先週は夏休みをいただき、東北~北関東で釣りと温泉、観光を楽しんできました。
8/30(火曜)
深夜、東北道をひた走る。
走りながら考える、どこの渓に入ろうかな。実は私、ギリギリまで入る川を決めないでいることが多い。さすがに大雑把に訪れる県ぐらいまでは決めるものの、気が向けば高速を下りて気が向いた川へ向かう。こういう釣りが好き。
今日は福島の渓で遊ぶことだけは決定済み。今晩は米沢付近の温泉宿に、明日の夜は今回の旅の主目的である広河原温泉の宿に一宿一飯をお願いしてあるから、そこまでのルート沿いの未体験の渓を選ぶつもりだ。
仕事を終えた後に走る真夜中の東北道はああ眠い。眠さマックス。コーヒーを飲んだり、ガムを噛んだり、肩こり対策のスーッとする塗り薬をまぶたに塗ってみたり。私的に眠さを抑えるにはこの塗り薬作戦が一番効果的なのだが、常識的にあまりオススメは出来ないのであしからず。
それでも眠さを我慢できない時はSAで寝るに限る。無理は禁物、もっと若いころは不眠不休で走ってもへっちゃらだったのにな。
栃木に入ったあたりでようやく今日の釣りを真剣に考え始める。今夕には米沢入りしなくてはいけないから、磐梯、会津あたりで遊んで~121号大峠か米沢街道で山形入りが妥当かな。
ところが磐越道が事故で途中通行止めとの知らせ、思い切って須賀川で下り一般道を走る。途中の魅力的な各川をパスし、北会津の某川へ。
初めての渓はイイ。どこから入渓しようか、何が釣れるのか、いやそもそもここで釣れるのか。自身にデータが無いからワクワクする。
良い川でしたよ。ここのところ雨はあまり降っていないはずなのですが、想像していた以上にはギリギリなんとか水量もあるし。
実際の釣果は苦戦。早い釣りでは追ってくれず、ダウンで粘って釣って、ようやくこのサイズのイワナがポツポツと釣れた。(ソリスト50DD HS/ヤマメ)
台風12号に追い立てられているから、いくらか焦りながらの釣りを強いられる。この日はよく晴れてはいるが風は強く、流れる雲は早い、いつどうなることやら。懸念していたアブはほとんど姿を見せず、ホッとする。
ヤマメの追いがまったく見られないのでここを諦め、もっと下る。来年の新作予定でしばらくテストを重ねている40DDの追い込みをやるつもりで。
40DD(プロト)と福島北会津のヤマメ。
下りたらヤマメがポツポツと出た。大きいのは出せなくて、25cmぐらいまでだったけれど。
けれど40DDは使い勝手がありそうだ。タフなコンディションであればあるほど40mmと50mmの差はやはりある。私的にはキャスタビリティーや視認性などから50mmを好むのだが、どうしても釣りたければ小渓や夏場に40mmはやはり力になる。
テスト中の40DDは機会があってプロトを使ってくれた皆さんからもかなり好評。40mmはそのサイズから強い流れに対してはどうしても不安が残るものだが、この40DDはかなり喰いついてくれるし、粘ってくれるようだ。
もう少し追い込みます、乞うご期待。
ここの釣りは午前中で切り上げ、山形へ。
途中、喜多方は山都町の宮古というところで宮古そばを食べる。聞くとこの辺りはそば畑が広がる、かなり有名なそばどころらしい。予約制のそば屋が多いみたいだが、飛び込み可を見つけていそいそとウェーダーを脱いで座敷へと上がり込む。昔ながらの民家がそのままそば屋として営業しているらしく、座敷にはドーンとこの家の大きな仏壇が鎮座している、そんなそば屋さん。
私はそばが大好きで、釣りに出掛けるとほぼ必ずその地のそばを食べて帰るのだが、ここのそばを食べたのは初めてだった。
ご先祖様と対面しながらいただいたこの宮古そば、透明感のある、つるっとしたきれいな手打ちそばで美味かった。一緒に出てくる刺身コンニャクも◎。ああビール飲みたい。
そんなふうに寄り道をしながら、16時頃に今日の温泉宿へ着。ここは最近よくある、市や町が作った温泉施設にプラスして宿泊も出来るようになっているタイプの温泉宿。
新しい施設が多いから風情などどは無縁だけれども、安価な割に結構きれいな部屋が用意されているところが多く、もちろん温泉にも浸かり放題で我々のような釣り人には重宝すると思うのだけれど。
宿に荷物を置いて、さて夕マズメのひと勝負。
どこの川へ行こうかな。この辺りの渓はここ数年毎年のように訪れるから、それなりに把握出来ていてかえって悩む。結局選んだのはかなりメジャーな、置賜白川。
白川ダムを超え入漁券を購入後、ダム上のとあるポイントから入渓する。このポイントは昨年イワナが良く釣れた。いきなりこういう過去に良い思いをしたポイントを選ぶのは安全牌ばかりに頼り勝負を放棄したようで少々気が引けるが、まあ釣りのできる時間も一時間ほどしか残されていないからと自身を納得させ、いざ夕マズメの渓へ。
釣りを始めて10分後。気が付くとアブが凄い、メジロとウシアブの混成軍ときた。
福島ではいくらか肩透かしだっただけに、正直油断していた。防虫スプレーを吹いてくるのも忘れたから、まあ凄い勢いでアブに囲まれた。
でも大丈夫、ベストにはアブ除けに最強のコレ!いつものハッカ油の小スプレーが入っているから。手でアブを振り払いながらスプレーを取りだし、露出している手の甲へ吹きつける!
スー・・・ あれ?
シュッシュッじゃなくてスー?
よく見ると頼みのハッカ油はすっかり空だったのでした。
それでも長袖だし、まあ何とかなるだろうと高をくくって釣り再開。
置賜白川のヤマメ。(ソリスト50DD HS 鏡面アルミ 基盤リップ/アマゴ)
アブと闘いながらソリスト50DDを前方の流れ込みに向かって大遠投、少しシェイクしつつ優しく誘うとよいアタリ。
ここでようやく少しサイズアップしたものの、写真もまともに撮っていられないほどですごすごと退散する。上の写真にアブが写り込んでいないのが不思議なくらい(笑)
まったく不眠不休だったから、宿に戻って食べて飲んで温泉入ったらバタン、キュー。
予報ではどうやら明日までは何とかもってくれそうだ。明日も良い一日でありますように。
Report by ZANMAI小平
東北の渓流はもう完全に秋の様相なんでしょうね。
来年、40DDが出るというのは渓流好きの私にはかなり強力なウェポンになりそうです!
リリースが待ち遠しいです。
こんにちは。
暑さは残るものの、爽やかな秋の気配も感じるようになりましたね。
テストは今のところ順調ですが、ここからの詰めが難しいところです。
来年は新作を控え、従来モデルに手を加えたりしながら、より良くしてゆくことに重点を置きたいと考えています。
よって新作は出せても40DDぐらいかな。楽しみだと言っていただけるのは嬉しい限りです、気長にお待ち下さい。