ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

人類は皆兄弟

2024-10-11 10:47:47 | 日記
我々日本人のルーツって、どういうものなのだろう。
そんなことを考えたのは、
NHKの教養番組「フロンティアで会いましょう」を見たからである。
この番組から得た知見によれば、
日本人に限らず、この地球上に暮らす我々人類は全員、
(20〜30万年前にアフリカで誕生した)ホモ・サピエンスの末裔だという。
このホモ・サピエンスは
(「グレート・ジャーニー」と呼ばれる)大移動を行い、
世界中に散らばっていった。
我々日本人は、その大移動の果てに日本列島に辿りついた集団の、
その子孫だというのである。
現代の我々は、日本列島に辿りついた集団が、
他の集団と繰り返した混血・融合の歴史の、
その紆余曲折の上に成り立っている。
だからたとえば、我々日本人のDNAが、
タイの森に住む少数民族「マニ族」のDNAと
密接なつながりを持つことが
明らかになったりもしている、というのである。

つまり、何のことはない。
「人類は皆兄弟」ということである。
とするなら、国境の線引きなどは相対的なもので、
ほとんど意味を持たないことになる。
国にこだわる「愛国心」も、
この「愛国心」から(「お国のために!」)
自らの命を落としたり、
他国人の命を奪ったりすることも、
何の意味も持たないことになる。

今、中東ではユダヤ国家・イスラエルの統治者が
パレスチナのテロ組織・ハマスを殲滅しようと
躍起になっているが、
そんな戦争の残虐さが
実に愚かしいことに思えてくる。

戦争とは、我々人類が忌まわしい「力への意志」に
取り憑かれてしまったために繰り返される
避けがたい悲劇なのだろう。

あるいは戦争とは、兄弟同士が相争う
近親憎悪のなせる業ということもできる。

ああ、人類は皆兄弟。兄弟であるが故に、
近親憎悪が昂じて、血で血を洗う
陰惨なバトルへと発展する。
どうにかならないものだろうか。
ならねえだろうなあ・・・。

コメント
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