先日、仕事仲間の大河ドラマ好きな友人達と飲んでいて、
「やはり、今のこの震災後の日本を勇気づけられるのは、「平清盛」しかないな!」
という結論に簡単に至りました(笑)。
ま、そのあたりのおしゃべりを、ちょっと再現してみましょうかねー、というところですー(笑)。
では、ちょっとだけ、その時間に、タイムスリップしてみましょう。
都内の大人向け飲み屋に、集まった、大河ドラマ好きの5人の男女の語らい・・・ということで、はじまりはじまりー!(笑)。
ま、最初は、別の話に盛り上がっていたんですが、皆酒が進むうちに、大好きな大河ドラマの話に移行していったようですー。
っと、場が少々荒れ状態!ということで・・・。
「とにかく、あの「江」ってのは、ダメだ。歴史なんか、描く気さらさらないし、周りに起こることを脚本家が、ただ妄想で書いているだけだからな・・・」
などと、40代後半の男性が怒り狂っています。
「わたしはね。あのGOが大っきらい!だいたい、何よ、あの上から目線!いくら、主筋の血筋だからって、あの子達は、秀吉に養われているわけだし」
「それより、なにより、姫としての品がないもの!」
と、少々お酒を飲み過ぎな、大河大好き30代の女性が主張します。
「まあ、GOの周りに起こることしか、書かないのは、それは、専業主婦の見える世界に似せて描いているからだ、と思いますよー」
「ほら、専業主婦にすれば、旦那の世界のことなんて、あんまり意味ないし、自分の周りさえ、しあわせならいいわけだしー」
と、これは、20代のおっとり女性の言い分です。ふーむ、なかなか、説得力のありそうな・・・。案外これで、日本酒好きです。
「だったら、なぜ、そもそも、戦国時代の物語なんだ?自分の周りだけ描けばいいなら、戦国にする意味なんて、ないだろう?」
「というか、なんで、大河ドラマでそんなのやらなきゃ、いけないんだ!」
と、これは、40代後半の熱い大河ファンの主張です!
「それは、たまたま、おととし、昨年、今年が、女性向け大河の番だったからですよ。「坂の上の雲」が壮大にお金がかかるから」
と、しれっと言うのは、20代後半のイケメン大河ファン。ま、かれはスマートです。外見も、言うこともね(笑)。
「まあ、それは仕方ないとしても、「江」の登場人物は、ほぼ、全員嫌いだね。なんか女性のだめな部分を出している女性ばっかりって、感じで!」
と、40代後半の男性は、ズバリ言い切ります。
「そういえば、ゆるちょさんは、細川ガラシャは、宗教に逃げ込んだダメおんなだったんだ!ってプリプリ通信に、書いてましたね?」
と、20代後半のイケメンは、しれっと話を僕にフリます。
僕は手にした焼酎黒ホッピー割りをぐびりとやると、皆の方を見ながら話します。
「いやあ、今まで細川ガラシャっていうと、敬虔なクリスチャン、不幸な女性の典型!みたいな意識で見ていたんだけど、「江」をみていたら」
「「だめ女しか集まってないじゃん、あそこはー(笑)」って気づいてね。だから、はた!と改めて、気がついちゃったんだよねー」
と、僕は言います。
「確かにそうねー。あそこに出ているのは、ダメな女性ばっかり。わたしは、あんな女性になりたくないって、ずーーーっと思ってたし、だから、見ていて不快なのよねー!」
と、酔っ払い30代女性が、同意しながら、叫びます。
「私もそうかなー。確かにおかし大好きな初とか、そういうのは、理解できるけど・・・なんか、姫たちは幼すぎる感じね・・・」
と、20代のおっとり女性は、やんわり否定です。
「僕は初姫は、好きですよ。あの中で、一番、自分の感情に素直だし、その素直なところがいい。女性に求められるのは素直な人間性だと僕は思いますね」
と、イケメン大河ファンは笑顔になりながら、独自な理論を展開します。
「へえー、じゃあ、仮名三田くんは、ああいう女性だったら、つきあっても、いいわけ?」
と、酔っ払いおんなが、自分の興味をもろ出しで、質問します。
