実兄の康則(やすのり・62歳)の顔も見える。写真右端の男児は実の娘の子。修二にとっては、孫に当たる子か。
離婚状態の女性の連れ子は、娘だと聞いているし。
天野の目からは、幸せに見えない、中村修二、60歳。
とにもかくにも、これで、世界的一大イベントは終了。
いつ、香川県民賞の授与式に来日するのか?
いつ、闘病中の実母を見舞えるのか?
いつ、恩師に再会出来るのか?
いつ、”日亜”時代の、研究仲間でもあった後輩6人と、久しく語り合えるのか?
そして・・・・・・自らの、迫り来る闘病と、どう心で折り合いをつけるのであろうか・・・・・・