戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

ホラーか

2016年07月07日 | 想うこと

昨日の午前、”食品衛生講習”にいってきました。

一年に一度あります。

文化会館で。

混んだこと。

水曜日に休みだという店が多く、うちはちがいますが、集中したようです。

講師の方も驚いていました。

満席で、立って講習を受けさせるのも珍しいと・・・。

私は開場10分前に到着しましたから座れましたけど、それでも着いたときには、50人くらいの列ができていました。

講習開始、40分前の段階です。

演劇の公演もこれだけ入ってくれると、ありがたいと思いましたが。

さて、2時間の講習で、正直眠くなることもありましたが、後半の講師の方の講演は迫力があり、眠気がふっとびました。

テーマは、『正しく怖れよ』でした。

いやはや、怖くなっただけです。

点検表を点けるのは裁判になったときの証拠になる、という話題では、客席から、「裁判はどうなったのだ!」、という声も起きました。

ある焼き肉さんの話です・・・

とても管理がしっかりしているお店に、小さな子供連れの家族がきました。

食事を終え帰宅したところ、その子供が嘔吐し、発熱し、救急搬送されました。

重傷になったそうです。

翌日、親が店を訪れ、補償を求めました。

それで保健所が入り検査をしましたが、普段から管理がしっかりなされているお店のため、なんの落ち度がないことがわかりました。

しかし、親は納得いかないため、弁護士をともなって、再度お店に補償を求めにきました。

そこでオーナーは、お肉はきちんと管理されていますし、冷蔵庫も5℃に保たれていますから、うちで食中毒が起きたのではありませんと、主張なさいました。

すると弁護士は、確かにいまは5℃になっています、しかし親子が食事をした日は5℃に保たれていましたか、その証拠はありますか、と主張し、損害賠償を求めたそうです。

その額・・・オーナーが予想していた金額と、3桁違っていたそうです。

そう主張されると、確かに証明はできないわけです。

これは無理です。

というより、それは言いがかりだと、思ってしまいますが・・・

そのためにも、点検表を点けなさい、と講師は声高に言いました。

私的には、いったいいくら要求されたのだと、知りたかったのですが、答えられませんでした。

しかしその話に不安をかき立てられた方は多かったとみえて、先の応答が文化会館で起きたのです。

現在は、オーナーも弁護士をたて、係争中だということです。

オーナーはいくら予想したのでしょう。

子供だから、休業補償はないので、数万くらい予想したのでしょうか・・・

だって、数十万だと・・・億単位になってしまいますから・・・

これでは、誰も焼き肉屋さんを開きたいと思わなくなってしまうでしょう。

講師は、”正しく怖れよ”、といいました。