お祭りで、屋台に乗って唄われる唄があります。
子供の頃習い、巡行している屋台の上から大きな声で歌ったものです。
私の子供の頃は屋台の上に10人ほど乗っていたため、その歌声は町中響いたものですが、最近では子供が少ないため、全く乗っていない屋台もあるほどで、静かなものです。
それが珍しく聞こえてきたと思っていたら、節がぜんぜん違っていたりして、落胆してしまうこともあります。
ですが、他の屋台ではまったく歌われないわけですから、その節回しの違っている唄が、正調節となってしまうのでしょう。残念な現実です・・・。
さて、その唄ですが、小さい頃、少し年上の子供から教えられました。それが伝承として受け継がれてきたわけですけれど、子供の頃には何も疑問に感じなかったことが、大人になってから、祭のたびに疑問とまではいかなくても違和感となってひっかかるのです。
歌詞はこうです。
「高い山から 谷底見ればよ 瓜やナスビの 花盛り あれも良い これも良い」
単調な歌詞ですが、馴染みやすい節が付いていて、歌いやすく、子供は誰でも好きになる唄です。
疑問その一は、この唄は巡行で歌われますが、曳き別れ後でしか歌われません。それまでは、道行が演奏されます。
疑問その二は、瓜や茄子はこの地方の特産品ではありません。なのに何故歌詞に?
実は最近、その長年の疑問が解消されたのです。
その答えは、又の機会に・・・・。