「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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この世は、はかない。だからこそ、存分に楽しむべきもの!(ロマンティックに!)

2014年07月25日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「歌入門編」・・・お願いします。ええと、歌入門編の日は、割りと楽しくやっていこうということでしたよね?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「そうそう。日本においては「歌の前の平等」という事が言われているから、まずは入門して、あれこれ語りながら、理解を深める感じかな」

と、タケルは話します。

「ということなら、私も楽しく参加させて頂きますわ。じゃあ、ミルクティーなど飲みながら、のんびり始めていきましょう」

と、レイカはミルクティーを用意しています。

「ま、金曜日だし、のんびり行きたいね」

と、タケルは笑顔になりながら、言葉にするのでした。


今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「さて、まあ、今日も男性の歌と言うことになるけれど・・・どんな塩梅かな」

と、タケルは言葉にする。

「いい歌に出会えるといいですね」

と、レイカも言葉にする。

「そうだね。じゃあ、早速始めよう」

と、タケルは言葉にした。


「あやなくて まだきなき名の 竜田川 渡らでやまむ ものならなくに」

(何の根拠もなしに早くも 「なき名」が広まった、だからといって渡らずに止めるものでもないけれど)


「これは御春有輔(みはるのありすけ)さんの歌なんだね。恋を始めようと思ったら、自分の名が広まってしまった・・・だけど、恋する気満々だもんねーと言う歌だね」

と、タケル。

「当時は、雰囲気で、二人の恋を察するのが普通って今でも、そういうところはありますけどね。タケルさんはサラリーマン時代、既婚の女性に多く恋されたんですよね」

と、レイカ。

「そうだね。社会に出て初めて知ったよ。既婚の女性でも、恋をすると言うことを・・・いや、むしろ、既婚の女性の方が自分に自信を持って堂々と恋してくる」

「もちろん、男性が出来る事と言えば、おしゃべりしたり、メールしてあげるくらいが関の山だけど、そういう「大人の恋」の醍醐味は」

「女性のプラトニック・ラブを男性がそれと知りつつ受け止めてあげること・・・その受け止めを女性は笑顔で楽しむ・・・そこにあるんだねー」

と、タケル。

「そういう意味では、男性が恋する気持ちを抱いただけで・・・女性にはバレバレ・・・そういう話になるんでしょうね、この歌の意味するところは・・・」

と、レイカ。

「洞察力は女性の方が上だからね。そりゃあ、男性は女性に勝てないよ」

と、タケルも白旗だ。


「えーと、次の歌から、当分、壬生忠岑(みぶのただみね)さんの歌になるね」

と、タケル。


詞書「春日の祭りにまかれりける時に、物見にいでたりける女のもとに、家をたづねてつかはせりける」


「春日野の 雪間をわけて おひいでくる 草のはつかに 見えし君はも」

(春日野の雪間を分けて生えてくる草の合間にわずかに見えた君よ)


「これは、春日の祭りで、出会った女性が・・・運命の女性のように思えて、歌にあるような気持ちで、その女性を捉えたと言うことなんだろうね」

と、タケル。

「なんだか、運命的・・・その女性を春に雪の間から、出てきた若芽のように表現している感じがまた・・・素敵ですね」

と、レイカ。

「うん。この歌を女性に渡したら・・・その女性もさぞやロマンティックな気分になっただろうね」

と、タケル。

「ええ・・・女性なら、ポーッとなっちゃいますよ、絶対に」

と、レイカ。


「秋風に かきなす琴の 声にさへ はかなく人の 恋しかるらむ」

(一人、秋風に感じて琴をかきならせば、その音にさえ、どうしてはかなく、あなたのことが恋しく思えるのだろう)


「これはなんとなくわかるね・・・秋の慕情・・・やはり、女性の事を思う季節だもの、秋は・・・」

と、タケル。

「そうですね。琴の音に女性を思うのは、現代でも一緒・・・壬生忠岑さんは、詩情豊かなロマンティックな方なんですね」

と、レイカ。


「たぎつ瀬に 根ざしとどめぬ 浮草の 浮きたる恋も 我はするかな」

(激しい川の流れに、根をはるわけでもなく浮いて弄ばれる、浮草のような迷うばかりの恋をしていることかな)


