ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

新聞の役割

2021-12-10 11:29:30 | 日記


けさ新聞紙面に次の記事を見て、ふと思った。こんな記事である。

「石原伸晃・内閣官房参与(64)が代表を務める政党支部が昨年、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者を対象とする国の緊急雇用安定助成金を受給していたことがわかった。東京都選挙管理委員会が公表した昨年分の政治資金収支報告書に記載があった。」
(朝日新聞DIGITAL 12月9日配信)

紙面にこの記事を見て、私は思わず「そうだ!」と膝を打ったのだった。社会の不正を暴き、告発する。とりわけ政権与党関係者の不正を暴き、世に知らしめる。ーーこれこそ社会の公器たる新聞の役割ではないか。

きのうの朝日新聞は、新生・立憲民主党が「政策立案型」に脱皮して、政権批判を疎かにしたことを批判していた。しかし、政権に対する監視・批判の機能なら、新聞や週刊誌などがあればそれで充分ではないか。

これまでも野党議員が国会で政権与党の不正を追及するとき、「こんな記事がある」と、新聞や週刊誌を振りかざす姿は、よく目にする光景だった。

「政権批判を!」と新生・立民に不満を垂れるのなら、「それはあんたらの仕事だろう!」と私は朝日新聞に言いたいのである。

新聞や週刊誌が不正を暴けば、その情報はSNSを介して、またたく間にネット空間を駆けめぐり、社会を動かす大きな世論のうねりになる。それが現代なのだ。

政権に対する監視や批判の機能は、新聞、週刊誌などのメディアが担い、野党は政策立案に徹する。これも時代に適った野党のあり方ではないか。ーーそう思ったけさの天邪鬼爺である。



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