日本のドラマと韓国のドラマ。色々違いはあるが、分かり易い一番大きい違いは1話あたりの放送時間だ。
日本の場合は、間にCMが入ることもあり、1時間ドラマとは言っても正味放送時間は1話あたり大体47分程度。
更に今は3か月ごとにドラマのラインアップが変わる事から、1話47分程のドラマは11話程度で終わるのが標準スタイルだ。
韓国ドラマは、ドラマの最中にはCMが入らず、更に1話あたり1時間10分から1時間20分前後と割と流動的な時間体系。ラブコメなどのドラマだと16話終了スタイルが標準なので20時間程度の放送時間になる。
日本のドラマが47分×11話で9時間弱と考えると、倍以上の尺があるということだ。
それ故、主人公の友人カップルの話がたっぷり語られたり、家族の話もあれこれ語られたりと、じっくり語られる部分も多い。
このドラマは、その放送時間が潤沢にあるという利点を最大限生かし、13話から16話はとてもゆったりした時間の使い方をしていると思う。
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救急救命士のモウムと記者で干潟マンでもあるダンホの恋に娘を心配する母は難色を示すも、最後には娘の気持ちとダンホの娘を受け入れ、スンヒョのプロポーズ大作戦はどうも上手くいかず、ソンニュからもこのままの関係がいいと言われるものの、それも今のこの良い関係を壊したくない思いから。更には娘と息子の新しい出発は、還暦間近の二人の両親世代にも新しい風を吹かせ、その上、若者4人はキャリアも夢も諦めないという前向きな展開。
悪い人が出ないこのドラマは、この前向きな展開を驚く程ゆっくりみせてくれて、幸せに終了。