タイトルは物理で学んだことですが、坐禅を行うときに上半身を真っ直ぐにして、殆ど平らな状態で構えるお尻で上半身を支えると、床からの反力が上半身に伝えられて、上半身には力がかからないということを意味します。
頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで、上半身を維持しながら胡座を組んで座ります。 姿勢を良くしようとして胸を反らすと、筋力がかかります。 座禅の姿勢は、力がかからないようにすることが大切です。
長時間、同じ姿勢でいるときには、出来るだけ力が抜けていることが、必要なのです。 究極的に体のあらゆる細胞レベルまでもが、力が抜けた状態を作ります。
従ってお尻は、そのまま座布団の上に、お尻全体で乗っかることが必要です。 座布団の半分しか乗っからない写真を見ることがありますが、そのような座り方をすると、上半身の軸から重心が移り、体のどこかに力がかかってしまうのです。
私も夢中で3時間坐禅を行なっていたことがありますが、身体から力が抜けていなければ、到底できてはいなかったでしょう。 その時の胡座は、普通の胡座でした。
両膝は、あくまでも点灯しないように、床面に接しているだけで良いのです。