「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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今の僕なりに読み解いた、日本人の「判官びいき」の理由!(人を好き嫌いで見る!)

2014年07月10日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「戦国武将考察編」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・今日はちょっと戦国武将じゃないけど・・・今の僕的に「判官びいき」について考察したいんだ」

と、タケルは話し始めます・・・。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「なるほど・・・コメントが乗って自分の昔の記事を見て・・・書きたくなったんですね、「判官びいき」について・・・」

と、レイカ。

「そういうこと・・・3年以上前の記事で触れてた問題だからね・・・今の僕的に考察したいんだ」

と、タケルは言葉にする。

「「判官びいき」はもちろんこの日本にだけある現象で、他国にはもちろんありません。なぜ、日本人だけがいわゆる弱者を応援するのか・・・」

「例えばテニスのジャパン・オープンなどでは、負けている方を応援する・・・暖かい拍手などの様子が見られて・・・外国人選手が感動したりしているようです・・・」

と、レイカが言葉にする。

「まあ、もちろん、「判官びいき」というこの日本独特の現象にも、「和を以て貴しとなす」が最高正義の日本だからこそ、起こる特有の現象だったりするわけだ」

と、タケル。

「まあ、例として、その「判官びいき」のモデルになった・・・源義経について具体的に見ていけば・・・その謎が明らかになるよね・・・」

「レイカちゃん、その源義経について簡単にまとめてくれないかな」

と、タケル。

「はい・・・源義経は源頼朝の9男として1159年に生まれています。母は絶世の美女と言われた常盤御前。父が平治の乱で敗れた為、鞍馬寺に預けられますが」

「そこを脱出し、奥州平泉の藤原秀衡の庇護を受けます。義経は以後、兄、源頼朝が兵を挙げた為にこれに参戦し、一の谷、屋島、壇ノ浦の戦いを経て平氏を滅ぼしました」

「しかし、京にて後白河法皇らから頼朝の許可無く官位を受けたり、独断専行気味だった、平氏との戦いについての報告を受けた頼朝が激怒」

「以後、鎌倉に戻ることが許されず、一旦京に戻り、兵を集めるも思うように集まらず・・・最終的には奥州平泉の地にて藤原泰衡に攻められ、自刃しました」

「享年31歳でした」

と、レイカが説明します。

「まあ、この話を聞いた日本人が・・・「義経可哀想」の気持ちから・・・例えば、歌舞伎には勧進帳や船弁慶などの演目があって」

「未だに「判官びいき」の気持ちを日本人が持っている事を伺わせるんだねー」

と、タケル。

「勧進帳はわたしの大好きな演目ですね・・・関所で義経であることが露見しそうになると、忠義の弁慶が義経を打擲するんですよね・・・その様子を見た関守の富樫が」

「義経であることを見破ってはいるものの・・・弁慶の心根に感動し、義経、弁慶一行を見逃してやるんですよね・・・そして富樫が見破っているにも関わらず逃して」

「くれたことも理解している弁慶がいて・・・その富樫の判断にも感謝しつつ・・・先に行った、義経一行を追いかけて、飛び六方を踏む弁慶がまたカッコいいですよね」

と、レイカ。

「まあ、この演目が成立するのも・・・日本人が義経を好きだから・・・その大前提があるから、成り立っているわけだ」

「じゃあ、何故、日本人は義経が好きなのか?」

と、タケル。

「義経は平家を滅ぼしたのに・・・殺されてしまったから?でしょうか?」

と、レイカ。

「まず、その前提になるのが・・・平家は日本人にとってどういう存在か?という問題だねー」

と、タケル。

「「平家に非ずんば、人に非ず・・・」の平家ですよね?」

と、レイカ。

「そ。つまり、平家はわかりやすい、究極の「俺偉い病」で・・・平家以外は人間ではない・・・と、驕り高ぶってしまったわけ」

「ま、究極の「負のエネルギー」を日本人全体に出しまくってしまい・・・強烈に嫌われたわけだ・・・」

と、タケル。

「日本人はまず、好き嫌いで他人を評価しますからね・・・だから、嫌われたからこそ、平家は、壇ノ浦で滅亡した・・・そういう事ですよね?」

と、レイカ。

「そうだね・・・その究極の「俺偉い病」の平家を倒した義経は・・・実際、日本人からすれば、ヒーローになるわけ」

と、タケル。

「しかし、頼朝からすれば、絶対にしてはいけない事・・・頼朝の許可無く京にて官位を貰ってしまった・・・頼朝からすれば、鎌倉幕府の体制を根底から」

「覆しかねない・・・痛恨事・・・それが頼朝の怒りを買ったんですね?」

と、レイカ。

