あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

なぜ右翼は自民党を批判しないのか。(提言その7)

2022-07-23 14:08:01 | 思想
右翼とは、国粋主義者、民族主義者、国家主義者、全体主義者を意味する。国粋主義者とは、自国の政治や伝統的な要素はどの国よりも優れていると考え、それだけを守り広めようする人々である。民族主義者とは、他の民族の干渉や支配を排し、自国の民族の統一・独立・発展をめざそうとする人々である。国家主義者とは、自国を至上の存在と見なし、個人を犠牲にしても国家の利益を尊重しようとする人々である。全体主義者とは、個人は国家・社会・民族などを構成する部分であるとし、個人の自由や権利より国家全体の利益を優先しようとする人々である。ネット右翼や街頭でヘイトスピーチをする右翼も、国粋主義者、民族主義者、国家主義者、全体主義者のいずれかに属している。右翼に共通しているのは、日本の国益だけを考えるということである。だから、彼らは、日本の国益に反する考えをしていると思われる人や行動をしている人を、「反日」という言葉で批判してきた。しかし、右翼は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の活動に便宜を図ってきた自民党を批判しないのである。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の日本支部は、日本人の信者に法外な寄進をさせ、そのお金を韓国の本部に送り、日本の多くの家庭を壊してきた。安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也の家庭もそうであった。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は、「合同結婚式」で、教祖が日本人信者の結婚相手を決めている。生まれてきた子供の多くは生まれ育った環境に葛藤を抱き、精神障害を患う者も珍しくない。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)こそ、典型的な「反日」組織である。しかし、右翼は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を批判しないのである。さらに、右翼は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)とずぶずぶの関係であり、その活動に便宜を図ってきた自民党も批判しないのである。自民党は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に警察のメスが入るのを防いだ。自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の右翼的な政治思想は一致し、自民党議員は、選挙の度に世話になり、寄付金を得ているからである。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は、選挙の度に、無報酬で、信徒を、多くの自民党議員のために働かせている。自民党は、犯罪組織として悪名が高かった世界基督教神霊統一教会(略称統一教会)から世界平和統一家庭連合への名義変更を許した。下村博文は、文部大臣の時に、18年間名称変更が許されなかったのに、それを許したた。下村博文は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)にパーティー券を購入してもらっている。名義変更したのは、それによって、以前とは別の思想を抱き、以前とは異なる活動をしているように思わせるためである。しかし、世界平和統一家庭連合も、世界基督教神霊統一教会連合と同じ思想を抱き、不正な活動をしているのである。だから、山上徹也は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の総裁である韓鶴子に復讐しようと考えたが、警護が厳重だったので果たせず、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の旗振り役であった安倍晋三元首相に銃口を向けたのである。安倍晋三元首相は、昨年(2021年)9月、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体である宇宙平和連合(UPF)に、「平和ビジョンにおいて、家庭の価値を強調する点を高く評価します」という応援メッセージを送っている。また、自民党の派閥トップは、今年(2022年)の7月の参院選において、旧統一教会の組織票を振り分けた。船田中は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体である宇宙平和連合(UPF)に、祝電メッセージを送っている。「見返りとして、井上義行は、旧統一教会の会員「本人は賛同員と答えている)となり、大幅に票を伸ばした。稲田朋美は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体である「世界女性連合」の集い、「世界平和連合」の春のつどいに参加している。これらは、氷山の一角である。野党議員の一部も関わっているが、自民党議員ほどずぶずぶでは無い。それでも、右翼は自民党を批判しないのである。なぜ右翼は自民党を批判しないのか。それは、心情的に、自民党議員と同じ構造体を形成しているからである。実質的に、自民党員なのである。日本の国益に反する行動をしている世界平和統一家庭連合(旧統一教会)とずぶずぶの関係にある自民党を批判しない右翼は右翼ではない。日本に、右翼はいない。