くまモンの生みの親・水野学さんの本を片っ端から読んでいます。現在のビジネスにおいて、「センス」は非常に大切になってきています。商品のデザインやスペックも似通って、価格勝負、便利さ勝負になっている中、選んでもらえるには、「企業の価値を最大化する方法の一つ」であるセンスを磨くべきです。その理由は
「人間というのは技術がその時点の限界まで進歩すると、ノスタルジックな思いに身を寄せ、美しいものを求める傾向がある。」
ためです。千利休の如く、センスのいいクリエイティブなセンスを持つ企業人、企業が好まれることになります。では、そのセンスとは何か?
「センスとは知識の集積」
であり、「誰でも見たことのあるもの」という知識をコーディネートする、つまり、ある知識と別の知識を接着し、そのアウトプットを新しく、美しく、尖ったものにする必要があります。逆に言うと、インプットがいかに優れ、いかに豊富であるかで勝敗が決するのです。
我々書店はインプットされるべき情報や知恵の泉であり、センスを磨くベースであるべきですね。ということは、書店もセンスのある店舗にしなければならないということになりますね。精進は尽きません。
『センスは知識からはじまる』(水野学著、朝日新聞出版、本体価格1,400円)