「そういうことだ・・・頼朝からすれば、頼朝を頂点とする盤石な東国政権を作ろうとしているのに・・・京側による、その切り崩しに乗っちゃったわけだからね、義経は」

と、タケル。

「義経は何故京から直接官位を貰ってしまったんでしょう?」

と、レイカ。

「義経は幼い頃、京で育っている。たぶん彼は幼い頃、平家の公達を直接見ていたんだろう。綺羅びやかな服を着た、今光源氏とも言われた平資盛あたりを」

「実際に見ていたかもしれないね・・・その公達に自分もなりたかった・・・それくらいの気持ちだろう。政治的他意はなかったと見るのが自然だね」

と、タケル。

「けれども義経はそれを境に・・・日本中を逃げまわり・・・静御前とも離れ離れになり、お腹の子は男子だったばかりに殺され・・・」

「最終的には奥州平泉の地で自刃しています・・・非常に悲劇的ですよね・・・」

と、レイカ。

「そうだね・・・結局、そこから見えてくるのは・・・日本人はギャップに弱いと言うことだ・・・実際、義経は大きな仕事を成し遂げたのに、評価されなかった」

「つまり、大きな仕事を成し遂げた人間は正当に評価すべきだ・・・それが「和を以て貴しとなす」を生むのだと日本人は理解しているんだね」

と、タケル。

「日本人は政治家より軍人を好む・・・という話も関わってくるような気がしますが・・・」

と、レイカ。

「うん。いい指摘だね・・・頼朝は政治家で、義経は軍人・・・確かに義経は愛される要素がある。それにさらに言えば、頼朝は義経の兄」

「その兄は本来弟を愛すべきはずなのに・・・その兄に嫌われ・・・殺された義経は・・・「和を以て貴しとなす」の逆を行ったわけだから」

「余計、日本人の感情としては、義経が可哀想に感じられるんだよね」

と、タケル。

「だから、頼朝は義経に比べると人気が無いんですね」

と、レイカ。

「ああ。もちろん、それは日本人は感情で人を評価する文化がある。本能文化に行き着いている日本文化だからこそ、当然そうなるわけだ」

「理性的に考えれば、当然頼朝の政治は正しい・・・でも、感情的には義経が可哀想に感じられて」

「大きな仕事を成し遂げたのに・・・それも兄に「和を以て貴しとなす」をされなかった義経に「可哀想」と感じてしまうのが日本人なんだね」

と、タケル。

「なるほど・・・義経についてはわかりました。では、ジャパン・オープンで負けそうになっている選手を日本人が応援する感情はどう考えればいいですか?」

と、レイカ。

「日本人はがんばっている姿になにより感情移入しやすいんだね。なにしろ、日本人の最高正義は「和を以て貴しとなす」なんだから」

「本来はテニスで戦っている選手、どちらも勝てせたい・・・まず、その思いが前提としてあるんだ」

と、タケル。

「だから、負けそうになっている選手により感情移入する・・・つまり、人を好き嫌いでまず、評価する日本だから、実際どっちが勝ってもいいわけ」

「・・・というか、好きな選手がいれば好きな選手を応援するだろうけど、どちらも知らない選手だった場合は、負けそうな選手程、好きになるという現象が起こるわけ」

と、タケル。

「そうか。日本人は好き嫌いでまず人を評価するから・・・負けそうになっている選手こそ「より勝たせてやりたい」という感情が起こるんですね?」

と、レイカ。

「そう。日本人はやさしいから、「どちらも勝たせてやりたい」という感情が作られちゃうからね・・・」

と、タケル。

「どちらも勝たせてやれれば・・・それが「和を以て貴しとなす」となりますからね・・・なるほど」

「・・・どこまでも「和を以て貴しとなす」を感情的に成し遂げたいのが日本人だから・・・負けそうになっている方に感情移入しちゃうって事ですね」

と、レイカ。

「そ。源頼朝は理性的に見れば正しい事をしているんだ・・・だけど、感情的に他人を見る日本人だからこそ義経に感情移入しちゃう」

「つまり、敗者にこそ、やさしい日本人・・・ということになるんだね・・・」

と、タケル。

「それが「判官びいき」の起こる理由だったんですね」

と、レイカ。


「しかし、日本って面白い国ですね。感情的に他人を見るわ・・・「和を以て貴しとなす」が最高正義だったりするわ・・・」

「だから、わたしは日本人に生まれてよかったと思います」

と、レイカ。

「僕もそう思うよ・・・レイカちゃんのいるこの国に生まれてよかった・・・」

と、タケルは微笑んだ。


「さ、結論も出たし・・・酒でも飲みに行こう」

と、タケルは言葉にする。

「わかりました。タケルさん・・・今日も楽しく飲みましょう!」

と、レイカは赤縁のメガネを外し、髪を解いた。



(おしまい)


「好き嫌いで他人を評価する」「「和を以て貴しとなす」が最高正義」

この2つが日本文化を読み解く、大きな物差しになるんですね。

いやあ、今の僕的に「判官びいき」を読み解けました。

いやあ、面白かった。ま、3年前の僕の記事も面白かったですけどね。


さあ、楽しく飲みましょう!


ではでは。

7月10日 美しい女性はその瞳で男性を魅了する!(同じ匂い!)

