久しぶりに風邪をひいたよ

先週、ゆうやは風邪をひきました。

ゆうやが風邪をひくなんて、数年ぶりのことです。
昨年、一昨年はゆうやが風邪をひかないようにと、細心の注意を払ってきました。

白血球の数値が非常に下がっている時に風邪をひいたら、重症化する可能性が高いからです。
肺炎から死亡に至った人も沢山いますから、昨冬はとても緊張していました。

御蔭様で白血球の数値もだんだんと上昇しています。
少々安心し過ぎたのでしょうか、今年は風邪をひいてしまいました。

といっても熱もなく、咳や鼻水の症状だけなのですが～。
久しぶりに風邪をひき、また、白血球の数値のことも気になりますので、近所の病院へ行きました。

初めて行く個人医院でしたが、とても親切に診てくださいました。
先生は、丸椅子にちょんと腰掛けておられました。

患者には、ソファのような立派な椅子を用意してくださっていて、私はとても驚きました。
多分、普通は逆のパターンが多いと思います。

熱がないから今回は診てくださいましたが、熱があるときは診ることができないかもしれないと言われました。
やはり悪性リンパ腫のことがありますから誤診しては大変だということで、先生はそのことを心配されていました。

悪性リンパ腫の主治医の方は、風邪ぐらいなら近所のお医者さんに診てもらってね、とおっしゃいます。
発熱したらどうしたらいいのでしょうね～。

とりあえず、診察の結果、ゆるい薬を頂くことになりました。
ゆうやはカプセルは飲めないので、噛み砕いてもいい錠剤と粉薬を出して頂きました。

しばらくは薬を飲んで、美味しいものを食べ、たっぷり寝ることにしましょう。
ゆうやは朝から薬を飲んで、作業所へ行ったのでした。


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お尻が滑るよ～

今年の冬から、ゆうやは防風素材のズボンを履いています。

愛用しているズボンは、表側がポリエステルなどの防風素材で裏側がフリース素材になっています。
とても暖かくて、ズボン下を履かなくてもいいようになりました。

ヘルパーさんからも好評を得ています。
生地の滑りがいいので、トイレの際、ズボンの上げ下ろしがしやすいとのことです。
また、ズボン下が必要なくなったので、更衣やトイレ介助の手間が１つ省けます。

私は、とてもいいズボンに出会えたなあと喜んでいました。
風の強い寒い日でも心配いりません。

ある日、足こぎ車椅子に乗っているゆうやを見ると、あらら～、お尻の位置が前へ滑っているではありませんか。
ズルズル～、ズルズル～。

あまりに滑ってしまい、お尻が足こぎ車椅子の座面から落ちそうになっています。
ヘルパーさんが見かねて、ゆうやの上体を引き上げてくださいました。

その日、ゆうやはいつもより足に力を入れてペダルを回していました。
「今日は速いよ～♪」

ゆうやは足だけに力を入れることができず、腰から力を入れてペダルを回しているので滑ってしまったのです。
多分、ズボンが滑りやすい生地だからでしょう。

普段はゆっくりペダルを回していたので滑らなかったのですが、その日は何度も座り直しました。
最後、戻って来た時にはほとんど寝転がっているような感じで、思わず笑ってしまいました。

落ちそうになっているゆうやは必死ですがー。
「お母さん！お尻が滑っているよ！ああ～落ちそうだよ！」

そこで、座面に敷いているクッションを滑らない素材のものに変えてみました。
今度は大丈夫のようです。

ゆうやはニコニコ笑顔で力強くペダルを回しました。
あ～良かった良かった♪


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「障がい者とボランティアの成人のつどい」があったよ

先週、ゆうやは地域の成人の集いに参加しました。

その日、障害を持った新成人はゆうやだけでした。
やはり障害を持っていると、そのような場に参加しにくいのでしょうか。

実際、私もゆうやを成人の集いに参加させるのに、少々不安はありました。
トイレは大丈夫かな？
大きな音に耐えられるかな？

いざ参加してみると、障害者はゆうやだけでしたからトイレも自由に使えましたし、音はイヤーマフで対応できました。
大勢の同級生と共に成人になった喜びを分かち合えて、本当に良かったです。

