行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

提案型アウトソーシング

2006年05月10日 | 行革・人材育成
定員削減のため、若しくは財政難により、自治体のアウトソーシングは拡大しています。

ただ、役所側の視点・発想で委託対象を決めるため、そのスピードも遅いのが実情です。

そうした中で、役所がアウトソーシングの事業・施設を選ぶのではなく、民間から提案してもらおうという動きがあります。

鹿児島県薩摩川内市のアウトソーシングと、

我孫子市の提案型公共サービス民営化制度です。

薩摩川内市は、平成16年10月に1市4町4村が合併した、人口10万3千人の市です。合併後の定員適性化を進めるために、事業や施設管理のアウトソーシングをセットで進めようとしているのですが、民間団体や企業との勉強会を開催し、アウトソーシングの提案を募集しています。

222の団体、337人が参加しており、その後4年間で11.8%の職員を削減する定員適性化計画と、外部委託・民営化を進めるためのアウトソーシング方針を策定しています。


我孫子市は、市が実施している1185本の全事業について、その事業費・人件費を公表し、民間からの受託の提案を募集しています。

事業の中には、「職員の人事異動」なんてものもありますが、全てを委託・民営化するというのではなく、当然官が担うものについては、提案があっても委託はしないようです。

ただ、役所が選定することなく、全てオープンにして提案させようという姿勢に感心します。

特に、事業費だけでなく人件費をオープンにしているあたりが面白いですね。

コメント
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