2014年07月10日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

本格的な梅雨ですね。

台風も来るし、ちょっと大変な時期ですねー。

雨に雨です。ほんとに。


さて、その時、僕は美田園社長と都内の高級フレンチ・レストランで、ワインを飲みながら食事をしていました。

「美田園社長、ご無沙汰していました。ちょっとこのところ、仕事が立て込んでいたので・・・」

と、僕はしれっと言い訳をしている。

「ゆるちょくんと飲みたいって、御島さんに言ったのがやっと効いたみたいね。ゆるちょくんはいつも御島さんやユキちゃんと一緒にいるから」

と、美田園さんは、子牛のブランケットを上品に口にしている。

白いスカートスーツ姿の美田園さんは、上品な美人で、いかにも出来るオンナ・・・という雰囲気を漂わせていた。

「まあ、彼女達とはいいチームを作れていますから・・・仕事的にも重要で」

と、僕は国産牛のステーキとフォアグラのソテーを食べている。

「羨ましいわ・・・わたしは季節に一回会う約束すら守ってもらえないのに・・・」

と、赤ワインを飲む美田園さん。ヒールは白いジミーチュウだ。

「いやあ・・・それは・・・いつも守るつもりでいるんですけどね・・・」

と、僕は頭を掻く。

「前回会えたのは、バレンタインデー前だったわ。せっかく手作りのチョコレートをあげたのに」

「・・・わたしが手作りのチョコレートをあげる男性はそうはいないのよ・・・」

と、美田園さん。耳元のピアスが光る・・・アクセはカルティエで統一しているようだ。

「はい。美味しく頂きました。そうか、もう、5ヶ月近くになるんですね。あれから・・・」

と、僕は赤ワインをゆっくりと飲んでいる。

「まあ、いいわ・・・わたしも何かと忙しかったし・・・ゆるちょくんも仕事が楽しい時期ですものね」

と、美田園さん。

「はい・・・確かに仕事が面白くて・・・まあ、オトコは仕事ってところがありますからね・・・」

と、僕。

「そうね。オトコは仕事が出来なきゃね・・・それにあなたには他の男性に無い価値があるから・・・」

「だから、わたしはあなたと会うのを待ちわびるのよ・・・あなたの着眼点は、それはユニークだし」

「この世で、あなたにしか話せない話ばかりだし・・・」

と、美田園さん。

「はあ・・・僕的にはごく普通に話しているつもりなんですけどね・・・」

と、頭を掻く僕。

「あなたと個人的に話したいと思っている女性は・・・この世にたくさんいるんでしょうね」

「・・・もっとも、それを口に出来ない女性も多いでしょうけど・・・」

と、美田園さん。

「それを考えると・・・わたしはしあわせ者だわ・・・あなたの時間を専有出来ているんだから・・・」

と、美田園さん。

「そういう意味で言ったら、美田園さんみたいな美人社長を専有出来ている僕も・・・随分しあわせ者だと思いますけどね」

「・・・いつも、食事もおごりだし・・・」

と、僕。

「これくらいのお金であなたを専有出来るのなら、安いものだわ・・・だって、わたしはあなたを世界一だと思っているんだから」

「・・・こんな知的な話の出来るオトコは・・・そうそういないもの」

と、美田園さん。

「はあ・・・美人の美田園さんに、そんな高評価を頂いて、僕は光栄ですけどね・・・」

と、僕は頭を掻く。


「あ・・・そう言えば、昨日、今後の経営の事で御大に会ったのよ」

と、美田園さん。

「ああ・・・御大にですか・・・また、超お偉いさんじゃないですか・・・」

と、僕。

「そしたら、御大、ゆるちょくんにも会いたがっていたわよ・・・だから、連絡してみて」

