私はドラゴンズファンですが……
ドラゴンズファンというより、ドラキチ、どうやら死語のようですけれど、熱狂的なドラファンでした。
最近は、あまりの低迷気味に、しらけ気分で観戦しているようなところですけれど。
そのドラファンはプロ野球のファンでもあります。
となりますと、二日前の歴史的な記録を記さないわけにはいかないでしょう。
村上宗隆選手です。
ヤクルトスワローズの4番打者、スラッガーです。
その村上選手は、5打席連続ホームランを成し遂げました。
前日の阪神戦で、3打席連続ホームランをしまして、翌日のドラゴンズ戦で、2打席連続ホームランを放ったのです。
よりによって、ドラゴンズ戦で記録達成ですが。
また、よりによって、私はその歴史的瞬間を見ていません。
5打席連続ホームランがいかにすごいことなのかというと、野球、ベースボールが始まって100年近くたちますが、誰も成し遂げたことがありません。
メジャーリーグでも、最高は4打席連続なのです。
なんでも記録、数字に残すメジャーリーグでは、5打席連続ホームランは、確率的に不可能だという報告がなされています。
その奇跡の記録を、村上選手は成し遂げたのです。
4打席目は、柳投手が投げたカーブを完璧にとらえました。
ここまではやるでしょう。
問題は次の打席です。
フルカウントから投げた、チェンジアップ。
外角低めにきれいに沈みました。
普通の打者なら、三振です。
アベレージバッターなら、内野フライでしょう。
並みのホームランバッターなら、良くてポテンヒット、もしくは外野フライになっていたはずです。
乗っているホームランバッターなら、引っ張って、ひっかけて、セカンドゴロでしょう。
ですが、村上選手は違っていました。
右手一本残して、それも手首を返さずに、レフト側の外野席まで持っていったのです。
天才のみがなせる業でした。
それが、5打席目に出た、というわけです。
だから、歴史的な偉業がなされたということです。
まだ22歳。
まだまだ進化するでしょう。
また、真摯な姿勢で練習に励む姿が認められています。
過去、天才だといわれて、それなり終わった選手は多数います。
たいがいは、名声に溺れて天狗になり、遊んでばかりでダメになりました。
村上選手は、その傾向がありません。
ライバルチームの、といってはスワローズに失礼ですが、ますますの活躍を期待しています。
ちなみに、私はドラキチですが、ジャイアンツの4番バッター、岡本選手のファンでもあります。
私たちの世代にとって、ジャイアンツの4番というのは特別な意味があります。
久方ぶりに出た、ジャイアンツの4番ですから、岡本選手のこれからの活躍も期待しています。