
弁護士(外知部)として困っている者の代弁者として働くも、それなにり金になりそうな依頼者を捕まえようとするビジネスマインドもしっかりしたカン・ハンス。困っている依頼者を更に困らせ、逃げない依頼人にしてから仕事を請け負うという弁護士でありながら違法ギリギリのビジネスだ。梅酒作りを生業にしている男性は、いわゆるみかじめ料を払わなかった為にヤクザな奴らに絡まれてカン・ハンスに仕事を依頼する事を逡巡するも、その事によって更に窮地に追い込まれてしまう。
そんな危機一髪の梅酒業者を助ける為にカン・ハンスの悪行を暴くのは、先代の王の娘でソウォンという仮の名で一般市民の中で暮らすイ・ヨンジュ。志高い彼女のせいで、今度は自分が危機一髪になるカン・ハンスだが、弁護士らしく先の先まで織り込み済みの行動により、梅酒業者を助ける事には成功。
ただ、この梅酒業者に目星をつけたのは、みかじめ料をせしめようとしていた悪徳ビジネス軍団の懐に入り込もうとしていたからだったのだ。
自分から家族を奪った者たちへの復讐の為に弁護士を目指したカン・ハンス。悪徳ビジネス軍団の一味はその黒幕に近づく為の第一歩だったのだ。いわゆる弁が立ち、正攻法でない方法で今まで生き抜いてきたと思われるカン・ハンス。そんな彼の行動に興味を持ち、「市井の人々を救うには、彼のような行動力のある弁護士を味方につけて損はない」と、彼の事を追いかけまわすソウォン。
自分の両親を殺めた黒幕を探し出し復讐をする事だけが目標だったカン・ハンスには、そんな博愛精神の塊のようなソウォンの思考回路が理解出来るはずがない。
******
法律が市井の人々を助けるという理想も、法律を司る人々がその意味をしっかり把握していてこそ。今後はそんな法律対決が権力争いとリンクして語られていくのだろう。