国民のみんながワクチンを摂取できるようになれば、コロナ禍の問題はすべて解決する。きれいさっぱり解決する。ーーこういう幻想を振りまいているのは、日本政府のトップ、だれあろうスガ首相である。スガ首相は会見の席で記者から東京五輪について「開催の決意は変わらないか。国民の3分の2程度が開催に懐疑的だが」との質問を受け、「ワクチン接種が進めば、国民の雰囲気も変わると思う」と答えた。緊急事態宣言で効果が出なくても、次の手はある、ということだろう。
そこで考えてみたいのは、コロナワクチンに果たしてそれほどの効果が見込めるかどうかである。国民のみんながコロナワクチンを摂取できるようになれば、コロナの感染拡大は納まるのだろうか。緊急事態宣言が解除され、東京五輪も開催可能になって、霧が晴れるように、社会はパッと明るくなるのだろうか。
私にはそうは思えない。理由を書く前に、まず私とワクチンとの関わりについて記しておけば、私は子供の頃、種痘(BCG、天然痘ワクチン)の摂取を受けたことはあるが、大人になってからは、インフルエンザワクチンなどの摂取は一切受けたことがない。
なぜか。インフルエンザ程度なら、罹っても大したことはないし、ワクチンの摂取に伴う副作用のほうが心配だったからである。
新型コロナに関しては、むろんそうはいかない。新型コロナの場合は、罹患すれば生死に関わる重大なリスクを伴う。
しかし心配なのは、むしろコロナワクチンの摂取に伴う副作用である。外国では、コロナワクチンを摂取した人がアナフィラキシーショックを引き起こしたケースが何例か見られたという。アナフィラキシーショックも、生死に関わる見過せない重大な症状である。
私のような取り越し苦労をする人は、少なくないようだ。こんな記事を読んだことがある。
「海外の新型コロナワクチン接種者から重度のアナフィラキシーショック反応が数例出たこともあり、その安全性に不安を持つ方は多いようです。確かに打つか、打たないか、ためらっている方々を納得させられるような指針が必要なのは間違いありません。
しかしモデルナ社、ファイザー社、アストラゼネカ社の臨床試験結果からもその有効性は明らか。懸念される副反応(副作用)も、インフルエンザなど従来のワクチンの副反応発生率と大差ありません。アメリカではすでに27万人が接種しましたが死亡者はいません。
そもそもワクチンで重篤な副反応が起こることは、通常の医療行為で重大な副作用が起こる可能性よりはるかに低い。
『ワクチンによる重症化リスク』と『新型コロナ感染による重症化リスク』を天秤にかければ『ワクチンを打つべき』という結論にしかなりません。」
(NEWSポストセブン1月5日配信《新型コロナワクチン 副反応より「打たずに重症化」のリスク大か》)
この記事、どうも大手製薬会社のステマ記事っぽいが、それはともかく、アナフィラキシーショックという重大な副作用の報告例はその後、見られない。だから報道された二、三のケースは、ごくまれな特殊事例だったのかもしれない。その後の発生事例は、製薬会社がその都度、もみ消しているとも考えられるが、この問題は、まあ、深追いせず、それで良しとすることにしよう。
というのも、副作用の問題が仮に大した問題でなかったとしても、それ以上に重大な、見過せない問題が他に存在するからである。
その問題、それは、コロナワクチンがコロナの感染予防や重症化の予防に果たして役立つのか、という問題である。件(くだん)の記事は「打たずに重症化」のリスクが大きいことをアピールしようとするものだが、「打っても重症化」のリスクはないのだろうか。というのも、ワクチンの攻撃に対しては、敵(新型コロナウイルス)も黙ってはいないからである。ウイルスとワクチンとの関係は、いたちごっこの関係にあるといってよい。最近、こんな記事を読んだ。
「歯止めの利かない感染拡大は、感染増加に伴う個人的な悲劇だけでなく、現在のワクチンが効かない変異種を生み出す恐れもある。
(中略)
新しい変異種はどこで発生してもおかしくないし、至る所へ広がってもおかしくない。そうなれば、コロナウイルスを征服する競争は、国家的な競争ではなくグローバルな競争になる。」
(JBpress 1月7日配信《パンデミックの最悪期はこれから ウイルス変異とワクチン接種との競争、厳しい封鎖は不可避》)
ワクチンが開発されれば、ウイルスはそのワクチンへの耐性を持つ新しい変異種へと姿を変える。この変異種に対しては、当然、当のワクチンは重症化の予防等の効果を持たない。
最近、日本でも(イギリス由来の)コロナウイルスの変異種が発見された。この変異種は、ファイザー社などが開発したワクチンに耐性を持つものなのかどうか。
