Creating yourself

「自分発見の旅から自分創造の旅へ」  

卒業式

2009-03-10 22:38:52 | 日記

今日は娘の学校の卒業式。卒業式は、私にとってもっともセンチメンタルな、もっとも想像しただけで涙をさそう言葉である。卒業式の翌日から今まで朝友一緒だった友だちがいきなり縁遠い人になり、おおかたの人とは同窓会以外ではただの一度も会うこともない関係になってしまうのだ。何かの縁で一生の中の一時期を一緒に過ごし、卒業と同時にその縁も終了してしまう。だから卒業を歌う歌はみな悲しく聞こえる。涙・涙・涙。卒業はまた、過去数年をふりかえる機会でもあり、過去をふりかえるという行為は、なつかしさと二度ともどらないものへ切なさが入り混じり余計感傷的になる。

卒業式は一つの大きな区切りでもある。その最大なる最後の区切りが人生の卒業、すなわち死。だから、卒業式の礼服は喪服っぽい黒が多いのもうなづける。私は黒より紺が好きだから、紺にしたけど。

それに比べて入学式は希望に満ちた明るい儀式であり、これからの出会いに期待をふくらませる誕生の時である。パステルカラーはその象徴だ。

帝国ホテルで卒業を祝う会が行われた。会費5万円は高いと思ったけど、親と子、先生へのお礼の食事と思えば、決して高すぎることがないと今日実感した。優しくて頼りになる先生に恵まれた6年間は本当に幸せだったと思う。勉強ができなかったことを除けば、楽しい中高生活を送らせてもらい、お金がかかっても私立に入れてよかったと思う。

学校、会社、というように何かに所属するってなんと安心感を与えてくれることだろう。学校にも会社にも所属していないとき、果たして自分はどうどうと胸をはった人生を歩めるだろうか。おずおずとした自分にならないか。行くところがあるからいいけど、もし行くところがなかったらどうだろうかふと想像し、帰属意識って重要な役目を果たしているのだと考えた。いつか自分が何にも所属しなくなったとき、面食らわないよう、自分の人生を見つめなおすささやかなきっかけにもなった。

 


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