戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

健康で長生き

2015年08月29日 | 想うこと

U18の世界野球大会、といって、12カ国しか出ていませんが・・・

予選2試合目、日本がアメリカに3×0で勝ちました。

自国開催ですが、完勝です。

決勝で当たるでしょうけれど、とりあえず、挨拶代わりの完封勝ちです。

まったく関係ない話で・・・

今年の春、親戚の103歳のおばあちゃんが亡くなりました。

大往生です。

10年ほど前から老人介護施設に入所されていました。

そこでの生活は、長寿のお祝いをされたり、たぶん満足のいくものだったと思います。

今年になり、老齢からくる多臓器不全により半ば昏睡状態に陥り、施設からある病院に移されました。

延命治療をうけるようになったのです。

娘さんや家族の願いにより、超高齢でありますし、延命治療を受けない決断をなさり、その旨を病院に伝えるべく行ったそうです。

すると、病院の院長は猛烈に反対なさり、しばらく揉めたそうです。

見ると、昏睡状態のおばあちゃんがベッドに寝ている部屋には、同じような患者さんが多数寝かせられていたそうです。

みなさん点滴を受けて眠っているのです。

異様な光景だったようです。

どの方もほとんど昏睡状態です。

点滴を外せば、明日にでも、長くても一週間で亡くなってしまう方々です。

そういう方々がベッドに寝かせられて、ずらっと並んでいたそうです。

どうにかこうにか、なんせ100歳を超えていますから、往生させてあげたい思いが強く、説得して納得してもらったそうです。

すると、看護士が、家族の見ている前で、点滴のチューブを外して行ってしまったそうです。

みなさん唖然としてしまったということです。

いくらこちらがお願いしたことであっても、せめて家族が退出してから外してほしかったと。

きけば、その病院は、そういう方々の施設になっているそうです。

一日中寝ていて、一日中点滴を受けている患者、専用の施設だそうです。

長生きしてもらえばもらうほど、言葉は悪いですが、営業が巧くいく病院なのです。

もちろん、お年寄りにできるだけ長く生きていてもらいたい近親者は多いと思います。

その方たちの施設でもあります。

ですが、実情は、ただ生かせるだけの施設になっているのです。

健康寿命世界一の日本ですが。

それはすばらしいことです。

単なる長寿世界一になったとしたら、こういう実情があるということです。