「わたしが伝言頼まれたの・・・「いつもの連絡先に電話をくれ」だそうよ・・・」

と、美田園さん。

「ヒエー、それ、超緊張しますよ・・・御大は日本を動かしている超VIPですからね・・・」

と、僕。

「ふふふ。それはどうかしら・・・人間性が大きくて超強いあなたが緊張するとはとても思えないけど・・・」

と、笑顔の美田園さん。

「ま、とにかく、それお願いね・・・相手はあの御大だから・・・約束は破れないわ・・・」

と、美田園さんは言葉にした。


「でも、いつも思うけど・・・あなたは会う度に若返っている感じがするわ・・・不思議な事に、ね」

と、美田園さん。

「それは僕が体脂肪率をずっと下げてきたからでしょう・・・美田園さんと最初に出会った頃はもう少し体脂肪率が高かったですから」

「ま、それに普通に「八百比丘尼化」も出来ているし・・・」

と、僕。

「「八百比丘尼化」という知恵も素晴らしいわ・・・そんな話出来る男性はそれこそ、他にいないわ・・・」

と、美田園さんは思わず笑顔。

「いやあ、まあ・・・どうも・・・」

と、僕。

「ところで・・・今の体脂肪率はどれくらいなの?ゆるちょくん」

と、美田園さん。

「15%を切るか切らないか・・・ま、日々違いますけどね。そのあたりは水を飲んだか飲まないかでも、大きく違ってくるし」

と、僕。

「別に比べるわけじゃないんだけど・・・わたしの今の体脂肪率は18%なのよ・・・」

と、美田園さん。

「へえ・・・女性で18%って結構がんばっている感じですよね・・・」

と、僕。

「わたし、これでも、中学と高校で陸上の選手だったの、短距離の、ね」

と、美田園さん。

「これでもインターハイにも出たのよ・・・全国3位だったけど・・・」

と、美田園さん。

「それ、すごいじゃないですか?100メートル走で、全国3位なんて・・・」

と、僕。

「あの頃はまだ、体脂肪率計なんてなかったけど・・・それでも脂肪を燃焼して体脂肪率を落とせば・・・そして筋肉量を増やせば速く走れるのはわかっていたから」

「毎日トレーニングに打ち込んだわ・・・そうやって日々自分を追求する作業が好きで・・・それが社長業にもつながった感じなの」

と、美田園さん。

「なるほど・・・社長業も自己の追求ですか?」

と、僕。

「そうね。日々、自己を追求していくのが社長業だもの・・・どんな高いハードルもクリアしてきた・・・夢は世界一ね・・・」

と、美田園さん。

「美田園社長はボディメイクの点でも、自己を追求していますよね・・・いつ会っても美しい感じですよ・・・細身の身体はメリハリボディだし」

と、僕。

「これでも毎朝走っているし、ヘルシーな食事を心がけているから・・・元気でいられる感じかしら」

と、美田園さん。

「胸はCカップでしたっけ・・・いつ見ても美しい惚れ惚れする胸のラインですよ」

と、僕。

「そういうことを物怖じせずに言ってくれるのは、ゆるちょくんくらいよ。少し照れるけど、正直、嬉しいわ」

と、美田園さんは目の笑う、いい笑顔。

「やっぱり、仕事の出来る、美人のビジネスレディーって感じですよね、美田園さんは・・・」

と、僕は言葉にする。


「逆にあなたは少年のような雰囲気を持っているものね・・・この間会った時のヨットパーカー姿のあなたを見たら、あまりに少年過ぎて、思わず笑っちゃったもの」

「・・・あなたは、普通に、たくさんの女性を笑顔に出来るオトコだわ」

と、美田園さん。

「あなた、女性の知り合いはかなり多いでしょう?」

と、美田園さんは笑顔で言う。

