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全滅かも

2017年11月30日 | 渓流・本流2017
一昨日は県の内水面試験場による丹沢の渓流・渓畔林調査があり、いつものごとく手伝いで出かけてきた。





調査用の様々な器具、道具を背負って調査地点まで歩く。重い荷物で20㎏ほどだろうか。

この沢はかつて釣りに来たことがある。はっきりと思い出せないのでさしたる釣果はなかったと思うのだけれど、10数年前の調査では一定数のヤマメが確認できたそうだ。

どちらも10年前に丹沢を襲い未曾有の被害をもたらした、あの台風以前のことだ。台風から3年後、今から7年前に調査をした際にはまだ被害の爪痕が多く残り、ヤマメの姿もまったく確認できなかったそうだ。今回の調査はその時以来となるそうで、なんとか生き延びたヤマメが細々とでも命を継ぎ、増えていてほしい、そんな期待を抱いての調査だった。



ヤマメの姿は見えない。地点を変えて調査を重ねた。



多量の土砂が流れを埋めていたのは他の流れと同様だった。

上流へと調査を重ねたけれど、期待に反してヤマメは1匹たりとも姿を見せてくれなかった。ヤマメどころか魚類の姿は皆無。驚いたことに沢蟹もカエルもゼロという結果だった。

この日は最上流部まで調べる時間がなく、まだ期待は残っているとはいえ、前回に続いてかなり厳しい結果となった。10年前の台風被害からまったく回復できずにいるらしい。

もしかすると全滅したのかもしれない。そうだとすると、自然回復の可能性はゼロパーセント。全滅、この言葉の恐ろしさをしばし現実のものとして噛みしめた。



多くの倒木を見たけれど、そのほとんどが植林された杉などの針葉樹だった。広く深く張れない根、痩せた土壌は大水にかくも脆い。



なんとかよいヤマメの生息を確認したいと、大汗をかきながらみんな頑張った。結果は残酷だったけれど、その分やれることが多くあると考えよう。

結果はそれとして受け止めて、また前向きに頑張ろう。ガッツだぜ。


Photo&Report by 小平



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