「しかし、この歌を見る限り・・・この壬生忠岑さんも、在原業平さんタイプの恋多き男性のように感じるね」

と、タケル。

「そうですね。恋多き男性の・・・少し自分を卑下するような・・・そんな歌ですね。でも、嫌いじゃないですよ・・・むしろ、正直で好きかな」

と、レイカ。


「風吹けば 峰にわかるる 白雲の 絶えてつれなき 君が心か」

(風が吹くと峰から離れてゆく白雲のように、まったくつれないあなたの心であることか)


「うーん、この歌は、同じ男性としてよくわかるな・・・あんなに惚れ合っていたはずなのに・・・別れる時はそれこそ、氷のように冷たい女性のこころに何度出会ったか」

と、タケル。

「それは、女性からすれば、やさしさでもあるんですよ。もう、あなたを好きじゃない・・・とちゃんと表現してみせているんだから・・・」

と、レイカ。

「それでも、男性にとって見れば・・・その冷たさはまるで氷や雪のように感じられるんだ」

と、タケルは言った。


「月影に 我が身をかふる ものならば つれなき人も あはれとや見む」

(月と我が身を替えることができるなら、つれないあの人も関心を持ってしみじみと見てくれるだろうに)


「うわー、これもよくわかるなー。そういう無理な事をしてでも・・・つれないあの女性に振り返って貰いたい・・・男性ってそういう無い物ねだりをする生き物だよ」

と、タケル。

「そんな思いを持っても意味ないのに・・・女性からすれば、興味の無い男性はどこまでも行っても何をしても、興味は持ちませんから」

と、レイカ。

「その冷たさに・・・男性は、また、そそられたりするんだよね・・・」

と、タケルは苦笑した。


「 命にも まさりて惜しく あるものは 見はてぬ夢の さむるなりけり」

( 命にもまして惜しく思えるものは、最後まで見ることができなかった夢が覚めたことである)


「あるある・・・いやあ、この彼は、余程、僕らに似た感慨を持った男性なんだな・・・だいたいあこがれの女性とキスする直前になって、目が覚めたりするんだよね」

「あるいは、二人で裸になって・・・さあ、これから、と言う時に・・・」

と、タケル。

「それは女性でも一緒ですよ・・・好きな男性とまさにこれからいい時になるのに・・・ってところで、大抵目が覚めますから」

と、レイカも苦笑した。


「有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし」

(有明の月の出ていたあの時、つれなく別れたあの時から、暁ほど心を苦しめるものはない)


「やはり、有明の月の歌が出てきたね・・・平安時代の人々は朝、帰る時に余程、有明の月に思いを載せたのだろうねえ」

と、タケル。

「有明の月の見える暁時は・・・余程、いろいろな思い出が錯綜するのでしょう」

と、レイカは言った。


「寝るが内に 見るをのみやは 夢と言はむ はかなき世をも うつつとは見ず」

(寝ている間に見るものだけを夢と言おうか、いやそうではない、はかないこの世も現実とは思えない)


「この歌、僕は好きだな・・・壬生忠岑さんの世界観が出ていると言うか・・・そういう恋をいろいろしてきたこの世であっても、実ははかない・・・そう言ってるんだね」

と、タケル。

「はかないこの世だからこそ、恋を楽しむ。春日大社で出会った女性にあんな素敵な歌を送る壬生忠岑さんですもの・・・実際はこの世を存分に楽しんだんじゃないかしら」

と、レイカ。

「今日は、壬生忠岑さん祭りになっちゃったけど・・・はかないこの世と規定しているからこそ、恋を存分に楽しんでいたんじゃないだろうか」

と、タケル。

「人生は一期一会・・・突然出会った女性に歌を送り、根のはらない恋を楽しみ、途中で覚めた夢を残念がり、有明の月に、思い出を思い出す・・・素敵な男性ですよ」

と、レイカ。

「そうだね・・・多分、在原業平さんタイプの男性だ、きっと」

と、タケルは笑顔で言葉にした。

「人生ちゃんと楽しむタイプの男性ですね・・・男性はすべからく、そうでなくっちゃ」

と、レイカも笑顔で言葉にした。


「ま、勉強は始まったばかり・・・焦らずのんびり、言葉にしていこう」

と、タケルは言うと、

「さ、レイカちゃん、飲みに行こうか」

と、タケルは机の上を片付け始める。

「はい。お伴します」

と、レイカはメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


金曜日の夜・・・まあ、こういう日は楽しく飲むに限りますね。

焼き肉なんかやりながら、ビール。

ま、レイカちゃんと楽しく飲んじゃお!ってなところで、

週末に繰り込んでいく感じですかねー。


ではでは。

7月25日 インタビューのお仕事は相手を乗せてなんぼ!(CAの世界!)

