戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

一石を投ずる

2017年03月20日 | 想うこと

選抜甲子園……

21世紀枠に、多治見高校が選ばれたときは、興奮したものです。

地元ではありませが、岐阜県から選ばれたという喜びがありました。

それと同時に、悔しさが。

昨年度の秋の県大会、準決勝に残った4校の中で、一番強いとされたのが、益田清風高校でした。

ですから、もし益田が勝っていれば、21世紀枠に選ばれただろうにと。

「飛騨から甲子園」、ここ何年かの合い言葉ですが、その実現ちょっと手前だったのです。

おととしの斐太高校、夏の大会、決勝まで行きました。

たわごとに思えた、飛騨から甲子園が、実現するのだと思わせた今日この頃だったのです。

そして、多治見高校、甲子園出場です。

結果、21ー0、です。

なにも、二十一世紀枠だからってことはないでしょうが、21点取られての零封負けです。

まあ、普通に試合すればそうなるでしょう。

相手だって、手を抜くわけにはいきませんから、甲子園ですから。

というか、そもそも高校野球に、弱いから手を抜くという配慮はありません。

そのために、コールドゲームがあるのです。

ですから、結果、こうなってしまいました。

激戦を勝ち抜いてきたチームと、好意的に選ばれたチームとの差が見事に出てしまったわけです。

当然の結果です。

今日、多治見では、パブリックビューイングも開かれ、試合中は町の中から人がいなくなるという現象まで起きたそうです。

みなさん、テレビに釘付けだったのです。

私も市民なら、仕事ほったらかして、見ていたでしょう。

……ですが、結果がこれです。

よく健闘しました。

最後まで諦めず戦ってくれました。

感動をありがとう。

と、なるでしょう。

ですが……私の考えが変わってしまいました。

おととしの斐太高校、今年の益田高校、甲子園に出場しなかって、良かったです。

本当の実力がつかないうちは、出ない方がいいのです。

エラーで自滅、そうでしょう。

出場するために、色々なものを犠牲にして、真剣に戦っているものでさえが、なかなか出られないのですから。

それが良いとは決して思いませんが、現実はそうなんです。

21世紀枠、必要なんでしょうか……?