「初姫は、美しいし、まだ、若い。それで、あれだけ素直なら、社会に出たら、きっと順応して、仕事の出来る美しい女性になりますよ。もちろん、(仮名)美由紀さん、みたいにね」
と、さすがイケメン、酔っぱらい女(仮名美由紀)を一蹴です(笑)。
「まあいい。「江」なんて、どうでもいい。それより、「平清盛」だ!そういえば、ゆるちょくん、この間、キャスティングについて、おもしろい記事を書いていたな!」
と、イケメンと酔っ払いのやりあいなど、どうでもいい!と、話を切り替える40代後半、超男性大河大好き男です。
「あー、あれですか?あの記事、けっこうたくさんの方に、読んでもらえて、うれしかったですねー!」
と、僕は、グビリと焼酎黒ホッピー割を飲み干して、話します。
「しかし、あの記事を読んで考えたのですが、「平清盛」に出てくる登場人物って、多彩ですよねー。西行まで出てくるなんて、ほんと、「愛」ですね、彼は(笑)」
と、イケメンは、「平清盛」のキャスティングに、満足そうです。
「そうそう。西行、藤木くんだもーん。もう、うれしくなっちゃうーーーー。もう、大河ドラマ見ながら、大変なことになりそうだわ、わたしー」
と、酔っ払いおんなは、ペースを緩めません(笑)。
「いやあ、俺はね。やっぱり、清盛ってのは、藤原一門が握っていた天下の権を、新しい形で、少しずつ我が手にしていった英雄だと思うんだよ!」
と、40代後半男子は、思いのたけを主張します。
「だから、そこを、こう、パイレーツカリビアン並にかっこよく描いて欲しいんだよー!」
と、ウィスキーのロックをやりながら、感情を爆発させる40代後半男子です。
「武門の長のかっこよさを書いてほしいんだなー」
と、40代後半男子は、さらに、感慨深く話します。
「やっぱり、松ケンだもんねー。そりゃあ、かっこよくなるわー」
と、酔っ払いおんなも、そこは、同調します。
「わたしは、玉木さんに期待ー。だって、源義朝役ですよー。かっこよくないわけないしー」
と、おっとり女子も、同調です(笑)。
「今こそ、物語の力で、日本に元気を与えよう!って、そういう心意気みたいですね。制作陣は」
と、珍しくイケメンが真面目そうに話します。
「僕も、やっぱり、日本に元気を与えてこその大河ドラマだと思うし、大河ドラマ50年という歴史は、日本に元気を与えてきた歴史でもあると思いますね」
と、イケメンは、大河ドラマ好きの地金が見えています。
「それがよ、このところの女性大河の、ひどいこと・・・。女性大河になると、途端にだめね?あれ、なんでなの?ゆるちょくん!」
と、40代後半男子は、素直に疑問をぶつけてきます。
「そうですねー。女性大河ドラマは、共感というアイテムで、視聴率をとろうとしますからね」
と、僕は少しため息をつくと、
「専業主婦層向けに、旦那を馬鹿にすることで、共感を得たりするんですよ。「龍馬伝」の武市さんは、だめサラリーマン風に描かれていたし・・・。」
と、分析的に話します。
「あと、GOが上から目線なのは、バブル女の価値観ですね、完全に!」
「「男なんてアッシーやメッシー程度。男は女に貢いで当然だし、女は女王様なの。上から目線で当然でしょ!」・・・そういう価値観だから・・・」
と、僕が言うと、今度は、一同ため息です。
「おいおい、そんな価値観、今もっているのは、田渕久美子くらいだろう・・・」
「ひどい価値観・・・未だにそんな世界に夢もっているなんて、どんだけ、現実逃避なんだか・・・」
「まるで、お花畑に逃げ込んでいる少女って、感じです。それ・・・」
「うーん、現実世界で男性とうまくいかないことが、長く続いたんでしょうね。その女性は・・・」
と、40代後半男子、酔っ払いおんな、おっとり女子、イケメン男子、それぞれの見解が出ます。
「ま、それに比べて、男性大河は、元々の大河ドラマの王道だったんだけど、時代の人々を応援する目的で作られてきましたからね!」