2014年07月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

ツール・ド・フランスも佳境を迎えておりまして、イタリアのビンチェント・ニバリ選手が優勝をほぼ手中にしまして、

もう、何年も前から、この選手を見ていますが、最近、少年から、大人に顔が変わった感がありますね。

そうやって、少年の成長物語を楽しむのも、ツール・ド・フランスの楽しみ・・・という感じで、サイクリストの祝祭は、日々、盛り上がっていますねー。

つーか、僕の日々のトレーニングも、かなり、盛り上がっていますけどね。


だって、夏だもの・・・盛り上がらなきゃ、ねー(笑)。


さて、その時、僕はとある女性・・・キャビン・アテンダントの臼田シオリさん(28)と、とあるカフェで待ち合わせをしていました。

「あ、すいません、ちょっと遅れてしまって・・・ゆるちょさんですか?わたしがCAやってます、臼田シオリです」

と、臼田さんは、カフェに着くとすぐに僕を見つけ出し、早足で近づいてきて挨拶をしてくれた。

「いえ、いえ、今日はよろしくお願いします。まあ、肩のこらないインタビュー記事なので、なんとなく、おしゃべりがてら、のんびりお話を聞かせて貰えれば・・・」

と、僕も笑顔で言葉にする。

「えーと、わたしは、アイスコーヒーで、はい、すいません」

と、シオリさんは自分の注文をしている。

「でも、やっぱり、CAさんは、美しいですね。やっぱり、サービスの中でも美しさっていうのも、大事な要素になってくるんですね」

と、僕。

「いえ・・・でも、お客様が視界に入れてくださった時に、やはり、笑顔になって頂かなくてはいけないので、容姿には気を使う職業になりますね」

と、シオリさん。

「やっぱり、CAとしての入社試験の最初は、書類審査なんですよね?そこで、実質的には写真の審査って、聞きましたけど」

と、僕。

「そうですね・・・やっぱり、CAって、その航空会社の顔でもありますから・・・その航空会社の色や格調に合わせた人材が求められることになりますね」

と、シオリさん。

「なるほど・・・美しい女性にもいろいろな種類はある、と言うことですか?それは」

と、僕。

「うーん、わたし達が把握している感じでは、モデル系なのか、女優系なのか・・・そんな大雑把なくくりで見てますけどね」

と、シオリさん。

「うーん、シオリさんはモデル系に、僕は感じますね。普通に美しいけど、割りと話しやすいし」

と、僕。

「そう言って頂けると嬉しいですわ。わたしもゆるちょさんは初対面ですけど、かなり話しやすい感じですし」

と、シオリさん。

「やっぱり、話しにくいお客さんって、いるんですか?」

と、僕。

「そうですね。ビジネスクラスのお客さんやエコノミーのお客さんにそういう男性が多いような気がしますね。仕事が忙しいのか、始終難しい顔をしていらっしゃいますね」

と、シオリさん。

「僕的には、ファーストクラスのお客さんって、経営者クラスが多いから、鷹揚な男性が多いかなって印象を持っていたんですけど」

と、僕。

「あー、それは正解ですね。鷹揚な男性が多くて、逆にわたし達に気を使ってくれるくらい、人生に余裕がある感じですね、そういう男性は」

と、シオリさん。

「だから、わたし、人生の時間の使い方が違うような気がするんですよね。ファーストクラスの男性とそれ以外の男性と、では・・・」

と、シオリさん。

「ほう、それは興味深いですね。ファーストクラスの男性と、それ以外とでは、どういう人生の時間の使い方の違いがあるんですか?」

と、僕。

「ファーストクラスの男性は移動時間中は、気分転換の時間にされている方が殆どなんです。お酒を楽しまれる方が殆どだし、ゴルフその他の雑誌や」

「自分で持ち込まれた御本を読まれている方がとても多い印象ですね。日常から開放されて、リラックスする時間」

「・・・だから、その時間に、わたし達CAと会話を愉しむ男性も多いですね」

と、シオリさん。

