なんやねん、この数字?
正直、私も、なんでそんな風に書かれるのか不思議なのですが、松阪投手、4241日ぶりの日本での勝利です。
ピンとこない数字なのですが。
自分なりに分る記録としては、松阪投手、12年ぶりの勝利です。
となります。
日本で最後に勝利投手になったのは、2006年だということなので、12年ぶりなのです。
と書いてしまって、12年というのは、干支で言うなら一回りですが、その間に、プロ野球に入って引退選手した選手は大勢います。
投手ならなおさらでしょう。
ちょっと考えられないくらいのブランクをおいての勝利投手なのです。
大リーブは置いといて……。
今日、ナゴヤドームにいた客は、歴史を垣間見たわけです。
6回1失点、5回を終わった時点で、監督から「もういいだろう」と言われたそうですが、6回にも投げました。
5回裏、投手に打順が回ってくる前、松阪はネクストバッターボックスで、バットを思いっきり振っていました。
定石としては代打だったのですが、松阪の気迫に、代えることはできません。
まあ、代打送るよりは、松阪の方が、ホームランを打つ確率は高いかもしれません。
そう、言い訳をしてもいいでしょう。
6回表、なんとかしのいできて2アウト、ライトに飛球が行きました。
ライトは半身になって背走って、なにやってるの、その追いかたはアマチュアかっていう守備です。
捕球して、ナゴヤドーム、ため息です。
なんで、松坂が投げるのに、ライトとレフトがザル外野なのですか。
もうビックリですよ。
センターの大島が、ライト、レフトをカバーしなければならないシフトでしたね。
ありえないですけれど、プロの試合としては。
采配は、周平を代えたときにも、なんじゃこりゃ、でしたが。
キツい場面だからこそ、周平にやらせるべきでしょう。
そんなむちゃくちゃな、勝てる試合を負ける采配を続ける、森監督ですが……
こと、松阪を取った一点だけは評価できます。
素晴らしい決断でした。
ソフトバンクを首になり、どこの球団も取らなかったのですから。
松阪は終わった、と誰もが思ったのでしょう。
悔しかったと思います、松阪選手。
ぜったい見返してやろうと、思っていたはずです。
しかし、どこの球団も取らなかったら、それで終わったのです。
が、ドラゴンズは取った。
森監督が取りました。
素晴らしい決断でした。
思うに……森さんは温情なのですね。
強面ですが、心根はやさしいのです。
それが試合に出るのでしょうね。
しかし、日本シリーズで、山根の完全試合目前で投手交代を進言したのは森さんです。
落合監督が驚いたのですから。
最終的に、落合監督が責任を取りましたが、あの非情な采配は森さんがあってこそなんです。
それだけ、冷静に選手を見ることができるのです、森監督は。
素晴らしい観察眼をもった監督なのです。
だけど、じぶんが采配するにあたっては、きっと気持ちが入ってしまうのでしょう。
それがあっての、松阪登板なのです。
良し悪しですね。
結果、歴史を作りました。