と、僕が言うと、一同、暗い表情から、パッと目がさめたような、うれしそうな表情になります。
「日本人の美意識ってのは、武士道そのものなんだけど、その武士道にかなった、過去の偉人の英雄譚が表現されるのが、正統な、大河ドラマですからね!」
と、僕が言うと、皆、超笑顔になります。
「そうだよな!やっぱり、素晴らしい先人の行いこそが、今の時代を応援してくれるはずなんだよな!」
と、40代後半男子は、うれしそうに叫びます。
「そうよねー!だって、先人って言ったって、同じ日本人だもの!私たちと価値観は、つながっているはずよ!」
と、酔っ払いおんなも、うれしそうに、話します。
「時代を変えた英雄清盛・・・いつもは、源氏再興のための障害みたいに描かれてきたけど、英雄としても見れるものね。楽しみー!」
と、おっとり女子もうれしそうです。
「清盛って、中国との貿易で金を儲けるんですね。その金で武力を培って、藤原一門の血の力に対抗していくんですね」
「これって、織田信長がやはり、商業の力で武力を整えていくのと、全く同じ方向性なんですよね!それが、おもしろいんですよ!」
と、イケメンも盛り上がります。
「なるほど、であれば、その後、出てきて天下を掌握する源頼朝も、徳川家康も、言わば、おもしろいことに、米を金に変えて武力とした農村型だね(笑)」
と、僕も盛り上がります。
「そうなんですよ!しかも、頼朝も、家康も、東夷の力を借りた。だから、農村型になったんですねー」
と、イケメンは、我が意を得たり!と盛り上がります。
「つまり、血から武による天下平定を成し遂げる時は、まず、金が必要だから、商業的にならざるを得ないんですよ。だから、世界を見ている。貿易しないといけませんからね」
「そして、それは、清盛と信長の共通点になるんです。おもしろいでしょう!」
と、イケメンは興奮しながら、話します。
「なるほどー、そして、創業者が倒れたら、今度は、源氏という血がモノを言うのか。家康も源氏だったから、征夷大将軍になれた。もちろん、源頼朝の例にならって・・・」
と、僕も、新しい理解に興奮しながら、話します。
「なるほど、だから、家康は、自分と境遇が似ている頼朝を信奉し、東鑑を読み込んだのか。そりゃ、そうだ。先例がちゃあんと載っているんだからねー」
と、僕は新たに考えついた内容に、ちょっと驚きながら、話します。
その様子を嬉しそうに眺めながら、イケメンは、皆の方に向き直ります。
「つまり、血から武への天下統一という意味では、平清盛も、織田信長も、同じ立ち位置、すごい似ているんです。貿易に目をつけた点も同じだしー・・・」
と、イケメンは、興奮しながら、話し、さらに内容は、深まっていきます・・・。
そして、大河ドラマファン達の夜は、むちゃくちゃ興味深く、楽しく、更けていったのでした。
「なんか、ますます、おもしろそうだなー、「平清盛」。まさか、織田信長との類似性があるなんて、気がつかなかったよー」
と、40代後半男子は、感慨深げに話します。
「いずれにしろ、「平清盛」は、我々、震災後の日本人に勇気を与えてくれそうだ」
と、40代後半男子が、結論的にまとめます。
「そうね。ほんと、楽しみだわ。わたし、副長が、どんな悪左府やるか、とーっても楽しみ!」
と、酔っ払いおんなです。
「わたしは、信西かな。阿部サダヲさんでしょー、きっと、楽しくなるわ!」
と、おっとり女子も夢見がちな表情です。
「僕は清盛の生涯を存分に楽しみます。ゆるちょさんも、そうでしょ?」
と、イケメン男子は、ニヤリとしながら、僕を見ます。
「ま、そういうことだな。毎週、大河ドラマから、たくさんの優良エネルギーをもらえそうだしね」
と、僕は、皆を見ながら、うれしそうに話しています。
ま、こんな感じだったかなー(笑)。
ありゃ、もう、昼休み、終りそうだ(笑)。
この記事は、今日の夕方ネタにしておきまーす。
いずれにしろ、男性大河「平清盛」かっちょよく、楽しく、なりそうです!
ではでは!