「それに比べると、エコノミーやビジネスクラスの男性は移動時間中もお仕事をなさっている方が殆どです。それを見ていて、思ったんですけど」

「ファーストクラスのお客様は時間単価がものすごく高くて、ちょっと仕事をするだけで、かなりのお金を稼げる方」

「・・・一方、ビジネスクラスやエコノミーのお客様はたくさん仕事をこなさないと収入として確保出来ない方なのかなとお見受けしたんです」

と、シオリさん。

「なるほど・・・ファーストクラスに乗るのは、基本、お偉いさんだから、時間単価がやたら、高いのに比べて」

「それ以外は、偉くないサラリーマンだから、時間単価が低いから、始終仕事をしていないといけない・・・そういう話ですか」

と、僕。

「まあ、そういう差別するような目でお客様を見るのはいけないと思うんですけど・・・そんな風に思えてしまって・・・」

と、シオリさん。

「いやあ、それは差別じゃないよ。ちゃんとした「しあわせになる為の知恵」につながる知見だよ・・・全然問題なし」

「だって、そういう「知見」があるから、皆、ファーストクラスを使えるようなお偉いさんになろうとするんだし」

と、僕。

「そう言ってくれると、ありがたいです。でも、その話で言うと・・・もうひとつ言いたい事があって・・・いいですか?」

と、シオリさん。

「ええ、どうぞどうぞ・・・シオリさんの話は面白いから、どんどん聞きたくなりますから」

と、僕。

「そう言われると、ドンドン話したくなるんですけど・・・エコノミーでも、リラックスして楽しみながら、時間を使っている人たちがいるんですよね」

と、シオリさん。

「へー、それはどういう方達なんですか?」

と、僕。

「おしゃれな服装をしたクリエイターの方達ですね。デザイナーの方とか、芸術家の方とか、映画クリエイターの方とか・・・そういう独立したプロの方達ですね」

と、シオリさん。

「なるほど・・・そういう人間達は、ファーストクラスのお偉いさんと同じように・・・移動時間をリラックスすることに使っていると?」

と、僕。

「ええ・・・多分、そういう方達の価値観では、ファーストクラスにお金を払うより、例えば現地で楽しむ為にお金を払う・・・そんな価値観の方達のようです」

と、シオリさん。

「へー、その考えは、直接聞いたの?そういう人達に・・・」

と、僕。

「実は・・・ロス便で、現地に入った時、夜、そういう方達のパーティーに遭遇しちゃって・・・それでプライベートで、お客様たちとおしゃべりしたんです」

と、シオリさん。

「なるほど・・・CAさんってそういう機会多いの?なんか、美味しい展開だけど」

と、僕。

「いえ・・・会社としても、そういう事はあまり薦められないので、わたしも、出来るだけ、そういう機会は持たないようにしているんですけど」

「本当にたまたま、夜、食事している横で、パーティーが始まっちゃって・・・わたしが、当該機のCAだった事は知られていなかったので」

「まあ、一緒にお酒を飲んだ感じでした」

と、シオリさん。

「わたし、これでも、身持ちの固い女なんですよ、ゆるちょさん」

と、シオリさん。

「はあ、そうでしたか・・・で、そのクリエイター達の本音はどんなでした?」

と、僕。

「わたし、興味があって、ちょっと質問してみたんです、ファーストクラスとか、乗りたいと思いますか?って」

と、シオリさん。

「そしたら?」

と、僕。

「「あんなもの、カネをドブに捨てるようなものだ」って・・・「そんなカネがあれば、現地で楽しいパーティーを何十回も開けるだろ」って、そういう価値観みたいでした」

と、シオリさん。

「なるほど・・・それは僕的にはもっともに思えるけど・・・じゃあ、逆にファーストクラスのお客様の価値観ってのは、どうなの?」

と、僕。

「ファーストクラスのお客様達の価値観は「時間をカネで買えるなら、いくらでも買う」です。あのお客様達は一瞬で何十億、何百億と言うお金を動かす方達ですから」

「一回のフライトに百万、二百万使っても、単なる会社の経費ですから、自分には関係ないわけです。むしろ、時間を大切にする・・・普段リラックスする時間が無いから」

