私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

未公開映画を観る本

2010-11-26 21:45:40 | たまに読んだ本
TOKYO MXテレビで放送されている「未公開のドキュメンタリー映画を観る」というコンセプトの番組が単行本になったらしい。
私は番組も知らず、この本の存在も本屋で見て初めて知ったのだが、金曜日の夜残業もせずに帰宅する途中という開放感も手伝い手に取った本。

紹介されているドキュメンタリー映画は未公開だからそれに関する事前の情報もない。
そんな中、素人代表の松嶋尚美の分りやすい突っ込みに町山智浩が的確な軌道修正をしつつ、映画の紹介をしていく。身近な内容ばかりでもなく、さらに問題だと思っていなかった題材に、実はこんな問題があるんですよ!という映画が殆どなのだが、これが逆に想像力を刺激する。松嶋尚美のコメントが、結構想像する手助けになったりするのだ。
題材はアメリカのものが多いのだが、それでもグローバルな世の中。ちょっと変換してみれば、身近な問題に簡単に変わるものも多い。

@世界最大のスーパーの闇とか、@買い物やめろ教会の伝道なんてなかなか考えさせる題材だと思う。

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北朝鮮を題材にした金正日(キムジョンギリア)も紹介されている。
「私らはさ、ご近所さんやから正直な話、厄介な国やなって思うねんけど・・・・」と松嶋尚美が一般のアメリカ人が北朝鮮のことをどう思っているのかたずねるくだりがあるのだが、ブッシュがイラク戦争の時、悪の枢軸と言うまでは対して知られてもいなかったというような説明がされていた。
確かに一般のアメリカから見たら遠く離れた東アジアの国だ。しかしそんな遠く離れた国が今アメリカの気を引くために色々なことをやっているのだ。
遠いから知らないと言ってはいられないくらいに、世界は狭くなっているのかも知れず。

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こんな企画もあるらしい

日本未公開の映画 39作品を全編WEB公開

松嶋×町山 未公開映画を観る本
町山 智浩,松嶋 尚美
集英社