イギリス由来のこの変異種が仮にファイザー社のワクチンに耐性を持たないものだったとしても、安心はできない。また別の変異種が日本国内で生まれる可能性はないとはいえず、この変異種がファイザー社のワクチンに耐性を持たない(つまり、この変異種にファイザー社のワクチンが効く)保証はどこにもないからである。
そこで考えてみたいのは、コロナワクチンに果たしてそれほどの効果が見込めるかどうかである。国民のみんながコロナワクチンを摂取できるようになれば、コロナの感染拡大は納まるのだろうか。緊急事態宣言が解除され、東京五輪も開催可能になって、霧が晴れるように、社会はパッと明るくなるのだろうか。
私にはそうは思えない。理由を書く前に、まず私とワクチンとの関わりについて記しておけば、私は子供の頃、種痘(BCG、天然痘ワクチン)の摂取を受けたことはあるが、大人になってからは、インフルエンザワクチンなどの摂取は一切受けたことがない。
なぜか。インフルエンザ程度なら、罹っても大したことはないし、ワクチンの摂取に伴う副作用のほうが心配だったからである。
新型コロナに関しては、むろんそうはいかない。新型コロナの場合は、罹患すれば生死に関わる重大なリスクを伴う。
しかし心配なのは、むしろコロナワクチンの摂取に伴う副作用である。外国では、コロナワクチンを摂取した人がアナフィラキシーショックを引き起こしたケースが何例か見られたという。アナフィラキシーショックも、生死に関わる見過せない重大な症状である。
私のような取り越し苦労をする人は、少なくないようだ。こんな記事を読んだことがある。
「海外の新型コロナワクチン接種者から重度のアナフィラキシーショック反応が数例出たこともあり、その安全性に不安を持つ方は多いようです。確かに打つか、打たないか、ためらっている方々を納得させられるような指針が必要なのは間違いありません。
しかしモデルナ社、ファイザー社、アストラゼネカ社の臨床試験結果からもその有効性は明らか。懸念される副反応(副作用)も、インフルエンザなど従来のワクチンの副反応発生率と大差ありません。アメリカではすでに27万人が接種しましたが死亡者はいません。
そもそもワクチンで重篤な副反応が起こることは、通常の医療行為で重大な副作用が起こる可能性よりはるかに低い。
『ワクチンによる重症化リスク』と『新型コロナ感染による重症化リスク』を天秤にかければ『ワクチンを打つべき』という結論にしかなりません。」
(NEWSポストセブン1月5日配信《新型コロナワクチン 副反応より「打たずに重症化」のリスク大か》)
この記事、どうも大手製薬会社のステマ記事っぽいが、それはともかく、アナフィラキシーショックという重大な副作用の報告例はその後、見られない。だから報道された二、三のケースは、ごくまれな特殊事例だったのかもしれない。その後の発生事例は、製薬会社がその都度、もみ消しているとも考えられるが、この問題は、まあ、深追いせず、それで良しとすることにしよう。
というのも、副作用の問題が仮に大した問題でなかったとしても、それ以上に重大な、見過せない問題が他に存在するからである。
その問題、それは、コロナワクチンがコロナの感染予防や重症化の予防に果たして役立つのか、という問題である。件(くだん)の記事は「打たずに重症化」のリスクが大きいことをアピールしようとするものだが、「打っても重症化」のリスクはないのだろうか。というのも、ワクチンの攻撃に対しては、敵(新型コロナウイルス)も黙ってはいないからである。ウイルスとワクチンとの関係は、いたちごっこの関係にあるといってよい。最近、こんな記事を読んだ。
「歯止めの利かない感染拡大は、感染増加に伴う個人的な悲劇だけでなく、現在のワクチンが効かない変異種を生み出す恐れもある。
(中略)
新しい変異種はどこで発生してもおかしくないし、至る所へ広がってもおかしくない。そうなれば、コロナウイルスを征服する競争は、国家的な競争ではなくグローバルな競争になる。」
(JBpress 1月7日配信《パンデミックの最悪期はこれから ウイルス変異とワクチン接種との競争、厳しい封鎖は不可避》)
ワクチンが開発されれば、ウイルスはそのワクチンへの耐性を持つ新しい変異種へと姿を変える。この変異種に対しては、当然、当のワクチンは重症化の予防等の効果を持たない。
最近、日本でも(イギリス由来の)コロナウイルスの変異種が発見された。この変異種は、ファイザー社などが開発したワクチンに耐性を持つものなのかどうか。
イギリス由来のこの変異種が仮にファイザー社のワクチンに耐性を持たないものだったとしても、安心はできない。また別の変異種が日本国内で生まれる可能性はないとはいえず、この変異種がファイザー社のワクチンに耐性を持たない(つまり、この変異種にファイザー社のワクチンが効く)保証はどこにもないからである。
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