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モンゴル紀行~その1(チンギス・ハーンの国へ)

2007年09月27日 | モンゴル紀行(2007年9月~)

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・チンギス・ハーン国際空港にはpm11:30着。

9/12日

成田を当初のフライト予定から大幅に遅れて飛び立つ。

モンゴルの首都、ウランバートルのチンギス・ハーン国際空港へはおおよそ4時間半の航程。直行便は成田から週に3フライトほどだそうで、モンゴル国営であるモンゴル航空のエアバス機は日本人、モンゴル人含めてなかなかの盛況ぶりである。

PM11:30、肌寒いモンゴルの地に降り立つ。はるばる来たぜ、モンゴル。

空港でガイド兼ドライバーのガンナ、通訳のアムガランが出迎えてくれる。

9/13日

ウランバートル市内のホテルで一泊する。

時差がほとんど無いため、朝早くからでも十分に動くことが出来るのは大変助かる。

今回の旅程で旅を共にする、もう一人のドライバー、エルカとコックのナランともここで初めて顔を合わせる。

モンゴルの地をそれなりに長く旅するに欠かせないのが現地のガイドとドライバー、コックに、通訳。

ガイドはガンナ。我々外国人がこの国で釣りをするにあたって、地元のガイドを付けるのは義務に近いものであり、よってこのガイドの優秀さ、熱心さがそのまま釣果を左右しかねない。ガンナ、釣果の責任の半分は貴方にかかっているのだよ、と声に出さずもしっかりと眼で訴えておくのが肝心である。

コックはナラン。現地の大草原や山中には商店など無いに等しく、ウランバートルや地方都市で食料を買い込みながら現地の乏しい火力で2週間の長きにわたり、計10名に飽きの来ない料理を作り続け、予想される厳しい釣行に耐えられるだけの体力を維持するためにはコックの存在も絶対不可欠なのである。

 

通訳はアムガラン。言うまでもなく、通訳抜きではほとんど何も前に進まない。英語が通じるのはほんの一握りの人々だけ、モンゴル語と日本語の直通訳の必要性は語るまでも無いだろう。釣りの専門用語が飛び交うだけに、かなり大変でしんどい作業を強いられることと思われる。

ドライバー。ガンナともう一人はエルカ。広大なモンゴル、釣りの目的地まで4輪駆動車でほぼ丸二日、途中で一泊を要する長距離ドライブなのである。加え、モンゴルの大草原を駆るにそのほとんどが全くのオフロード。この悪路はなかなかのものと聞いていたが、のちに実際にそれを体験し、優秀なドライバーの必要性をこれもまた痛く実感するのであった。なにせ運転のテクニックだけでなく整備士並みのメカニック知識も要求されるのだから・・・

多少無愛想であるが、これはどうやら多くのモンゴル人に共通する彼ら独特の照れが多分に含まれているらしいと、後でわかる。

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・朝のウランバートル市街。この街のカオスについては後述することとする。

人口はなんと130万人。計算上、モンゴルの人口の半分がこの都市に集中していることになる。ただし見渡す限り、どこに130万人もの人々が住んでいるのか判別しかねる。規模としてもそれほど大きな都市では無いと思うのだが。

旅を共にするメンバーとの挨拶もそこそこに、三菱のデリカ x2台に荷物を積み込みいざ、モンゴルの大草原に出発だ。

車で30分も走ると建物、雑多な看板、忙しく歩き回る人々、カオス状態の車の列、途切れないクラクションの音などすっかりどこへやら。

目の前にはただただ無限に広がると思われる大草原。

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・モンゴルの大草原。首都から車で2時間でこの光景。中央にポツンと白く見えるのが、モンゴル遊牧民の移動式住居、ゲル。

丘の上から四方を見渡す限り、東京都でもすっぽりと入ってしまいそうな広大な土地にこのゲルがポツンと一つ。人の住処らしきものは、たったそれだけ。

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・雲が地上に影を落とす。流れ行くそのままに、こう映る。

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・道端のガソリンスタンド。給油しつつ、先を急ぐ。給油タンク車はロシア製。

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・夜になって、ゲルの立ち並ぶツーリストキャンプに到着する。他にテント泊以外、宿泊施設の無いモンゴルの草原地帯においてこのツーリストキャンプは有難い以外、何物でもない。

今日は10時間ほどかけて400kmは走っただろうか。なにせ悪路、プロのドライバーをもってしてもこれが精一杯なのだろう。

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・ゲルの内部はこんな風。組み立て式の木枠の上からフェルト生地を被せる。隅にベッドを置き、中央には薪ストーブ。煙突はそのままゲルの天井から突き出る格好だ。

床がフローリングなのはツーリストキャンプだから。本物は大地の上に薄いシートを引いただけ。草もむき出しなのだ。

ストーブの燃料も、ここでは薪であるのは彼らの心使いの表れである。

本来、遊牧民たちは自分たちの飼っている馬だか牛のフンの、よく乾燥したものを選んで集め燃料としている。新鮮な草しか食べていないため、特に匂いも無く慣れてしまえば一向に不潔感は無い。乾燥してしまえばほとんど草の塊りのため、よく燃える。しかも薪よりはるかに長持ちする。大変に経済的で、かつ自然にもやさしい。

ここのツーリストキャンプは温泉が売り。モンゴルは温泉があちこちで湧いていると聞いていたが、早速入れるとは嬉しい。入浴は出来る時に済ませておかないと、何日間も入れないのだと、これも後で実感することとなる。

 

とにもかくにも、思えば遠くまで来たものだ。