障害を持っていても、成人のつどいに参加したいと誰もが思うことでしょう。
特に本人が望んでいなくとも、親が希望すると思います。

そういった新成人の為にと、障害児学校の教職員組合や障害者（児）を守る会などの方々が「成人のつどい」を催してくださいました。
「障がい者とボランティアの成人のつどい」は、この週末に行われました。

ゆうやは先週既に参加しているので、式が始まるまでの時間帯に会場へ行くことにしました。
特別支援学校の同級生に会う為です。

当日、足こぎ車椅子に乗って会場へ行く計画を立てていたのですが、非常に寒く、風が強かったので諦めました。
電車に乗って会場へ行き、できるだけ暖かくして行きました。

会場へ到着すると、懐かしい仲間がすでに来ていました。
保護者も一緒に記念撮影をしている友人もいました。

保護者に付き添ってもらい、着物や袴など素敵な装いの女子。
男子は皆、ネクタイを締めてピシッと決めています。

テーブルにはお寿司やお菓子が並べられていました。
先週とは違って、皆で昼食を食べながら過ごすようです。

私達はひとしきり話をして、式開始までに退散しました。
特別支援学校の同級生もこうして成人のつどいに参加できて良かったなあと思いました。

新成人達、これからも励まし合って頑張ろうね。


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調理実習に参加して

ゆうやは平日に作業所に通っていますが、この土曜日は特別に参加しました。

その日は調理実習がありました。
いつも通っている作業所では調理する場がありませんから、別の場所で行うことになりました。

車で福祉センターに移動し、皆で調理に取りかかりました。
ゆうやも準備万端です。

クマのアップリケ付きエプロンに三角巾、手ふき用タオルを持参していました。
エプロンは割烹着タイプで、腕もカバーしています。

前日にはエプロンの試着もしました。
ゆうやは、クマのエプロンがとても似合っていたのですが、なんだか幼稚園児のような雰囲気で皆、クスッと笑いました。

献立はとうふハンバーグとサラダ、コーンスープです。
ゆうやもハンバーグをこねるお手伝いをさせて頂いたそうです。

ゆうやが帰宅し、エプロンを取り出すと、ハンバーグのとてもいい匂いがしました。
私はエプロンを手に、ゆうやも頑張って参加したんだなあと、思わず微笑みました。

ゆうやに尋ねました。
「調理実習は、どうだった？」
「とても美味しかったよ♪ぼくもお手伝いしたんだよ。」

ゆうやは、とても嬉しそうでした。
家ではほとんど手伝う機会がありませんから、こうして作業所で調理実習をさせて頂けることがとても有り難く思います。

美味しくできて良かったね。


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しゃっくり

「お母さん♪お母さん♪」
ゆうやが嬉しそうに私を呼びます。

「なあに？」
「あのね、お母さん、しゃっくり出ない？」

ゆうやは私のしゃっくりが聞きたいと言います。
そのような要望を出されても、こればかりは応えることができません。

しゃっくりとは、「横隔膜」および「吸気肋間筋」と「声門」のけいれんだそうです。
自由にそれらを操ることなど、私には無理です。

「ねえねえ、しゃっくり出して♪」
ゆうやは期待をして私の顔をじっと見ます。

しゃっくりの原因として最も多いのは，早食いや炭酸飲料を飲むなどして，急激に胃がふくらむことだそうです。
また，冷たい食べ物などによる胃の急激な温度変化もしゃっくりを引きおこすと言われています。

炭酸飲料を飲んでも、私はしゃっくりが出たことがありません。
冷たい食べ物を食べても、出ません。

そもそも私はあまりしゃっくりが出たことがないのです。
「お母さん、しゃっくり出して♪」
相変わらず、ゆうやは期待しているようです。

「さっきからずっと待っているんだけど、どうしてなかなか出ないの？」
ゆうやは待ち切れなさそうな様子です。

「また出るときに聞いてね。」
そう言ってその場を取り繕うゆうやのママでした～。


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