昨日の午前、”食品衛生講習”にいってきました。
一年に一度あります。
文化会館で。
混んだこと。
水曜日に休みだという店が多く、うちはちがいますが、集中したようです。
講師の方も驚いていました。
満席で、立って講習を受けさせるのも珍しいと・・・。
私は開場10分前に到着しましたから座れましたけど、それでも着いたときには、50人くらいの列ができていました。
講習開始、40分前の段階です。
演劇の公演もこれだけ入ってくれると、ありがたいと思いましたが。
さて、2時間の講習で、正直眠くなることもありましたが、後半の講師の方の講演は迫力があり、眠気がふっとびました。
テーマは、『正しく怖れよ』でした。
いやはや、怖くなっただけです。
点検表を点けるのは裁判になったときの証拠になる、という話題では、客席から、「裁判はどうなったのだ!」、という声も起きました。
ある焼き肉さんの話です・・・
とても管理がしっかりしているお店に、小さな子供連れの家族がきました。
食事を終え帰宅したところ、その子供が嘔吐し、発熱し、救急搬送されました。
重傷になったそうです。
翌日、親が店を訪れ、補償を求めました。
それで保健所が入り検査をしましたが、普段から管理がしっかりなされているお店のため、なんの落ち度がないことがわかりました。
しかし、親は納得いかないため、弁護士をともなって、再度お店に補償を求めにきました。
そこでオーナーは、お肉はきちんと管理されていますし、冷蔵庫も5℃に保たれていますから、うちで食中毒が起きたのではありませんと、主張なさいました。
すると弁護士は、確かにいまは5℃になっています、しかし親子が食事をした日は5℃に保たれていましたか、その証拠はありますか、と主張し、損害賠償を求めたそうです。
その額・・・オーナーが予想していた金額と、3桁違っていたそうです。
そう主張されると、確かに証明はできないわけです。
これは無理です。
というより、それは言いがかりだと、思ってしまいますが・・・
そのためにも、点検表を点けなさい、と講師は声高に言いました。
私的には、いったいいくら要求されたのだと、知りたかったのですが、答えられませんでした。
しかしその話に不安をかき立てられた方は多かったとみえて、先の応答が文化会館で起きたのです。
現在は、オーナーも弁護士をたて、係争中だということです。
オーナーはいくら予想したのでしょう。
子供だから、休業補償はないので、数万くらい予想したのでしょうか・・・
だって、数十万だと・・・億単位になってしまいますから・・・
これでは、誰も焼き肉屋さんを開きたいと思わなくなってしまうでしょう。
講師は、”正しく怖れよ”、といいました。