全国高校軟式野球大会の準決勝で、決着が付かず、三日連続で試合が行われました。
試合は当然9回までなのですが、同点ならば延長に入って継続され、15回過ぎても同点ならば次の日に試合が延長される、というのを三日行ったわけです。
それで三日間45回行って、0-0のままです。
明日は決勝戦だったのですが、決勝は午後からで、準決勝のこの試合を午前中に行うそうです。
明日、9回までいって同点ならば、ジャンケンで勝敗を決めるそうです。
愛知県の中京と、広島県の崇徳の試合ですが、どちらも一人のピッチャーが投げていました。
三日間、45回投げて、どちらも600球近く投げているそうです。
いくら軟式野球といえども、外国から見たら、○○がいざた、と言われるでしょう。
それほど凄まじい試合になっています。
延長の回になっているので、1点でも多く取って回の裏表を終えられれば終了です。
ですが、9回から45回まで、そうならずにきたわけなのです。
明日だって、一回で終わるかもしれませんが、もし9回までいってしまったら、準決勝の試合は54回になった試合となるわけです。
しかも勝ったチームは、午後から決勝が行われるわけですから、コールドにならないかぎり、明日は18回の試合になるのです。
そのピッチャーは、四日連続で、63回投げるということです。
ただし、決勝が延長にならなければですが・・・。
1000球ちかく四日で投げるということでしょう。
軟式ボールだといっても、全国の頂点を決める試合ですから、練習で投げるとはまったく違うわけで、その大変さは投げた本人しかわからないでしょう。
面白いのは、中京高校は、硬式野球部からの流れもあるのでしょう、全員、五厘ちかくの坊主頭でした。
崇徳は、ほぼ全員長髪です。
耳までかかる長さの長髪です。
坊主と長髪の勝敗が決まらないわけなのです。
おもしろがっていては、悲壮感漂う野球部員たちに失礼だとは思いますが、なんとかジャンケンでなく決まってもらいたいものです。
どうすればこうならなかったのか、というのは分かりませんし、良いとも悪いとも判断できません。
ただ、このようなすさまじい闘いを、いま、日本の高校生たちが行っているということです。