「移動時間こそ、リラックスの時間に使って・・・現地についたら、24時間戦わなければいけないんだと思います」

と、シオリさん。

「現地でパーティーに使う時間の方が勿体無い・・・そう考える方達だと思います」

と、シオリさん。

「なるほど・・・ちょっと面白いな。ファーストクラスの男性も、クリエイターの男性も同じ頭脳労働タイプの仕事をしているから、移動時間まで仕事をする必要の無い」

「時間単価の高い男性達なのに、そこに明快な違いがあるわけだ。ファーストクラスの男性は時間にだったら、いくらでもお金を注ぎ込む、時間至上主義」

「それに比べて、クリエイターの男性は、価値至上主義・・・というかファーストクラスの男性も結局は経営者とは言え、仕事の形態はサラリーマンって事?」

「そのー、会社の為に24時間働かないといけない環境でさ・・・で、クリエイター達は自由な時間も楽しむ、独立者・・・そういう違いかな?」

と、僕。

「あー、それはそうかもしれませんね・・・常に仕事の事を思っている方と・・・リラックスする時間もちゃんと取ってる方の違いかと、わたしには思えますね」

と、シオリさん。

「なるほどね・・・仕事の虫と、自由な時間も楽しむ独立系のクリエイターの違いって、ことかなあ、それは」

と、僕。

「そうなるでしょうね・・・」

と、シオリさん。

「逆に聞くけどさ・・・シオリさんは、そういう職場で働いてきて・・・結婚相手と言うことを考えた時に・・・どういう男性を選ぶわけ?」

「その経営者系の仕事の虫の男性と、自由な時間も楽しむ独立系のクリエイターと・・・」

と、僕。

「どっちも魅力がある男性達だと思うんです。経営者系の男性の方達は・・・やはり頼りがいもあるし、一緒になった時にそれなりの生活が保証されるわけですから」

と、シオリさん。

「でも、わたし的には・・・確かにお金持ちなハイソな暮らしが待っていると思うけど、旦那が24時間、世界中を飛び回っていたら、わたし自身退屈しちゃうか」

「あるいは、自己満足な生活で我慢しなくちゃいけないように思えるんです」

と、シオリさん。

「それだったら・・・一緒に話していて楽しそうな独立系のクリエイターの方と結婚した方がいろいろな夢が一緒に見れて楽しい人生になるのかなって思っていますね」

と、シオリさん。

「ゆるちょさんも、言わば、独立系のクリエイターの方の範疇に入りますものね?」

と、シオリさん。

「まあ、そう言われれば、そういう事になるね・・・って、何?シオリさん、僕を結婚相手の候補の中にいれてもいいとか?」

と、僕。

「うーん、こんなに話しやすい・・・おしゃべりがしたくなる男性って、今まで、会った事なかったから・・・」

と、シオリさんは、目の笑う、いい笑顔。

「あのー、なんか、それって、しれっとすごい告白してるような気がするんですけど・・・」

と、僕。

「わたしじゃダメですか?」

と、シオリさん。

「あのー、これ、お仕事ですから、ね。お仕事・・・いやいやいや、ね。ちょっと僕が泡食っちゃったじゃないですか。シオリさんも人が悪い」

と、僕。

「・・・わかった・・・シオリさん、小悪魔って、言われてるでしょ?周囲の女性に」

と、僕。

「ふふ。ゆるちょさんは、人を見抜く目が鋭いですね。それ、ますます、気に入りました」

と、シオリさんは、10センチ僕に近づくのでした。

「だからね、お仕事ですから、お仕事!」

と、僕はあたふたしながら、ノートパソコンを叩いているのでした。


(おしまい)


いやあ、夏ですね。夏はいろいろな出会いがあるものです・・・。

しかし、僕も初対面でいろいろな人に話を聞かなくてはいけない職業ですけど、

CAもそういう意味では初対面でいろいろな人に話をする職業なんですね。

そこが共通点か・・・それで・・・まあ、いいや。


さてさて、今日は金曜日。

仕事で、盛り上がって、そして、夕方から、もちろん、飲み!

今日は気合いれて飲みましょうか!


さ、楽しみましょう!夏の夕方を!


ではでは。