ひでんかの”雅でない”日々

庶民の"ひでんか"の日々はちっとも雅じゃないけれど、いろんな人達と楽しい毎日を過ごしています

迷子探しの間の事件

2006-08-20 23:50:48 | ひでんかの「ちょっとした事件」

いろいろあった富士登山から、無事に帰ってきました。
ところで、昨日、雲の上でみんなが人捜しをしている間に、私の方もちょっとした出来事がありました。

ベースキャンプとした山荘は、河口湖の街からスバルラインと並行して走る道路を、富士山方面に登ったところにある別荘地の中にあります。
子どもの頃から2.3年に一度の割合で訪れていますが、交通手段は必ず””です。
料その他は、事前に用意して持っていくか、河口湖の街まで車で買い出しに出ます。
わざわざ買い出しに行かなくても、観光目的で出かけた帰りに、ちょっと寄って買い物をしてきたりもしていました。
それが今回の目的は、あくまで”富士登山”で、しかもこちらから乗っていった車は2台とも5合目に行ってしまいました。
昨晩はカレーライスの予定で、ちゃんと材料は用意していったのですが、最後の味付けの段になって「どうも一味足りない」と感じてしまいました。
昼前から作り始めて、材料をじっくり煮込んだので、自分で言うのもなんですが「味は絶品!!」だと思うのですが、大量に作ったのと、野菜が多かったせいで、どうもハンパに甘いカレーになってしまいました。
塩・コショウで誤魔化してしまおうかとも思ったのですが、昼に電話をしたときに「みんな無事に登頂に成功した」と聞いたので、
「これはなんとしても最高のカレーライスを食べさせたい!」と思いました。
最初は、登山組の帰りにちょっと足を延ばしてカレールーを買ってきて貰おうと思ったのですが、どうやら迷子捜しが長引きそう。(とはいえ、あんなに引っ張られるとは思いませんでしたけれど...)

と、以前、街までのバスがあると聞いたのを思い出しました。
時間も判らなかったので、とりあえずバス停まで行ってみて、運良く時間が合えば、それで行ってみようと決心しました。
(時間が合わなかったら.....歩く?.....)

06082000とりあえず別荘地の入口まで行ってみたら、ちゃんとバス停がありました。

時刻表を見ると

路線図も何も付いていないので、「右廻り」と「左廻り」の違いも分かりません。
ただ、行き先が「河口湖駅行」になっていましたし、とりあえず乗ってから運転手のおじさん(なぜだか、バスの運転手さんは、人の良いおじさんだというイメージが出来上がっていて)に聞いてみれば良いかな、と思いました。

時刻は1時15分。

15分間待つことにしました。
(日陰に入っていたのですが、何もない道端で、どう見ても”ヒッチハイクには見えない”おばさんは、かなり怪しかったかも...)
1時30分を少し過ぎたところで、下からバスが上がってきました。
反対側の道路に停車すると人が下りてきて、その間に運転手さんがこちらを見て窓を開けました。
「街へ行くバスですか?」
と聞くと
下りは52分です」
という答え。
どうやら、このバスがもっと奥の別荘地まで行って、それが折り返して来るのが52分のようです。
(そんなの、この時刻表じゃ、判らないでしょ!?)
仕方が無いので、更に20分待って、ようやくバスに乗ることが出来ました。

車はマイクロバスで、車体には路線バスっぽく書かれていましたけれど、乗ったら料金表のようなものはありません。
運転手さんは予想に反して「若いお兄さん」で、お客さんも結構多かったので、運転席まで聞きに行くこともできずに暫く座っていました。
と、お隣の席に座っていた私より年配の奥様が
「すみません。このバス代はどうなっているのでしょうか?」
と、コソっと聞いてこられました。
「スミマセン。実は今日初めて乗ったので、私も判りません」
「私も初めて乗ったので、いったいどうなっているのか.....」
(お仲間がいてヨカッタ~~~)

停留所の案内のアナウンスもあり、いつも行く大きなショッピングセンターに停まることが判りましたので、アナウンスの後で、ブザーを押して、バスは停留所に停まりました。
そこで降りるのは、私とお隣の奥様だけでしたので、降り際に運転席に駆け寄って、勇気を出して運転手さんに聞いてみました。

「あの、初めて乗ったのですが、このバス代はどうなっているのですか?」
「はぁ?(語尾を上げた感じで読んでください)
無料ですよ!(明らかに冷たい返事)」

「どうも、すみませんでした」
2人を下ろしてバスは行ってしまいました。
一緒に折りした奥様が
「帰りのバス停はどこなんでしょうね?」
と不安げに仰いました。
反対側の道に、上と同じようなバス停が立っていたので、
「アレじゃないでしょうか...」
と二人で道を渡って見に行きました。
やはり、上と同じように二列に分けて書かれていましたが、2人で、
「たぶん戻りはコレでしょう」
と、見た時間は3時5分。
1時間ちょっとあります。
それでは、この時間までに戻ってきましょうと、その方と一緒にショッピングセンターまで行きました。
歩きながら
「バス停の案内が判りづらいですよねぇ」
「何十年も来ていて、初めて乗ったのです」
などと話をしました。
そんな中で、
「だけど、あの運転手さん、対応が冷たかったですよね」
と私が言うと、その方が

「ほんと、ハンサムなのにね~」
と仰いました。

う~ん、若くてメガネを掛けていて、確かに、どちらかといえば”ハンサム”の部類には入ると思いますが、こういう場面では、私としては”人の良い、話し好きなおじさん”がヨカッタな~~~。

お店の入口で「帰りもご一緒ですね」と、分かれてそれぞれの買い物を済ませて5分前にはバス停に戻ってきました。
「乗り遅れたら大変だと思って...」
(バス停を見る限りでは、最終便だったので)
「そうですよね」
「また、帰りも、あの冷たいお兄さんですかねぇ...」
「たぶん」
と、話ながらバスを待ちました。

時刻を少し過ぎたところで、遠くにバスが見えました。
「やっぱり、同じ運転手さんみたいですね」
バスに乗り込むと、その方とは前後の座席になったのでお話もしませんでした。
私の方が先に降りるので、「失礼します」とご挨拶だけしてバスを降りました。

結論、どうやらこのバスは、この道路沿いの別荘地と、駅・ショッピングセンターを結ぶ「無料送迎バス」だったみたいです。
(そんなのどこにも書いてないでしょ!?)
まあ、おおっぴらにしたら、関係ない人たちも利用してしまうからなのでしょうけれど、そうですね、最初に管理事務所に行って、聞けばヨカッタですね。

さて、入口から山荘まで、考えてみたら、それなりの距離があります。
(たぶん、我が家の自宅から駅まで行くより遠いかも...)
お買い物をしている間、何も意識しなかったので、牛乳だの2リットルのペットボトルだの買い込んでしまいました。
フツーのスーパーの重い袋を持って、山の中を歩く自分の姿、なんだか違和感があっておかしな気分になりました。
(で、ちゃんと美味しいカレーが出来たのに、まだまだ登山者は帰ってきません.....)

コメント
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