「そうですね・・・仕事柄、女性に話を聞くのに、慣れちゃっているんで・・・相当多いですね。各所に顔を出してもいますから」

と、僕。

「女性は皆笑顔で相手してくれるでしょう?」

と、美田園さん。

「そうですね。若干、緊張される女性もいますけどね・・・まあ、大抵は話しているうちに笑顔になってくれますけど」

と、僕。

「あなたの武器はその強力な「めぢから」ね・・・「光るの君の目」・・・あなたはそう言ってるわね」

と、美田園さん。

「はあ・・・まあ、これが生きる糧ですから・・・僕の・・・」

と、僕。

「素敵な糧だわ・・・それがわたしや他の女性も魅了するのよ・・・」

と、美田園さん。


「ねえ・・・梅雨が開けたら・・・花火見物にでも行きましょうか?あなたに浴衣を買ってあげたいの・・・それとも和服の方がいいかしら?」

と、美田園さん。

「銀座にいい店があるから・・・小物も一緒に買って・・・ね、ゆるちょくん」

と、美田園さん。

「はあ・・・今度、その店、一緒に行きましょうか・・・僕、時間つくりますよ・・・」

と、僕。

「つーか、美田園さんの浴衣姿は相当色っぽいでしょうねー。和服美人はいいですよ・・・」

と、僕。

「季節の風情を楽しまないとね・・・」

と、美田園さんは笑顔になる。


「そう言えば・・・御島さんの脱サラの後押しをされたとか、聞きましたけど・・・」

と、僕。

「彼女は最初にわたしに会った時から「いつか経営者になりたい」って言ってたのよ・・・」

と、美田園さん。

「それに彼女・・・わたしと同じ匂いがするのよ・・・強い意思と決断力を持ったオトコマエな女性の匂いが・・・」

と、美田園さん。

「経営者になるには、それが必須なチカラになりますか?」

と、僕。

「そうね。女性には2種類の女性がいるわ・・・家庭に入ってしあわせになるタイプの女性と仕事をすることでしあわせになる女性」

「・・・わたしも御島さんも後者の女性だわ・・・そういう女性はひとりの強い男性がそばにいれば・・・しあわせになる事が出来る」

「・・・たとえその男性に抱かれなくてもね・・・」

と、美田園さん。

「そういう男性の為に働ければ・・・その女性はそれで満足を感じるの・・・・」

と、美田園さん。

「それが美田園さんであり、御島さんだって・・・そういうことですか?」

と、僕。

「そう。だから、彼女、あなたを全面的にバックアップするって言ってなかった?」

と、美田園さん。

「ええ。彼女の事務所に所属することにしました・・・」

と、僕。

「ほらね。わたしの考える通りになったわ・・・」

と、嬉しそうに美田園さん。

「あなたは、そういう強い女性を笑顔に出来る・・・太陽のようなオトコだわ・・・あなた、多くの強い女性を日々笑顔にしているのでは、なくて?」

と、美田園さん。

「どうなんですかね?まあ、それが出来ていれば、ありがたいんですけどね・・・」

と、僕。

「あなたはその笑顔で強く生きていてくれればいいの・・・わたしはその笑顔の為に強く生きていくんだから」

と、美田園さんは言いながら、ワインをもう一本とってくれる。

「だから、御島さんも毎日笑顔なのね・・・彼女言ってたわよ、あなたがいてくれるから、毎日強く生きられるって・・・あなたはそういうオトコね」

と、美田園さん。

「たくさんの強い女性に愛される・・・素敵なオトコなの・・・」

と、美田園さんは、目の笑う、いい笑顔で、言葉にしてくれた。


「そう言えば、あなたを連れてきてくれたのも、御島さんだったわね。彼女の紹介でわたしたちは出会えたんだったわ」

と、美田園さん。

「そうですね・・・僕に会わせたい女性がいるから・・・そう御島さんに言われて・・・あの時も、この場所に誘われた・・・」

