急に自分の祖先のことが気になりだした。ネットサーフィンしたら、祖父の兄、曽曽祖父のことを言及していたサイトにたどりついた。他の人から自分のうちの先祖の情報が得られるなんて不思議な気がした。ますます気になり、生まれたときはすでに他界していた祖父はどんな人なのか親戚に電話した。厳格な人としか聞いたことがなく、具体的なことは何も聞いたことがない。大正14年生まれの伯母ははきはきした物言いで、60ぐらいにしか思えない。祖父は高等教育を受けていて、勉強をよくみてくれた。電力会社に勤めていて、村会議員をしていた。祖父の兄弟は二人とも裁判所に勤めていた。いとこは女性でありながら校長もやっていた。
今まで漠然としていた存在がたちまち魂を持った実在の人間として存在感を持ち始めてきた。
今まで漠然としていた存在がたちまち魂を持った実在の人間として存在感を持ち始めてきた。