と、僕。

「そうだったわね・・・あの時もあなたは笑顔だった・・・よーく覚えているわ、面白い話を知的に話してくれる青年・・・他には決していないオトコ」

「・・・あなたは、わたしに強烈な印象を残したわ・・・」

と、美田園さん。

「そうですか?僕は普通に話しているつもりですけど・・・だいたい僕はおっさんに好かれますからね・・・そのあたりも関係するのかな?」

と、僕。

「わたしはこれでも淑女なのよ・・・おっさんとは関係ないわ」

と、笑う美田園さん。

「はあ・・・それはそうなんですけどね・・・言い方を変えます、僕は年上の大人の男女に好かれる事が多い・・・そういう感じですかね」

と、僕。

「そうね、それならわかるわ・・・あなたは価値のある男性だもの・・・一緒にしゃべっていて、かなり心地のいい、素敵な好青年」

と、美田園さん。


「それにソフィーを紹介してくれたのも、御島さんだったわ・・・」

と、美田園さん。

「今気がついたけど・・・もしかして、わたしと御島さんとソフィーってゆるちょくんの好みの女性だから?同じ匂いを感じるのかしら?」

と、美田園さん。

「まあ、そういう事でしょうね。僕、仕事の出来る、美しいオトコマエな女性が大好きですし・・・」

と、僕。

「道理で・・・御島さんとソフィーには・・・どこか同じ匂いを感じていたのよ・・・」

と、美田園さん。

「そっか・・・ソフィーは美田園さんとも仕事していたんですね。過去・・・」

と、僕。

「ええ・・・彼女にちょっと文章を書いてもらったりしていたの。もう3年以上前の話だけどね・・・」

と、美田園さん。

「ユキちゃんもわたしと似たところがあるけれど・・・彼女は御島さんより、女性女性している感じよね。彼女は家庭に入っても十分しあわせになれる女性よ・・・」

と、美田園さん。

「美田園さんは家庭に入られる事を考えた事は無かったんですか?」

と、僕。

「それはわたしにもそういう夢が無かったわけじゃないわ。実際、若い頃には、結婚を夢見た男性もいたもの・・・」

「でも、わたし自身が、いつの間にか、普通の男性じゃあ、我慢出来なくなって・・・要はわたし自身が強くなっちゃったのね・・・普通の男性よりも・・・」

と、美田園さん。

「だから、社長業に打ち込んだ・・・たくさんのオトコが近寄ってきたけど・・・たくさん袖にしたわ・・・」

と、美田園さん。

「あなたに会うまでは、わたしが夢中になれる男性はこの世にいない・・・そうまで思いつめてたけど・・・あなたに出会えてよかったわ」

「あなたはわたしよりも強いし、人間性も大きいわ・・・わたしが素直に夢中になれる、世界で唯一の男性ね・・・」

と、美田園さん。

「あなたのその強いまなざしで見つめられるだけで、わたしは十分しあわせを感じる事が出来る・・・あとは・・・」

と、美田園さんは言うと、そっと、僕の左手を握る。

「これだけで、今のわたしには十分だわ・・・」

と、美田園さんは、そっと言って・・・少し頬を赤らめた。

「抱いてとは言わないわ・・・今はこれだけで十分だから・・・」

と、美田園さん。

「美田園さん・・・」

と、僕。

「わたしはわがままじゃ、ないの・・・」

と、美田園さんは強い目で僕を見た。


(おしまい)


そのフレンチ・レストランを出たら、雨がひどくて、びしょ濡れになってしまいました。

そういう思い出もいいですよね。

彼女は笑顔だったし。


そうか、思い出は女性の笑顔なんだな。


そんな事を思った、そんな日でしたね。


さ、仕事仕事。今日もがんばらないと!


ではでは。